身の回りのチェック
まずはウエアなど身に着けていくものを確認しましょう。
低山登山はウエアも気軽なもので楽しめますが、自然に入るのに適しているか最終確認しておきましょう。
□ウエア
登山では虫や転倒による怪我のないよう、なるべく肌が出ないものが安心です。
私服などから流用する場合は、軽く階段の上り下りなどを試して、不備がないかチェックしましょう。
□靴
低山では登山道もしっかり整備されていることもありますが、なるべく靴底が厚く、滑りにくいものを履いていきましょう。
可能なら、あとから汚れを落としやすいよう防水スプレーをかけておくと安心です。
□帽子
標高が低ければ登山道も木に覆われて日光に照らされることは少ないですが、念のため帽子は用意しておきましょう。
リュックに入れておくもの
低山登山では、登山用の大容量のザックというよりは、小さめで軽いリュックに荷物を入れておくことが多くなると思います。
もちろんいろいろと持っておいておけば安心ですが、荷物が重くなると体力的に厳しくなるのでほどほどに。
リュックに入れ忘れないよう、出発前によく確認しておきましょう。
□水筒
体を動かすときの基本は水分補給です。
なるべく保冷、もしくは保温できる水筒を持ち歩くようにしましょう。
重さに余裕があれば、怪我をしたときの処置に使う水道水をペットボトルに入れ持っておくと安心ですね。
□上着・レインウエア
気温が不安定なときは、上着を持っておきましょう。
ウインドブレーカーなど、たためば小さくなるものがおすすめです。
また、狭い登山道では傘をさすのは危険なので、レインウエアも忍ばせておきましょう。
□手ぬぐい・タオル
激しい運動ではありませんが、登山でもじわじわと汗をかきます。
暑いときは濡らして首からかければ体温を調節できますし、怪我の処置のも使うことがあるので2、3枚持っておきましょう。
□救急セット・健康保険証のコピー
気軽なハイキングコースでも、枝に引っかかったり虫に刺されたりと怪我をすることは少なくありません。
傷口から感染症にならないように、簡単に処置できるものは救急セットに入れて持ち歩きましょう。
絆創膏、包帯、ガーゼ、軟膏、毛抜き、消毒液あたりがあると安心です。
万が一、大怪我になってしまった場合、病院にいくことも考えて健康保険証のコピーも一緒に入れておくと安心です。
また、靴やトレッキングポールなどが壊れた際に補修できるように、テーピングテープやダクトテープも入れておきましょう。
こちらの記事では、登山やアウトドアで役立つ強力補修テープ「ウルトラハードパーフェクトテープ」を紹介しています。あわせてご確認ください。
□軍手・手袋
もし、手すりやガイドロープなどがある場所では、手が汚れないように軍手があると安心です。
秋冬の気温が落ちるときには、保温用に手袋をもっていきましょう。
□登山用地図・コンパス
ほとんどのハイキングコースではスマホが使えますが、故障や電池切れ、コースを外れて迷子になってしまったときのために紙の地図を持っていきましょう。
登山用に山の標高などを書かれた専用のものがあります。
方角を把握するために、コンパスも一緒に持ち歩きましょう。
□ビニール袋
山では環境保護はもちろん、熊対策のために、お菓子の包み紙ひとつでもごみを残していくのはご法度。
ごみを持ち帰るためのビニール袋は、必ず持ち歩きましょう。
□お菓子・補給食
登山は平地のウォーキングに比べて、カロリー消費が激しくなります。
気軽に口にできるお菓子を持ち歩きましょう。
また、体力回復と携帯性を重視した補給食も販売されているので活用してみましょう。
こちらも熊対策のために、あまりにおいの強いものは避けたほうが安心です。
あると安心なグッズ
必須ではありませんが、持ち歩いておくと安心なグッズを紹介します。
リュックが重くなってしまうと本末転倒なので、体力と相談して持ち歩いてくださいね。
□酸素缶
初心者にありがちなのが、予想外に体力を消費して息が上がってしまい動けなくなることです。
酸素が上手く取り込めないと、脂肪を燃やせず低血糖症になってしまうこともあります。
酸素缶は重さもあまりないので、初心者のうちは持ち歩いておくと安心です。
□モバイルバッテリー
低山登山では、携帯の電波がカバーされているエリアが多いです。
万が一のときに備えて、充電できるようモバイルバッテリーを持ち歩いておきましょう。
5000mAh程度のものなら、コンパクトで重さもそこまでないのでおすすめです。
□折りたたみ座布団
低山の場合、登山道に休憩ポイントがないこともあります。
地べたに座るとウエアが汚れたり濡れてしまうので、折りたたみの座布団があると便利です。
□トレッキングポール
山登り用の杖で、トレッキングポールを使うだけで登山がかなり楽になります。
リュックに入るコンパクトなものもあるので、可能なら用意しておくといいでしょう。
□山行計画書
誰がどのコースで、どのような行程で進む予定かを書いておくものです。
基本的には警察署に提出するものですが、コピーを持ち歩いておけば予定通りに進んでいるかどうか確認できます。
最近は低山登山でも遭難者が増えているので、必ず用意しておきましょう。