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ストレス社会といわれる現代。幸福度の高い北欧のヒュッゲな暮らしが、世界中で注目を集めています。ヒュッゲとは一体どういうことなのでしょうか。今回は、ヒュッゲとはなにかを説明し、生活に取り入れるヒントを紹介します。

ヒュッゲ (HYGGE)とは

ヒュッゲ (HYGGE)

ヒュッゲ(Hygge)は、デンマーク語で「居心地がよい時間や空間」をあらわす言葉。感覚的なニュアンスを含み、「無理しない」「おだやかに過ごす」など、人によってさまざまなとらえ方があります。

また、物質的、経済的な価値よりも、精神的な幸福度を大切にするという意味合いも。これは、日々の暮らしのなかに、自分なりの小さな幸せを見つけていく考え方です。

たとえば、自宅でリラックスした時間を過ごすのはヒュッゲ。家族でゆっくり食事するのも、お気に入りの空間でゆったり本を読むのも、みんなヒュッゲです。日常のささいな出来事に、心が満たされるさまざまな場面で、ヒュッゲという言葉が使われています。

ヒュッゲな暮らしが注目されている理由

ヒュッゲ (HYGGE)

ヒュッゲが世界中から関心を集めている理由は、多くの人々が現代の日常生活にストレスを感じているためもあるでしょう。2016年あたりから、欧米では不安定な社会情勢を背景に、ヒュッゲが流行しました。近年、日本でもその流れを受けて、ヒュッゲが話題になりつつあります。

ヒュッゲはもともと、国民の幸福度が高いデンマークの豊かなライフスタイルに由来します。世界幸福度ランキングで、常に上位にランクインしているデンマーク。世界幸福度ランキングとは、毎年、国連が調査の結果に基づき、各国の幸福度についてまとめたものです。

2022年度のランキングでデンマークは146か国中第2位、日本は54位という結果でした。日本は経済的に豊かでありながらも、ストレス社会とされており、幸福度があがりにくいのが現状です。

物質的に豊かになったことで、自分らしさや、今ここにある幸せを見失いがちな現代社会。ストレスフルな生活を見直し、本来の自分を取り戻す、ヒュッゲな暮らしが注目されています。

出典:「World Happiness Report 2022

 

北欧に学ぶ豊かな暮らしを実践する5つのヒント

ヒュッゲ (HYGGE)

ヒュッゲは自分の生活スタイルや感覚によって自由に取り入れられます。ヒュッゲな暮らしを実践するためのヒントを紹介しましょう。

①くつろげる生活空間をつくる

心地よく生活するために、家のなかをくつろげる空間に整えるのもヒュッゲです。

たとえば、自宅に北欧の家具やインテリアを取り入れるのもよいでしょう。北欧の家具やインテリアは、素材のぬくもりが感じられてシンプルなのが特徴。自然をテーマにしたデザインが多く、配色も温かみを感じるものが多い傾向にありますね。

ほかにも、食卓に季節の草花を飾ることや、お気に入りの写真や雑貨を飾ってみるなど、ちょっとしたことからヒュッゲははじめられます。掃除や整理整頓をして気持ちよく過ごすのも方法のひとつです。

居心地がよい時間や空間を意味するヒュッゲ。日々の暮らしのなかで、落ち着いてくつろげる生活空間をつくるよう工夫してみましょう。

②自分と時間を大切にする

自分の好きなことを、ゆったりとした時間のなかで楽しむこともヒュッゲといえます。コーヒーや紅茶を飲みながら、好きな本を読むのもヒュッゲ。コーヒーを豆から挽いて、自分で淹れてみるのもヒュッゲです。

いつもより、ひと手間かけた料理をつくってみるのもおすすめ。素材にこだわった自分なりの食事を楽しんでみると、普段とはまた違った満足感が得られるかもしれません。また、自然を感じながら散歩するのも、ゆっくりした時間を過ごせるでしょう。

デンマークの人は、ワーク・ライフ・バランスを取るのが上手だといわれています。仕事も大事としながらも、自分の時間も大切にする国民性。残業をほとんどせずに、そのぶん早めに出社したり、集中力を高めて仕事を早く切りあげたりなど工夫しているそう。

仕事だけにとらわれず、自分の時間を大切にする考え方は見習いたいところです。自分の時間をもてれば、余裕もうまれて、心豊かに生活できそうですね。

③お気に入りのモノを長く使う

ヒュッゲ (HYGGE)

必要以上に多くのモノをもたず、お気に入りのモノを大切に使うのもヒュッゲです。 デンマークでは必要最小限のモノを大切に使いつづける風習があります。なにか買うときも、お手入れしながらでも長く愛用できるモノを選ぶ人が多いそう。

たとえば、家族で代々受け継がれる家具や食器が、時間とともに風合いが増すのを楽しむ生活スタイルなどが挙げられます。椅子やテーブルなどにちょっと傷がついても、味わいととらえれば、さらに愛着がわきそうですね。モノをいっそう大切に扱えるようになるでしょう。

日本では、流行りやさまざまな販売戦略に振り回され、家のなかに必要以上にモノがあふれているケースがあります。

ヒュッゲを実践するにあたって、自分に必要なモノをじっくり考えてみるのもよいかもしれません。お気に入りのモノを使うことで、自分らしく心地よい生活ができそうですね。

④照明を工夫する

ヒュッゲな空間に欠かせないものとして、照明の工夫があります。デンマークのインテリアの特徴は、間接照明や暖炉など、光の使い方が上手いところ。冬場の夜が長いため、家で過ごす時間も長くなり、インテリアが発達してきたのだとか。

北欧では部屋の隅まで明るくするのではなく、自分たちが過ごすところの近くに明かりを灯す傾向があります。また、コーナーごとに明かりを灯し、光の重なりを演出。住空間に奥行きが生まれ、インテリアの雰囲気がよくなります。

また、空間を彩るアイテムのなかでも、とくに欠かせないのがキャンドルです。デンマークでは、昼夜問わずキャンドルを灯す習慣があります。炎を灯すだけで生まれるほのかな明るさとあたたかみは、生活の一部となっているそうですよ。

キャンドルの灯りにはリラックス効果があるとされています。キャンドルや間接照明を取り入れ、光の使い方を工夫することで、ヒュッゲを感じてみるのもよいですね。

⑤身近な人とゆったり過ごす

身近な大切な人とゆったりとした時間を過ごすのも、重要なヒュッゲのひとつです。デンマークでは、家族はもちろん友人や隣人とのつながりを大切にする傾向があります。そのため、人と共有する時間や空間から生まれる心地よさは、よりヒュッゲであるといわれていますよ。

家族でゆっくり食事をするのもヒュッゲ。気の置けない友人と談笑しながら食卓を囲むのもヒュッゲです。近隣の人を招いて、ホームパーティを開くのもヒュッゲですね。

ありのままの自分でいられる人たちと一緒に過ごす時間は、なにものにも変えがたい心地よいひとときに感じられるでしょう。

暮らしのなかで、自分なりのちいさな幸せを感じるヒュッゲ。難しく考える必要はなく、誰にでも簡単にはじめられます。たとえば、インテリアや明かりをくつろげるものにしたり、自分一人の時間を心豊かに過ごしたりするなどです。モノを大切にして長く愛用するのもヒュッゲ。身近な人とゆっくり過ごす時間もヒュッゲといえますね。毎日の生活にヒュッゲを取り入れて、ゆったりとした心地よい時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。

ライター

Greenfield編集部

【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
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