自家栽培の収穫後に残った大量の茎や葉、根などの「残渣(ざんさ)」処理に困ることはありませんか?堆肥として再利用したくても、片付けるのが大変でついつい放置してしまいがちです。そんな悩みに役に立つアイテムが「電動剪定バサミ」。今回は口コミでコスパがいいと評判の「Yireal(イリアル)電動剪定バサミ」を実際に購入し、残渣処理がどれだけ「ラク」になるのか、本音でレビューしてみました。
手作業の残渣処理は本当に大変で限界だった

自家栽培の悩みといえば、収穫後に大量に出る残渣の処理。とくに困るのは、木のように硬く育った夏野菜や、太いブロッコリーの茎。片付けようにも、園芸用のハサミでは到底たちうちできず悩んでいました。
手が疲れて途中で作業を断念
まずは根元の太い茎ではなく、先端近くの細い枝から処理していくことに。園芸用のハサミで切りはじめると枝の数は何十本もおよび、だんだんと手が疲れてきてしまいます。もともと腱鞘炎持ちだったため、この方法は早々に断念することに…。
ノコギリで切って疲労困憊
次は太く硬い残渣に対抗するため、自宅にあったノコギリで切ってみることにしました。しかし、円柱状の茎はうまく固定できず、コロコロと転がってなかなか切れません。
しかも、抜いたばかりの生木は水分をたくさん含んでいるため、繊維が刃に引っかかって余計に時間がかかり、予想以上に重労働でした。木をカラカラに乾燥させれば切りやすくなりますが、何日も放置しなくてはならず、結局時間がかかってしまいました。
そのまま堆肥化させるもうまくいかず
処理できない物はどうしようもないと諦め、そのままコンポストに入れてみました。しかし、太い茎は1ヶ月、1年経ってもそのままの形を保っていて、全く分解される気配がありません。この経験から、やはり、堆肥にするには残渣を細かくすることが必要だと実感しました。
ガーデンシュレッダーは高価で爆音?
残渣を簡単に粉砕できるものはないかと探したときに、見つけたのが「ガーデンシュレッダー」というアイテムでした。紙を処分するときに使うシュレッダーと同じように、庭木の剪定枝や雑草などを細かく粉砕してくれる機械で、残渣処理の労力が軽減される優れもの。
しかし、コンパクトな商品でも購入するには数万円。さらに「作動時には耳栓が必要」との口コミがあり、結局断念しました。
実際に使ってみた!「Yireal電動剪定バサミ」レビュー

残渣処理の悩みを抱えたまま、夏野菜のシーズンを迎えたある日、たまたまYoutube動画で「電動剪定バサミ」を発見。どんな商品があるのか調べてみたところ、Yirealの「電動剪定バサミ」の口コミがよかったため実際に購入することにしました。
最大30mmの太さまで切断可能

Yirealの充電式剪定バサミは、最大30mmの枝や茎の切断が可能です。トマトやナスの茎はもちろん、オクラやトウモロコシなどの太めの茎もばっちりカット!
手動のはさみでは苦戦するような硬さでも、ワンアクションで「スパッ」と切れるので作業効率は爆上がりです。
本体はバッテリーなしで730gの軽量タイプ

本体重量はバッテリーなしで730g。腕力に自信がない人でも片手で使用できます。残渣処理は茎葉を持ち上げたりしゃがんだりするので意外と動作が多いものですが、ハサミ自体が軽いので負担はあまり感じませんでした。
また、グリップ部分は手にしっかりフィットし、トリガーが大きめなのもうれしいポイント。本体の操作はトリガーを引くだけのシンプル操作なので、扱いやすいのがお気に入りです。
バッテリーが2個で長時間作業に便利
専用のバッテリーが2個付属しているため、作業途中で充電切れの心配はありません。途中で動かなくなると片づけの流れが止まってしまいますが、予備があるおかげでほぼノーストレスで作業ができました。
充電式のコードレスだからどこでも作業できるため、サッと取り出してすぐに使えるのも助かりますね。
作業効率アップでコスパよし
価格は手動の剪定バサミに比べると高めですが、作業効率や手への負担を考えると納得のお値段。しかも、本体に加えて予備バッテリーや替え刃、メンテンナンスグッズまでセットになっています。
これら全てをまとめて収納できるケースもついているので、持ち運びの負担も軽減できますよ。
使ってわかった注意点

電動剪定バサミを使ってみて残渣処理がスムーズなりましたが、気になる点もいくつかあったので、あわせて紹介していきます。
切れ味が鋭く、安全対策は必須

切れ味が非常に鋭いため、取り扱いには十分注意してください。筆者はナスの茎を切る際に、横の支柱を誤って切ってしまい、切れ味の良さに驚きました。
使用する前には以下の点に注意しましょう。
- 軍手や手袋をつけて作業する
- 周囲に障害物がないかしっかり確認する
- トリガーを引くときは、操作する人以外は触らない
- 子どもの手の届かない場所に保管する
操作に慣れが必要
操作性はシンプルですが、扱いに慣れるまで少しコツが必要です。トリガーの引き方によって刃の開く角度が変わるため、始めの頃は思った通りに切断できないこともありました。
ただ、一度コツをつかめばスムーズに扱えるので、最初はやわらかい茎や細い枝で練習するのがおすすめ。
高く持ち上げて作業するには重い
本体が軽量とはいっても、肩より高い位置で作業し続けると、どうしても腕が疲れてきます。その場合は、先に株を抜き、広いスペースで腰を下ろして作業するのがおすすめ。 体への負担も減り作業効率がぐんと上がりますよ。
ライター
akari
母子キャンプ歴7年。アウトドアを楽しむシングルマザーです。大人一人でも子供とキャンプを楽しめるコツやおいしいキャンプ飯のレシピをご紹介します。薪ストーブinのおこもり冬キャンが大好き。