キャンプ場で一番危険な熊
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沢ぞいや笹の生い茂った薮のそばは、クマが好む場所です。
熊の活動が活発になるのは明け方や夕方なので、この時間帯は特とくに注意が必要です。
本来、クマはとても臆病で、嗅覚や聴覚が優れているため、たいていは熊が先に人の気配をさっして遠ざかっていきます。
しかし、熊に出会わないための対策はあらかじめしておく必要があります。
熊をおびき寄せないための注意点
熊の生息域への入山は控え、なるべく近づかないことが重要です。
熊が人のいる場所まで降りてくるのは、エサ不足の夏がとくに多くなります。
キャンプ場での残飯の管理を徹底するよう対策が必要です。
また、熊はとても警戒心が強い動物なので、熊よけの鈴などの音を鳴らし、自分の存在を熊に知らせるのは有効な方法です。
そして、できるだけ単独行動は避けるようにする必要があります。
もしも熊に遭遇してしまったら?
遠くにいる熊に気づいたときは、あわてず、落ち着いてその場から離れましょう。
熊を驚かせるような大声を出したり、撮影フラッシュをたいたりすれば逆に熊を刺激することになります。
すぐ近くに熊がいたときは背をむけず、熊の方を見ながら後ずさりでその場を離れると良いといいます。
熊は、背を向けるとすぐに襲ってきますので目を見て、威嚇する必要があるのです。
もしも、食料などを持っていた場合は、荷物などもその場に捨てていくことがおすすめです。
熊は基本的に、餌を探しているので餌があればそちらに気をとられ逃げる時間を稼ぐことができます。
キャンプ飯の残飯に集まるイノシシ
最近のイノシシはキャンプ場に来る人に慣れていることが多いです。
買い物袋などを狙って襲ってきたり、残飯ゴミをあさったりします。
大胆なイノシシになると、テントの周りを徘徊したりテントのなかにまで入ってきたりします。
噛みつかれたら大怪我につながりかねません。
キャンプ場でイノシシを寄せ付けないための対策
キャンプ場でイノシシを見かけることがあるとすると、明け方が多いです。
食べ物や残飯を探しにくるのです。
そのため、食材や残飯は車中などで管理しましょう。
食べ物がなければ、寄ってきませんので面倒でも片付けてから休むようにしましょう。
キャンプ場にもいる鹿の飛び出し
キャンプや森林浴で里山や奥山に入るときには、道に飛び出してくる鹿にご注意ください。
車のダメージはもちろんのこと、大事故につながる場合もあります。
日没後や夜明け前後はとくに霧が発生しやすく、車に驚いたシカが道路に飛び出し、衝突する事故が多く発生しています。
また、シカを避けようとしてガードレールに衝突したり、道路をはみ出したりするケースもあります。
さらに、キャンプ場内にも鹿が出没することもあります。
熊やイノシシのように襲ってくることはなく、エサも草食ですので残飯をあさることはありません。
しかし、鹿はマダニの宝庫です。
このマダニも危険なので注意が必要です。
キャンプ場の草むらのマダニにご用心!
マダニは野生動物の血液を栄養源にし、吸血後はパンパンに膨れます。
幼ダニ・若ダニは発育・脱皮のため、成ダニは産卵のために吸血し、ウィルスなどの病原体を媒介して感染症につながるのです。
鹿やイノシシ、野ウサギなどの野生動物が出没する場所には必ず潜んでいると思ってください。
日本に生息するマダニは約50種、ほぼ日本中で確認されています。
春から秋(3月~11月)が活動期間で、とくに山、キャンプ場、公園、河川敷、民家の裏庭,裏山、畑、あぜ道など草むらで被害にあいます。
マダニに咬まれないための予防対策
1.肌を露出させない服装で、薄い色の服の方が、マダニの有無が判りやすいです。
2.草むらに近づかないでください。
20cm~80cmの草であればマダニがいると思ってください。
笹にはとくに要注意です。マダニは「笹ダニ」と呼ばれるぐらいです。
3. 虫除けスプレーを使用してください。
4.けものみちに注意してください。
5.帰宅後の全身チェックを忘れないでください。
特に、帰宅直後のシャワーがおすすめです。
吸血前のマダニはもちろん、すでに吸血状態にあるマダニであってもセメント物質を出し始める前であれば水で流せます。
肌にくっついて、吸血中のマダニを見つけた時は、無理にとるとダニの口が皮膚に残ることがあるため、ひっぱらないでください。
すぐに、皮膚科などの医療機関で処置を受けてください。