手をかけているのに、野菜が元気に育たないと落ち込んでしまいますよね。筆者も同じで、「もう土が疲れているのかも」と感じながらも、どう手を入れればいいのか悩んでいました。そんなときに出会ったのが、土づくり用の微生物資材「カルスNC-R」。この記事では、カルスNC-Rの基本的な使い方から、実際に使って感じた土や野菜の変化、家庭菜園での注意点まで、筆者の体験を交えてお伝えします。
カルスNC-Rとは?家庭菜園の土づくりに使われる微生物資材

カルスNC-Rは、土の中で有機物の分解を助け、環境を整える微生物資材です。肥料のように直接栄養を与えるものではなく、土の中にいる微生物の働きを活発にする役割があります。
ここではまず、カルスNC-Rがどのようなものなのか、基本を見ていきましょう。
カルスNC-Rの基本情報と特徴
カルスNC-Rの特徴は、堆肥や生ごみなどの有機物を素早く分解し、すぐに家庭菜園用の野菜の栽培に使える土になることです。使い方は、粉状(または粒状)の製品を、米ぬかや有機物と一緒に土に混ぜるだけ。
通常、土づくりは2週間から1か月ほどの時間をかけて行いますが、カルスNC-Rなら早ければ1週間で完了。使った直後には、森の中にいるような苔が湿ったような香りがして、使い続けると少しずつ土の感触が変わっていきます。
家庭菜園のように限られたスペースでも使いやすく、量を守れば失敗しにくい点も特長の一つです。
堆肥・腐葉土・土壌改良材との違い
家庭菜園では、土壌改良に堆肥や腐葉土を使う人が多いはず。土に有機物を混ぜ込むことで、物理的に水はけや通気性の改善を目的としています。一方で、カルスNC-Rは「分解を進めるためのサポート役」という位置づけ。
筆者も以前は堆肥や腐葉土を入れるだけで満足していましたが、分解がなかなか進まず栽培スケジュールが遅れてしまうこともしばしば…。そこで土づくりの際にカルスNC-Rを併用したところ、あっという間に有機物の分解が進み、ふかふかの土が完成しました。
一つで完結するというより、既存の土づくりを助ける存在として考えるとわかりやすいでしょう。
筆者がカルスNC-Rを使おうと思ったきっかけと実際の印象

家庭菜園を続けていると、「去年は順調だったのに、今年はどうも育ちが安定しない」と感じる場面があります。あれこれ見直す中で、行き着いたのが土の状態でした。ここでは筆者がカルスNC-Rを知り、実際に使ってみた感想を率直にお伝えします。
これまでに試してきた家庭菜園の土づくり
筆者はこれまで、堆肥や腐葉土を中心に土づくりを続けてきました。毎年少しずつ改善しているつもりでも、土はすぐに硬く締まって、水はけが悪くなってきました。
Youtubeの見様見真似で、栽培が終わった野菜の茎や葉を土に混ぜてみたときもありました。しかし、分解が遅くて次の植え付けに間に合わず、栽培スケジュールがめちゃくちゃになってしまいました。
カルスNC-Rを知ったときの印象
カルスNC-Rを知ったとき、一番魅力に感じたのは「次の植え付けまでの時間が短いこと」。わが家の小さな畑では、土づくりに時間をかけすぎると栽培できる野菜が限られてしまうので、短期間で土づくりが終わるのは大きなメリットでした。
また、微生物資材という言葉から、管理が難しそうと心配したこともありましたが、使い方を調べてみると、ポイントは量と水分管理。とくに水分量に注意しておけば、簡単に土づくりができそうだと感じました。
使ってすぐに感じた土の変化
カルスNC-Rを使ったあと、まず気づいたのは土の匂いの変化です。今までは土に何の匂いも感じませんでしたが、土づくりをしたあとには、苔が湿ったような落ち着いた匂いがしました。
また、以前は硬い土をスコップで掘っていましたが、手で簡単に穴があけられるほどふかふかに。植え付けのときに、スコップがいらなくなるほど土が柔らかくなっていました。
変化は小さいものですが、日々の作業の中で「前より扱いやすい」と感じる場面が増えたのです。
野菜の育ち方で感じた違い
カルスNC-Rで土づくりをしたことで、次の作付けでは、苗の根付きが安定し、成長のばらつきが少なくなったように感じました。以前は、途中で成長が止まったり、元気のない株が出やすかったりしたのですが、最後まで育ち切る株が増えました。
もちろん、天候や品種の影響もあるため、すべてがカルスNC-Rのおかげとは言い切れません。ただ、土の状態が整うことで、水やりや追肥の判断がしやすくなったのは確かです。結果として、家庭菜園全体の管理が少し楽になりました。
家庭菜園でのカルスNC-Rの基本的な使い方

ここからはカルスNC-Rの基本的な使い方を、筆者が実際に行っている方法をもとに紹介します。
使用量の目安と入れるタイミング
カルスNC-Rの使用量は、土1㎡あたり30g。家庭菜園でよく使われる65×42×26cmのプランターなら10g程度が目安です。土の量がわからない場合は、入れる有機物の10%を目安に入れるようにしましょう。
土と混ぜてから、夏なら1週間、冬なら3週間かかります。気温が高い時期はあっという間に分解が進みますが、気温が15℃以下になると微生物の活動が緩やかに。土づくりをはじめるタイミングを考え、植え付けの時期を逆算するのが重要なポイントです。余裕をもって作業を進めるようにしましょう。
混ぜ方と作業の流れ
カルスNC-Rの作業の流れについて、プランターでの作業を中心にまとめました。
- プランターに1/3ほどの土を入れる。
- 有機物を土の上に敷き詰める。
- カルスNC-Rをパラパラと振りかける。
- 米ぬかをかける。(カルスNC-Rの3倍以上が目安)
- 有機物が見えなくなるまで、残りの土をかぶせる。
- 土がしっかり湿るまで、水をたっぷりかける。
有機物はもみ殻や雑草、家庭で出る生ごみでOK。可能であれば細かくカットして、土としっかり混ぜ込むと分解が早く進むのでおすすめです。面倒ならそのままでも大丈夫ですが、分解は多少遅くなるので土づくりの時間には余裕を持たせること。
また、畑で作業を行う場合は、穴を掘って有機物を入れるか、全体によく混ぜ込むようにしましょう。
上手に分解を促すコツと注意点

簡単、混ぜるだけのカルスNC-Rですが、分解が失敗すると有機物が腐敗してしまうことも。ここでは、筆者の経験をもとに、家庭菜園で使う際に押さえておきたい注意点を整理しました。
水分量と土の状態の見極め方
カルスNC-Rを使う際には水分量の管理がとても大切です。最初にたっぷり水を含ませたら、土が乾くまでしばらく放っておきましょう。
水が多すぎると土の中が蒸れやすくなり、有機物が腐ってしまいます。逆に少なすぎると微生物の働きが鈍くなり、分解がうまくいきません。
土を少し掘ってみて、中までカラカラに乾いているのを確認したら、再度水をたっぷりかけるようにしましょう。
冬に使う場合のポイント
前述したように、気温15℃以下になる時期は、微生物の動きがどうしても緩やかになります。
筆者も夏ほど分解が進まないため、「まだかまだか?」と土のなかを何度も確認したことがありました。最初は不安になりましたが、分解が終わった後の土のふかふかさは、一度経験するとやめられません。「この時期は仕込みの期間」と考え、焦らず次のシーズンに向けた準備と割り切るようになりました。
寒い時期は土を整えることを優先し、時間をかけて待つことで、暖かくなったころに土の違いを実感できるはずです。
すぐ植え付けできる?
カルスNC-Rは分解で発生する有害なガスが発生しないため、基本的に有機物が残っていてもすぐに植え付けできる資材です。
しかし、有機物が腐っていた場合や、大きな固形物が残っているときは、植え付けた根に負担がかかってしまうためおすすめしません。植え付け前には土の匂いや手触りを確認し、問題がなければ植え付けるようにしましょう。
万が一、いやな臭い(腐敗臭)が出てきた場合は、米ぬかを足して土をよく混ぜると、良い微生物が増えて状態が落ち着く場合があります。失敗したとがっかりせずに、チャレンジしてくださいね。
ライター
akari
母子キャンプ歴7年。アウトドアを楽しむシングルマザーです。大人一人でも子供とキャンプを楽しめるコツやおいしいキャンプ飯のレシピをご紹介します。薪ストーブinのおこもり冬キャンが大好き。