韓国旅行のついでに初の海外登山!北漢山(プッカンサン)へ登ってきました。アクセスがよく登りやすいため、地元でも人気の山なんです。今回は白雲台(ペグンデ)コースに挑戦したので、実際に登ってきたルートやソウルからの行き方などを紹介します。
韓国で人気!北漢山ってどんな山?
ソウル市北部にそびえ立つ北漢山は、最高峰の白雲台(836m)・仁寿峰(インスボン)・万景台(マンギョデ)の3つのピークが連なる峰々の総称です。
国内の登山者だけでなく、海外からの観光客にも人気があり賑わっています。大人気の韓国ドラマ「愛の不時着」のロケ地にもなり話題になりました。
巨大な岩の山頂からは360度のパノラマ絶景
ツルッとした大きな岩のてっぺんからはソウル市内はもちろんのこと、目の前にはロッククライミングでにぎわう仁寿峰や世界遺産がある京畿道一帯が一望できます。山々が織りなす風景もたまりませんよ。
都市型国立公園なのでアクセス抜群
北漢山一帯は、自然豊かで勇ましい岩峰が連なり、史跡や寺院も楽しめる国立公園です。
都心に隣接し地下鉄やバスでのアクセスが便利なので、老若男女問わず人気があります。実際に登ったときも、散策コースには年配の方や子連れの家族が訪れていました。
登山道はしっかりと整備され歩きやすく、のんびりと過ごせますよ。
テーマで選べるさまざまなトレイルコース
北漢山のトレイルコースはいくつもあり、コースタイムだけでなくテーマでも選べるから何度も行ってみたくなります。
今回は王道の白雲台コースでしたが、歴史的な宮殿跡や北漢山城の本城が楽しめるコース、北漢山城にある12門を巡るコース、渓谷や小川をとおるコースなどがあります。
白雲台コース登山口までのアクセス
今回は実際に登った白雲台コースの行き方を紹介しますね。
ソウル駅から地下鉄4号線に乗り、上渓(サンゲ)駅方面の聖神女子大入口駅で降ります。ソウル軽電鉄 牛耳新設線に乗り換え、北漢山牛耳(プッカンサンウイ)駅で下車。地下鉄4号線に乗り、水踰駅(スユヨック)で下車して青いバス120番に乗って、バスの終点ウイドンで下車しても構いません。
2番出口から「北漢山国立公園白雲台探訪支援センター」へ向かいます。徒歩で約40分、バスやタクシーを利用すれば15分くらいで着けるでしょう。韓国の地下鉄路線図や地図がアプリにあるので、前もってインストールしておくと便利ですよ。
また、北漢山牛耳駅の2番出口から徒歩5分くらいのところに、「ソウル都心登山観光センター/ソウルハイキングツーリズム」があります。登山コースの情報(日本語可)や登山靴やトレッキングポールなどのレンタルサービスなどもあるので、ぜひ寄ってみるとよいでしょう。センター内にはロッカーなどがあり、荷物を預けられますよ。
スリリングな岩肌を登る「白雲台コース」を紹介
9月に登った白雲台コースをレポします!このコースは往復距離が3,4km、時間は3時間40分ほどですが、山頂付近は傾斜がきつい箇所もあるので一歩一歩確実に登りましょう。
北漢山牛耳駅を降り、歩いて白雲台の登山口を目指します。登山口までは韓国の街並みを見ながら歩けるので、あっというまの時間です。
「北漢山国立公園白雲台探訪支援センター」から登山のスタートです。センターで日本語の地図がもらえたので、登山コースや山行可能時間を確認しました。コースの途中にもトイレはありますが、こちらのトイレのほうがきれいなので出発前に行っておきましょう。
暑さはありましたが気持ちよい森林のなかを歩いていきます。登山道は石の階段で急な登り坂もあるので注意して歩きましょう。
登山中には山岳救助隊の小屋やトイレがあり、インスアンという小さなお寺などが見られます。北漢山国立公園には山道のなかに小さなお寺がたくさんあるので、お寺巡りをしながら散策するのも楽しそうです。
なかなか傾斜のある階段はきついですが、登りきると向かい側にソウルで有名な水落山(スラックサン)と佛巖山(ブルアンサン)が見えるので、頑張って登りましょう。
樹林帯を抜けると白雲山荘に到着です。昔は北漢山で唯一宿泊できる山荘だったようですが、今は北漢山展示館として使用されています。外にはテーブルと椅子があるので一息入れるとよいでしょう。
さらに進むと白雲峰岩門(ベッウンボンアンムン)が見えてきます。この先はさらに勾配かきつくなりましたが、景観がひらけて風が気持ちよかったです。
花崗岩の間に固定された階段とワイヤーロープでしっかりと整備されています。なかなかの高度感なので慎重に進みましょう。
山頂付近の足元はステップが浅く狭いですが、ワイヤーロープをしっかりつかんで登れば問題ありません。乗り越えた先には一面を見渡せる頂上が待っていますよ。
山頂は狭く写真を撮る人で混雑します。山頂下には広い場所があるので、壮大な景色を見ながらご飯を食べました。ただし、柵がない箇所も多いので注意しましょう。
縦走して西側の北漢山城入口へ下山する予定でしたが、2024年4月29日から落石のため通行止めだったのでピストンで下山しました。登山道の情報は事前にしっかり確認してくださいね。
営業日 | 毎日 |
利用時間 | 4:00-17:00(3月~11月) 4:00-16:00(12月~2月) |
ウェブサイト | 北漢山国立公園 |
電話番号 | +82-2-909-0497 |
北漢山の攻略ポイント
北漢山を安全に登山するためのポイントなので、チェックしておいてくだいね。
①水分や行動食を十分に準備する
山中には水や食べ物が売っている場所がありません。工程は短いですが、足りなくならないように準備しましょう。
②ソールがしっかりした靴を履く
白雲台の山頂を目指すなら、登山靴やソールがしっかりしたスニーカーを履きましょう。サンダルで登っている地元の方がいましたが、山頂は滑りやすい花崗岩を登るので、グリップ力のある靴がおすすめです。
③早朝から出発する
白雲台の山頂は写真を撮る人で長蛇の列になります。足場の悪い場所で待つのは大変なので、人が少ない早朝を狙っていきましょう。平日の7時ごろから登り始めましたが、人も少なく快適に登山できました。
④個人で行くのが不安ならツアーに申し込む
北漢山は人気の山なので、登山ツアーがたくさん開催されています。公共の交通機関でアクセスしやすく登りやすいので個人でも登頂可能ですが、言葉の壁に不安がある場合や登山に慣れていなければツアーに申し込むのがよいでしょう。
ライター
yuki
幼少期からキャンプや釣り、スキーなどを楽しむアウトドアファミリーで育つ。10代後半は1人旅にハマりヨーロッパや北米を中心としたトラベラー期となる。現在もスキー、スノーボード、ダイビングなど海や山で活動中。「愛する登山」は低山から厳冬期の雪山まで季節問わず楽しむhike&snowrideなスタイル。お気に入りの山は立山連峰!Greenfield登山部/部長の任命を受け部活動と執筆活動に奮闘中。