≫ 「【春夏秋冬別】キャンプで寝るときの服装」を先に見たい方はこちら
キャンプで寝るときに体が痛い・バキバキな状態を防ぐ5つのポイント
キャンプ場で寝るときに体が痛くならない、起きたときに体がバキバキにならないための方法や、快適に寝るための5つのポイントをご紹介します。
①キャンプ場の芝生サイトを選ぶ
キャンプで体が痛くなるのを防ぐには、まず体が痛くなりにくいキャンプサイトを選ぶのが大切です。
キャンプ場には砂地・砂利・芝生など、さまざまな区画がありますが、体が痛くなりにくいのは芝生のようなやわらかい植物の上です。キャンプ場を選ぶ時点で芝生の区画を選んでおけば、いつもどおりのキャンプ装備であっても、体の痛さはかなり改善できるでしょう。
逆に、避けたいのは砂利サイトのキャンプ場です。砂利はテントのなかにマットを敷いていてもゴツゴツと凹凸を感じやすく、次の朝には体がバキバキな状態になりがち。キャンプ場を選ぶ際には、区画がどのような場所なのか確認してみてください。
②テント設営前に石を避けて平らにする
テントを設営する前に石ころやゴミなどを避けて、できるだけ平らにしておくのも有効です。体が痛くならない快適な睡眠のためには、水平な地面が必要不可欠。デコボコしていては腰が安定せず、体に痛みを生じやすくなります。
キャンプ場では、芝生の区画でも大小さまざまな石ころやゴミが落ちており、テントの下に入り込むとデコボコします。テントを設営する前には、設営地内の石ころやゴミはできるだけ取り除いておきましょう。急いでいるときでも、この作業だけは丁寧にすると、その後の快適さが違いますよ。
③グランドシートやインナーシートを敷く
テントに敷くシート類を正しく使用しましょう。テントの下にグランドシートと呼ばれるシートを敷くと、地面の凸凹が和らぎます。また、結露や雨による浸水も防げるので、グランドシートはぜひ活用しましょう。
テントのなかは、クッション性のあるインナーシートを敷くとなおよいでしょう。グランドシートとインナーシートを組み合わせることでより快適に眠れます。シート類はコンパクトに折りたためるものも多いので、ぜひキャンプギアに加えてみてください。
④寝袋・マット・コットを使う
体が痛くならず快適に眠るためには、寝袋・シュラフ・マット・コットなどのアイテムが欠かせません。これらのアイテムをうまく使えば、家で寝るのと同じくらい快適に眠れるようになり、キャンプがより楽しめるでしょう。
寝袋・シュラフは、盛夏や標高の低いキャンプ場以外では必須アイテムのひとつなので、用意しておくとよいでしょう。キャンプ場が砂利区画の際には高さがあって地面のデコボコを拾わないコット、芝生や砂などやわらかいサイトではコンパクトなマットがピッタリです。
訪れるキャンプ場がいつも同じならコットかマットどちらか一方でもよいかもしれませんが、いろいろなキャンプ場へ出かけるなら、コットとマットの両方揃えておくとよいですよ。
キャンプで眠れないときの解決法については、こちらの記事をご覧ください。
⑤【冬】あったかアイテムを使う
寒い冬のキャンプで快適に眠るためには、湯たんぽ・厚手の靴下・ストーブなどのあたたかいアイテムが欠かせません。
冬のテント内は想像以上に冷えやすく、翌朝は体がバキバキになって痛みを感じることもあります。冬キャンプには、大げさすぎるかな?と思うくらいの装備をしていくようにしましょう。電気が使えるテントサイトであれば電気ストーブがおすすめですが、そうではない場合には服装や小物で体をあたためる必要があります。
ガスストーブや灯油ストーブもありますが、テント内で使うのは一酸化炭素中毒のリスクがあるため基本的にNG。湯たんぽやカイロなど、火やガスを使用しないアイテムをうまく活用しましょう。
子ども連れで冬キャンプを楽しむアイデアについてはこちらの記事をご覧ください。
【春夏秋冬別】キャンプで寝るときの服装
キャンプで快適に眠るためには、季節にあわせた服装が必要です。ここでは、キャンプで寝るときにおすすめの服装を季節ごとに紹介します。また、快適に寝るためのアイテムもお伝えしていきますので、参考にしてください。
春キャンプで寝るときの服装例
3月頃は、まだ早朝に気温が1桁になる日も多く、暖かいフリースやトレーナーを着て寝るのがおすすめです。春は車中泊を快適に楽しむのにピッタリなシーズンですが、朝と夜は冷えることも多いので注意しましょう。
昼間は暑くなる日もあり、脱ぎ着がしやすく体温調節しやすいアウターがおすすめです。インナー類を冬用下着であたたかくすると脱ぎ着が困難なので、体温調節は重ね着で対応しましょう。春は気温が変化しやすいシーズンなので、重ね着を基本にした服装を意識してみてください。
夏キャンプで寝るときの服装例
通気性の高いドライTシャツやステテコなどの涼しい服装をしてください。夏キャンプでは熱帯夜で寝苦しい夜も多く、快適に寝るためには工夫が必要なシーズンです。とくに、テントのなかは湿気が溜まりやすく、夏キャンプで快適に寝るためには通気性が鍵になります。
また、夏キャンプの夜は虫にも注意しなければいけません。蚊・ハエ・蛾などの虫は夏キャンプにはつきものですが、蚊が多いときは、短パンではなく長ズボンを履いておくと虫刺されを防ぎやすくなります。女性は夏場はスカートを履いていることもあるかと思いますが、虫には刺されやすいため注意が必要です。
秋キャンプで寝るときの服装例
春と同様、体温調節しやすい服装を選ぶようにしましょう。まだ日中は暑くなる日が多いものの、日が陰ると肌寒くなることもあるためです。秋キャンプでは真夏ほど寝苦しい夜は少なく、1年を通しても比較的快適に眠れるシーズンです。
11月頃になると朝晩はかなり冷え込むこともあるので、すぐに着られるアウターを用意しておくのがおすすめです。また、秋はまだまだ虫が多い季節でもあります。半袖短パンで寝ると虫刺されに悩まされるおそれもあるため、薄手の長袖長ズボンがよいでしょう。
秋は虫対策さえしていれば快適なキャンプシーズンです。蚊取り線香や虫よけスプレーなどを活用するとよいですね。
冬キャンプで寝るときの服装例
冬は暖をとるのが快眠の要。寒さを感じていては快適に眠れません。冬キャンプでは、大げさかな?と思うほどの防寒対策をしてください。冬は快適に寝るためにもっとも工夫が必要なシーズンともいえますが、あたたかさをキープできれば、虫も少なく、静かで快適にキャンプを楽しめるシーズンでもあります。
具体的には、高性能なインナーを利用して暖をとるのがおすすめです。また、電気ヒーターや湯たんぽ、カイロなどのアイテムは多めに用意するとよいでしょう。
冬キャンプでのおすすめの寝間着や快眠のコツはこちらの記事で紹介しています。
キャンプで寝るときまでに片付けておきたい5つのこと
キャンプでは、寝るときまでに片付けておきたいことが5つがあります。
- ①たき火やバーベキューは消火する
- ②使用後の食器・カトラリー・テーブルの掃除をする
- ③貴重品はテントのなかに収納する
- ④ペグやロープの固定を確認する
- ⑤キャンプ道具を片付ける
①たき火やバーベキューは消火する
寝る前には、必ずたき火やバーベキューの火を消しましょう。火を消火せずに寝てしまうと、寝ている間に火が大きくなり、最悪の場合にはテントに燃え移ってしまいます。もう消えそうだからと放置せず、確実に消火したのを確認してから寝るようにしてください。
消火の際、一気に水をかけて消火しようとすることがありますが、できれば水をかけるのはやめたほうがよいでしょう。灰が周りへと飛び散り、周囲のキャンパーに迷惑になるケースがあります。できるだけ自然に火が消えるよう、たき火やバーベキューの火は調節しながら楽しんでください。
②使用後の食器・カトラリー・テーブルの掃除をする
寝る前に、夕食で使った食器・カトラリー・テーブルの掃除をきちんと終えておきましょう。使った食器類はきれいに洗って、物干し網などで干しておくのがベストです。
食後の汚れを残してそのまま放置すると、鹿やイノシシなどの野生動物を呼び寄せてしまうことがあります。荷物を荒らされるおそれがあるうえ、ほかのキャンパーとトラブルになってしまっては大変です。
もし食べ残しがでたときは、タープのなかに収納するか、野生動物が食べられない場所へと移しましょう。キャンプではできるだけ食べ残しがでないよう、必要な食材を必要なだけ持っていくのも大切な心構えです。
③貴重品はテントのなかに収納する
高級ギア・荷物・貴重品はすべてテントのなかに収納するのがベストです。外に出しっぱなしにしてしまうと、寝ている間に盗難に遭うリスクが高まります。可能であれば、テーブルやチェア、たき火台といったアイテムもすべてしまっておけばなおよいでしょう。
キャンプブームに伴ってキャンプギアの高級化が進み、盗難も増えています。とくに人気のキャンプ場では盗難が多発しており、高級ギアや荷物、貴重品の管理にはこれまで以上に気を配る必要があります。
キャンプ道具が盗難に遭わないためにも、タープを持っていくのがよいでしょう。鍵はないとしても、タープの下にあるだけで盗難のリスクを抑えられるといわれています。
④ペグやロープの固定を確認する
寝る前には、テントやタープのペグ・ロープなどの固定器具がきちんと設置されているかどうかを確認しましょう。
緩んだままの状態では、万が一寝ている間に強風にあおられると、タープが崩れてくるおそれがあります。万が一タープが風で飛んでしまったら、ほかのキャンパーにケガをさせてしまうおそれもあるので十分に注意してください。
テントがしっかりと固定できていないと風切り音の原因となります。静かで快適な睡眠のためにも、テントはしっかり固定しておくようにしましょう。大きな事故につながらないよう、改めてテントやタープの適切な固定方法を確認しておくと安心ですね。
⑤キャンプ道具を片付ける
荷物はきちんと管理しましょう。キャンプの夜は、テントでワイワイ楽しんで、そのまま寝てしまいたくなることも多いのではないでしょうか。眠くても、キャンプ道具はテントやタープのなかにきちんと片付けてから寝ましょう。
盗難のリスクだけではなく、風でテントや道具が飛んでいってしまうおそれもあります。しっかりと管理しておきましょう。すべてのキャンプギアをテントやタープのなかに片付けられない場合は、端にまとめておきましょう。道具が散らかったまま寝るのは避けましょう。
キャンプで寝るときにできる5つの防犯・盗難対策
残念ながら、キャンプ場で盗難や痴漢などの犯罪が発生することもないとはいえません。このような犯罪に対しても、きちんと対策をしておきましょう。
①人が多い場所にテントを設置する
キャンプ場では、人気の少ない場所は選ばず、ある程度人がいるところを選ぶようにしましょう。キャンプ場は区画が定められていることが多く、周りに人がいるのがほとんどです。しかし、施設によっては自由にテントを立ててよく、なかには人が少ないキャンプ場もあるでしょう。
とくに女性のソロキャンプでは、1人きりでテントを設営していると危険なことがあります。人気(ひとけ)の多い場所を選ぶようにしてください。おすすめなのは管理棟に近いエリアで、なにかあったらすぐに助けを呼べます。
ただし、あまりにも人が密集するエリアでは周囲の物音が気になってしまうこともあるため、ほどほどのスポットを見つけられるとよいでしょう。
②枕元に防犯ブザーを置いておく
もしなにかあったときのために、枕元に防犯ブザーを置いておくのがおすすめです。グループキャンプでも、1人で就寝するときには、防犯ブザーが鳴ったら助けにくるよう仲間に伝えておくとよいでしょう。防犯ブザーはすぐに手に取れる枕元に置いておき、位置を忘れないようにしてください。大きな音は周りに気付いてもらえるのはもちろん、犯罪の抑止力にもなります。
もし、自分で鳴らすタイプの防犯ブザーでは少し不安という方は、テントのファスナーが開けられるとブザーが鳴るタイプがおすすめ。誤作動のおそれもあるものの、ソロキャンプにおいてはデメリットの少ない防犯アイテムです。
③盗難防止ワイヤーを使う
高額なキャンプギアを使っている人は、就寝時には盗難防止ワイヤーを通しておくのがおすすめです。盗難防止ワイヤーとは、盗まれたくないキャンプギアと、簡単に動かないテントやポールなどをつないでおくためのアイテムで、盗難防止に効果があります。
キャンプ場での盗難防止ワイヤーは、大切なギアを物理的にロックするだけでなく、「簡単には持ち去れない」ことを示して盗難の抑止にもつながります。盗難防止ワイヤーには南京錠で鍵をかけられるものや、暗証番号を設定するタイプなどさまざまあります。
セットするのに少し手間はかかりますが、大切なキャンプギアを盗難されないためにもぜひ工夫してみてください。盗まれそうになると防犯ブザーのように音が鳴るタイプもあります。
④テントのファスナーをロックする
ソロキャンプでは、就寝時にテントのファスナーにダイヤル式のロックを設置しておきましょう。キャンプ場ではソロキャンプを狙った犯罪がないわけではありません。
とくに女性が1人で寝ているテントと明らかな場合には用心しましょう。テントのファスナー部分はロックすることをおすすめします。鍵にはダイヤル式ロックや南京錠のように完全に開けられなくしてしまうものや、開けようとすると防犯ブザーで知らせるものなど、さまざまな商品があります。
テントへの侵入を防犯ブザーで知らせるタイプは、たとえ知人でも作動するので、グループキャンプでは注意が必要です。
ダイヤル式ロック・南京錠・ワイヤーなどはテント以外にもさまざまな用途に使えます。ロックするためのアイテムは1つ用意しておくとよいでしょう。
⑤人感LEDセンサーライトを設置する
キャンプギアの盗難防止、テントに侵入されるといった犯罪を防止するには、人感LEDセンサーライトもおすすめです。センサーで人を探知するとライトがつくアイテムですが、テントの周りに設置しておくだけで防犯対策になります。
南京錠と比較すると低価格なものも多く、防犯以外にも、本来の用途の照明として重宝します。万が一誤作動しても防犯ブザーよりは迷惑になりにくいので、混雑したキャンプ場では適しているかもしれません。
テントの出入口付近や周辺など、複数用意して置いておくとよりよいでしょう。抑止力となる防犯アイテムを探しているキャンパーにおすすめです。
キャンプで寝るときによくある3つの質問
キャンプで寝るときによくある3つの疑問についてのヒントです。ぜひ参考にしてみてください。
テントで寝るときにオイルランタンは付けっぱなしでよい?
キャンプで使用する照明としてオイルランタンがありますが、寝るときには必ず消すようにしてください。
オイルランタンはガソリンや灯油を原料とし、火を使う照明道具です。付けっぱなしで寝ると、転倒によって周囲に燃え移る危険性があるため、必ず消してから寝るようにしましょう。テントやタープは燃えやすく、少しでも火に触れてしまうと簡単に燃え広がってしまいます。
オイルランタンはもちろんですが、キャンドルランタンも付けっぱなしはNGです。また、蚊取り線香やたき火など、火元になるものはすべて消してから寝るようにしてください。
寝るときは夜何時までに就寝すればよい?
キャンプでの就寝時間は、時と場合にもよりますが、日が変わる24時頃を目安にしましょう。
ソロキャンプなら早めに寝やすいかもしれませんが、グループキャンプではついつい夜更かしをしてしまいがちです。しかし、翌日も元気に楽しむため、疲れを持ち越さないためにも、できるだけ早めに寝るようにしましょう。
キャンプでは普段とは違う環境で寝るため、疲れがとれにくい傾向にあります。睡眠時間は少なくとも6時間以上とるのがよいでしょう。日暮れとともに寝て日の出とともに起きると、非日常的なおいしい朝食を楽しめます。キャンプでは普段と違うタイムテーブルで過ごしてみるのもよいですよ。
夜のキャンプのマナーや消灯時間についてはこちらの記事もご覧ください。
テントで寝るときに寝袋だけでは寒くない?
テントで快適に寝るための代表的なアイテムとして寝袋がありますが、季節によって、とくに12~2月の厳冬期は寝袋だけでは寒いことがあります。寝袋の上にかける毛布や、湯たんぽを用意するとよいでしょう。
それ以外の季節でも冷え込む日があるので、天気予報はきちんと確認しておく必要があります。寝袋には対応温度が設定されていて、初夏や春に適した薄めのものや氷点下に対応できるものなどがあります。
夏キャンプで冬用の寝袋では暑くて眠れません。季節にあったものを選んでください。寒さが厳しくない時期なら、寝袋ではなく毛布やブランケットなどを使うのもひとつの方法です。
キャンプで寝るときは
キャンプで快適に寝るためには、快適に寝るための工夫が大切です。地面の凸凹を解消し、グランドシートやインナーマットを活用しましょう。工夫やアイテムの活用がないと、次の日に体が痛くなってしまいます。腰痛や肩こりなどを持っているならとくに、いっそう注意が必要です。
また、秋や春などの涼しい季節はキャンプが快適なシーズンですが、虫対策は必須です。寝ている間に蚊やブヨといった虫に刺されてしまうと、まともに寝られなくなります。さらに、冬や夏と寒さ暑さが厳しいシーズンには、さまざまなアイテムを活用して、快適に眠れるように温度を調節してくださいね。
ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。