アウトドアフィットネスとはなにか
アウトドアフィットネスとは、遊びながら、気づいたら健康にというコンセプトで、海や山などの自然資源、企業が持っている遊休地や街の公園などをフィールドにし、スポーツを楽しみながら健康的なライフスタイルを創造する、新しいフィットネスの在り方です。
ジムに通って健康的になるぞ!と意気込んでみたものの、ベルトの上をひたすら走るのはモチベーションも上がらず続かなかった…という人は多いのでは?フィットネスは、継続できなければ効果がありませんよね。
アウトドアフィットネスでは、季節の風の匂いを感じながらランニングやウォーキングをしたり、大地を感じながら太陽の下でヨガをしたりと、飽きることなく、むしろそれがライフスタイルの一部に自然と溶け込んでいきます。
アウトドアスポーツというと、本格的な道具や準備が必要で、時間もかかり、知識やテクニックがないと楽しめない、と思っている人は多いようですが、アウトドアフィットネスは、1〜2時間程度で楽しめ、特別な装備なども必要ないヨガ、ウォーキング、ランニング、トレッキング、ボルダリングなどを提唱しています。
自然に接点のない都市部の忙しい生活の中でも、日常的に自然に触れ合い続けられることを目指しているのです。
アウトドアフィットネス協会の考え方と活動
一般社団法人アウトドアフィットネス協会(以下OFA)は、アウトドアフィットネスを考案し、普及している日本で唯一の団体です。
OFAではアウトドアフィットネスを、
ウェルネスデザイン・・・自分のいのち
コミュニティデザイン・・・社会のいのち
環境マネジメント・・・地球のいのち
の融合としています。
「個人が地域に貢献することで環境が改善され、個人の健康に還元されるシステムを構築していく」とのことですが、どういうことなのか、具体的に想像してみましょう。
まず、楽しく継続できるアウトドアフィットネスを取り入れることで心身ともに健康になり、その土地の自然や公園などが活かされ活気が生まれます。
また、常に自然と共生していることから、環境意識も高まり、自ら行動を起こすアクティビスト達が増えることで、環境問題が改善されることが期待できます。
そして、地域の人々によって守られた美しい自然が、私たちの体と心に健康を還元してくれるというわけです。
OFAでは、こうしたアウトドアフィットネスを体験できる新しい形のフィットネスクラブのプロデュースや、街の公園を使ったフィットネスの提案やイベントなどを行い、アウトドアフィットネスをこれからの時代のスタンダードにすべく、普及し続けています。
アウトドアフィットネスを取り入れた施設はここ数年で続々とオープンしており、中でも2016年4月にオープンしたSURF CITY MIYAZAKIは、フィットネスジムのような快適性がありながら、青島の豊かな自然を感じることができる、新しいタイプのフィットネスクラブとして話題に。
「YOGA」「SURF」「SUP」「RUN」をベースとした会員制クラブで、古民家を再生したクラブハウスには、ヨガスタジオ、ラウンジ、ワークスペース、ロッカーシャワー、パウダールーム、カフェ、ガーデンが完備されています。
指導員の育成
アウトドアフィットネス協会では、このような理念に共感し、地域の活性化で活躍できる新しい指導者の育成にも力を入れています。
【Basicインストラクター】
アウトドア(標高500m以内の里山、公園、河川敷等を想定)における四季折々の楽しみ方を理解し、安全管理体制のもとにアウトドアフィットネス「ランニング、ノルディックウォーキング」プログラムが実施出来るインストラクターの養成を目的とする。
内容(原則8時間)
- アウトドアフィットネス概論
- ノルディックウォーキング実技/理論
- ランニング実技/理論
- リスクマネージメント(標高500m以内における運動指導ガイドライン)
- First Aidガイドライン
受講条件 アウトドアスポーツを積極的に取り組んでいる18歳以上の方
受講料 18,000円(消費税込,テキスト含)
資格取得後は、OFA公認施設や公認イベントで指導できるだけではなく、様々なアウトドアスポーツのインストラクターやガイド、健康、医療に関わる職種、環境活動にも活かすことができます。
資格講習会は定期的に開催していますので、詳しくは公式HPをご覧ください。
ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。