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昨年のブエルタ・エスパーニャの第9ステージのゴール地点となったラ・コバディーリャ。毎年6月上旬に、この山を登るサイクリングイベントが開催されます。かつての名サイクリストと一緒に挑む、このイベントをレポートします。

ラ・コバディーリャを登るコース

サイクリング イベント

 

昨年のブエルタ・エスパ―ニャの第9ステージで、ゴール地点となったラ・コバディーリャ。

この場所を舞台にしたサイクリング・イベントが毎年6月上旬に開催されます。

それが、マルチャ・シクリスタ・べデラサ。

スペインの首都・マドリードから約250㎞の場所にあるベハールという村が、このイベントのベースになります。

このサイクリング・イベントで参加者が走るコースは2種類。

一方は「フォンド」と呼ばれる距離116㎞、獲得標高2400mのコース。

もう一方は、「グラン・フォンド」と呼ばれる距離146㎞、獲得標高3500mのコースです。

このイベントへの申し込み時に、参加者はどちらか一方のコースを選択することになります。

ちなみに、ラ・コバディーリャにゴールするのは、「グラン・フォンド」の参加者のみ。

しかし、ラ・コバディーリャに登らない「フォンド」のコースもそれなりに、ハードなもの。

その証拠に、参加者の6割強は「フォンド」の参加者です。

ちなみに、コースの途中には何カ所も補給所もあります。

途中で棄権した人のために、救急車やバスもあるので、ご安心ください。

 

1000人近くの参加者とゲスト・サイクリストの顔ぶれ

サイクリング イベント

 

今年、このイベントに参加したのは約1000人。

毎年スペイン各地から、足に自信のあるサイクリストたちが集まります。

そして、毎年「ゲストライダー」として、数人の元プロサイクリストも参加します。

今年は豪華な顔ぶれが、ゲストライダーとしてベハールのスタート地点に集まりました。

まず、ツール・ド・フランス5連勝、そしてジロ・デ・イタリア2連勝の大記録を持つ、スペイン自転車界の至宝、ミゲル・インドゥライン氏。

ツール・ド・フランス優勝経験あり、そしてブエルタ・エスパ―ニャは2回優勝したこともある、スペイン自転車界きっての人気者、ペドロ・デルガド氏。

ブエルタ・エスパ―ニャ5連覇の記録を持つ、地元ベハール出身のサイクリスト、ロベルト・エラス氏。

そして今回は腕の怪我のため走れなかったものの、レースの応援に駆け付けたのは、昨年まで日本のチームUKYOのサイクリストだった、オスカー・プジョル氏。

その他10名以上の元プロサイクリストが集まりました。

もちろん、イベントの前後には、彼らと2ショットの写真を撮ることもできます。

ちなみに、今年のこのイベントのグラン・フォンドのコースで、インドゥライン氏は第4位でレースを終えました。

また、この大会には毎年タンデムのサイクリストも複数参加しています。

今年は4組のタンデム自転車が参加しました。

すべて視覚に障害のあるサイクリストが乗るタンデムでしたが、大会側はタンデム自転車の参加にも門戸を開いています。

 

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このイベントを楽しむには

サイクリング イベント

 

スペインの中でも近年人気の出てきたサイクルイベントの一つが、このマルチャ・シクリスタ・べデラサ。

とはいえ、まだのんびりした家庭的な雰囲気のあるイベントです。

そのため、意外と一人で参加している人も少なくありません。

とはいえ、コース自体はそれなりにハードなものなので、来年このイベントに参加を希望する人は、今のうちから登りをしっかり鍛えておいた方が良いかもしれません。

また、この時期、スペインの気候は不安定。

日によって、気温が30度近くまで上がることもあれば、冷たい雨が降ることもあります。

そのため、イベントの服装は雨の日と晴れの日、両方に対応できる服装を用意しておいた方がよいでしょう。

また、イベントの舞台となるベハールは小さな村です。

ホテルなどの宿泊施設はありますが、決して数が多いわけではありません。

参加したい人は、早めの予約が必要になります。

そして、なにより、日本から参加する人が注意する必要があるのは、時差ボケ対策。

これをうまくやらないと、一睡もできないまま朝8時30分のスタートを迎えることにもなりかねません。

そして、完走したあと、参加者には地元産のビールや料理などがふるまわれます。

実はこの地域、スペインの中でも、生ハムの産地として非常に有名な地域です。

参加者は、イベント終了後に、ビール片手においしい生ハムを食べるのがこのイベントの恒例行事となっています。

 

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往年の名サイクリストと共にラ・コバディーリャの山頂ゴールを目指すイベントである、マルチャ・シクロツーリスタ・べデラサ。登りも多く、本当にハードなコースです。しかし参加者は各自のペースでイベントに参加していますので、きちんとトレーニングしておけば、走り切ることができるコースです。来年も6月上旬に開催予定ですので、興味のあるサイクリストはぜひ参加してみ見てはいかがでしょうか。

ライター

Greenfield編集部

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日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。