習い事は現代の子どもたちなら何かしらやっていることが多いと思います。そして、習い事の種類も多様です。
将来役に立つスキルを身に着けたり、好きなことに没頭したりすることが、習い事をやる目的であると思います。
しかし、本来子どもが興味をもって「やりたい」「もっと知りたい」と思ってはじめた習い事が、いつのまにかあれもこれもと増えていってしまい、「週に6日習い事がある」といった子どももいます。
そんな、習い事で忙しい子どもを持つお父さん、お母さんに向けて、スポーツインストラクターとして子ども向けスポーツスクールの指導経験のある筆者が、週6日の習い事が子どもに与える影響について、自身の経験を踏まえて説明していきます。
豊かな人間性を育むための子育てと習い事にはどんな関係があるのでしょうか。
子どもが習い事で「忙しい」という現状
週に6日が習い事の子どものなかには、1日に掛け持ちで2つ、3つ習い事に行ってるという子どももいました。
いろんなことが習い事としてやることができ、子どもが興味のあることに没頭できる選択肢が以前よりも広がりました。
実際たくさんの習い事をしている子どもはどのように感じているのでしょうか。
「忙しい」と初めて聞いた時
「最近なんか楽しいことあった?」とスクールに通っている子どもに話かけると、「楽しいって言うより、忙しい!やることたくさんあるんだよね!」という子どもがいました。
「忙しい」という言葉が子どもからでてきたときは驚きました。子どもって忙しいものなのか?と思いましたが、話を聞いていると、学校の宿題があり、塾の宿題があり、◯曜日は〇〇の習い事がありと、確かに忙しそうだなと感じるほどやることが1週間に詰まっていました。
親も「忙しい」
子どもがそれだけ習い事をしていれば、親の負担もあります。習い事への送迎だけでも時間をとられそうですが、金銭的にも習い事に通わせてあげるためにお金をつくったりと、時間とお金の調整が必要になります。
子どものことを考えて習い事をさせてくれているお父さん、お母さんも忙しい毎日を送っていると考えると、必ずしもたくさん習い事をすることが「子どものためになるわけではないのでは」と感じました。
子どもに習い事をいつでもやめていいという選択肢を与える
忙しい毎日を過ごしていれば、なかなかモチベーションの上がらない日もありますよね。好きではじめたことであっても、いつでも方向転換して違うことに取り組むことは全然ありなんじゃないかと思います。
選択肢として、「いつでもやめていい」ということを子どもに与えて上げると、自分で考える力を養うこともできます。
続けなきゃいけないは楽しくない
「続けなきゃいけない」と「やりたい」は違うので、習い事を続けなきゃいけない状況では子どもは習い事を楽しむことは難しいでしょう。
自分なりに、「自分ではじめたことだから続けなきゃいけない」と感じているのは立派ですが、肩に力が入ってしまってはかえってストレスになったりもします。
子どもが「続けなきゃいけない」と感じているのであれば、子どもの気持ちをそっと聞いてあげると気持ちがやわらぐでしょう。
興味はいろんな方向に向いていい
一つのことをはじめたらそれをずっと続けることが美徳とされてきましたが、子どものうちでしかできないことはたくさんあります。
いろんな方向へ興味がむいて行くことは前向きであり、ちょっとずつでも様々な体験をすることが大切であると思います。
それは習い事としてという形でなくても、子どもの「遊び」のなかでも同じことがいえます。例えば、子どもがゲームに夢中になってしまうことがあると思いますが、ゲームに夢中ならほどほどにして他のことにエネルギーを使うように促すのでなく、夢中なままにしておくといいでしょう。
大人になれば好きが高じて仕事になることもあります。ゲームに夢中な子どもが大人になったら、世界中を魅了するゲームの開発者になるかもしれません。
好きなことをして仕事をしているなんて素晴らしいことではないでしょうか。
ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
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