登山指数ってなに?
富士登山の際、ほとんどの人が確認している登山指数。
登山指数はどこが出している情報?
登山指数ってどんなもの?
こんな疑問にわかりやすく解説していきます。
登山の快適さをABCで表現
登山指数は、公式に気象庁などから発表されているものではありません。
「てんきとくらす」という、日本気象株式会社が運営している気象サイトに掲載されている、登山のための指標となります。
たとえば、富士山の山頂から山麓までの雨や風、湿度といった気象を総合的に判定して計算し、登りやすさや安全性をABCの3段階で表します。
登山指数は、登りやすさなどの気象条件のみで判定がおこなわれ、噴火警報といった火山情報は含まれていません。
登山指数Aの場合は、富士登山に適している
登山指数Bは、風雨が強く、富士登山にはやや適していない
登山指数Cは、危険性がともなうような風や雨が強いため、富士登山は控える
と、クラスわけされています。
さらに、「てんきとくらす」のすごいところは、調査ポイントの多さです。
たとえば、富士山の場合
- 富士山山頂
- 富士スバルライン5合目
- 富士山御殿場口5合目
- 富士山須走口5合目
- 富士山富士宮口5合目
5つのポイントの情報が掲載されています。
富士山の登山指数はなぜ、年間を通じてCが多い?
富士山の登山指数は、0時と3時、6時、9時、12時、15時、18時、21時、1日を8つにわけてABCそれぞれのランク付けをおこなっています。
富士山では、登山指数のCが非常に多い傾向があります。
逆に1日を通してCランクがないということの方が稀なくらい。
それぐらい、富士山の気候は目まぐるしく変化するので、登山前には登山指数だけでなく、西からやってくる低気圧や前線などもお天気サイトでチェックしておくことが重要です。
とくに台風と雷には注意しましょう。
雷鳴がしたら、できるだけ早めに雷を避けるための対策が必要です。
筆者も経験したことがありますが、山の雷は稲妻が斜面を這います。
雷に遭遇したら、安全な山小屋などに避難してやりすごしてください。
雷は30分か、長くても1時間ほどで過ぎ去ることがほとんどです。
「てんきとくらす」には発雷確立もあるので、参考にするといいでしょう。
また、雨雲のようすが確認できる「XRAIN レーダ雨量画面」などをブックマークしておくと便利です。
登山指数Aが多い、富士山登山のベストシーズンは?
富士登山に最適な月は?
富士登山は、7月の山開きのあと、梅雨が明けてからの季節がベストシーズンです。
7月の梅雨明けから、9月上旬くらいまでがベストシーズンにあたります。
とくに、梅雨明け直後のタイミングと、登山期間が終了する間際の9月は比較的安定した気候に恵まれることが多いようです。
登山指数Aが多いシーズンでも混雑時期は避けよう!
比較的、登山指数Aが多くなる7月の梅雨明け後や9月は、一番混雑するシーズンです。
週末は混雑しやすいので、スケジュール調整ができる方は、週末を避けた方が無難かもしれません。
お盆の時期も混雑するので、連休をできるだけ避けた富士山登山を計画するようにしましょう。
登山指数Cなら中止すべき?登山する場合は装備を万全に!
登山指数がCだからといって、必ずしも富士登山を中止する必要はありません。
登山指数は、Cだったけれど、登山しているうちに晴れ間が出てきたということはよくあることです。
ただし、雨対策と寒さ対策だけは抜かりがないように、万全な装備で富士登山に臨むようにしてください。
万全な装備は登山指数AであってもBであっても同じです。
ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
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