冬キャンプでのペグのつかい方
冬キャンプでは、雪の上でペグを打ってもなかなか地面に到達せず刺さらないため、すぐに抜けてしまいます。そのため、雪中に適したペグの打ち込みをしなければいけません。
ここでは、冬キャンプでのペグの使い方をご紹介します。
ペグを深く打ち込む
まずは、ペグの打ち込む場所を決めましょう。決めたら20cmくらいの穴を掘り、ペグを固定しながら周りに雪を敷き詰め、足で雪を固めます。
このとき、完全にペグが埋まるようにするのがコツです。時間が経てば雪が凍り付いて抜けにくくなります。さらに水をかけるとより固定されますよ。
ペグの角度は60~90度
もうひとつの重要なポイントはペグの角度です。ガイドラインとペグの角度を直角90度、ペグと地面が60~90度くらいになるよう、ペグを打ち込みましょう。そうすると、さらに抜けにくくなります。
クロスペグ
2本のペグを使う方法も、冬キャンプのペグの打ち方ではおすすめです。2本のペグの間が45〜60度になるよう打ち込みましょう。こちらも角度が重要なので、しっかり角度を意識し打ち込めば、雪中でも抜けにくくなります。
夏用のペグは冬キャンプに使える?
夏用のペグは冬キャンプに使おうと思えば使えますが、あまりおすすめではありません。浅い雪であれば少し穴を掘れば地面にたどり着くため、夏用のペグでも問題ないでしょう。
しかし、それ以上の深い積雪の場合だと夏用のペグでの打ち込みはむずかしいものです。ある程度は耐えてくれるかもしれませんが、抜けたり破損したりする可能性もあるため、どうしても夏用ペグで設営したい場合は細心の注意をはらい設置しましょう。
雪用のペグと夏用のペグの違い
テントを買ったときに付属品としてついてくることがある夏用ペグ。細長いものや先端が短いものなど長さもさまざまで、材質の種類も「ジュラルミンペグ」や「アルミペグ」、「プラスチックペグ」などがあります。
また、比較的安価で購入できるのも特徴です。
雪用のペグは、夏用とは違い表面積が広くU字型が多いです。主に地面のやわらかい砂地や雪上で使われます。杭型のペグより設置したときの摩擦面が大きくなり、穴が空いているタイプのペグの場合は、雪が入り込んでさらに抜けにくくなります。
そのほかにも、長い杭型のペグや竹ペグなどもあるため、ご自身にとって設置しやすく、抜けにくいものを選びましょう。
冬キャンプでのテントの設営方法とコツ
厳しい雪のなか、環境や場所にもよりますが、冬キャンプにおいてテント設営はもっとも重要です。ここからは、冬キャンプでのテント設営の方法やコツについて紹介していきます。
テントを設営する場所を決める
まずは、場所決めからはじめます。設営場所は、雪を地ならししやすいように、なるべく平らなところを選びましょう。地ならしせずに、そのまま雪の上にテントを張ると、床が凸凹になってしまい就寝時に寝にくくなってしまいます。しっかり雪を踏み固めて平らにしましょう。
テントの設営場所が決まれば、スコップやシャベルで雪かきをし、足踏みしながら雪をならします。地面をしっかり固めないと雪が沈んでポールが倒れてしまう恐れがあるため注意してください。
防水シートを敷く
テントの設営面を整え終えたら、周囲に枝などの突起物がないかを確認して防水のシートを敷きます。雪の上に直接テントを立てると、雪の冷たさが伝わったり溶けた雪がテント内を濡らしてしまったりするため、必ず敷くようにしましょう。
防水シートを敷く際は、テントからはみ出さないようにし、テントと防水シートの間に雪が入り込まないようにします。大きい防水シートの場合は、折りたたんでシートの面積を調整してください。
ポールを設置する
ポールを設営します。このときグローブや軍手をつかうと安全に作業を行えます。
テント設営中は地面に支柱を置くことがありますが、支柱のほとんどは金属製でできているので、つなぎ目の部分に雪が入ると凍りついてしまいます。後片付けがたいへんになるので雪がつかないように立てかけたり、雪を払い落としたりしましょう。
防水・防寒対策をする
テントのファスナーが凍りついてしまうと、開けにくくなることがあります。そのため、テントの表面に防水スプレーをかけておき、雪が積もりにくくなるようにしておきましょう。
また、ファスナー用潤滑剤を活用することで撥水効果を得られます。なければロウでも代用できるので、凍りつかないよう対策を行ってください。
マッドスカート部分は内側に折り込むかマッドスカートが浮き上がらないように雪を乗せて、隙間風を防ぐと気密性が高まり冷気の侵入を防げます。その際に、ベンチレーターを開けての換気が必要です。
防水シートを敷いても雪の冷たさがまだ伝わるようであれば、テントのなかにも二重三重にマットを敷くことでさらに快適に過ごせますよ。
ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
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