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2020年の東京オリンピックには、海外からたくさんのヴィーガンの人が来日することが見込まれます。日本での状況や対応はどのようになっているのでしょうか?ここでは、日本のヴィーガン率や世界的に増えている背景、日本の状況と対応についても説明しましょう。

日本のヴィーガン率は2.7%

日本 ヴィーガン

 

調査によると日本のべジタリアン率は4.7%で、そのうちヴィーガン率は2.7%ぐらいであるといわれています。

これはアメリカの6%、ドイツの10%というべジタリアン率と比べても、かなり少ないといえます。

 

健康志向からヴィーガンに興味を持つ人が多い

海外では肥満解消のためや、動物愛護や環境保護という観点から、ヴィーガンになる人が多いのに対して、日本人は健康志向から興味を持つ人が多いようです。

もともと和食は、魚や野菜を中心とした食文化で、ヘルシーといわれています。

しかし、最近は日本人の食生活が洋食中心ということもあり、野菜不足や脂肪過多も指摘されています。

そんな中、卵も乳製品も取り入れない、ストイックなライフスタイルは、現代人の必要性とマッチしているといえるかもしれません。

 

オリンピックでヴィーガン認知度は高まっていく?

日本のべジタリアン率は、海外に比べると少ないといわれていますが、オリンピックがきっかけとなり、認知度が高まることが期待されています。

その理由として、オリンピックによって、来日する外国人にべジタリアンなど菜食主義の人が多いとされ、日本でもビジネスチャンスにしようとするお店や、ヴィーガンイベントの開催など少しずつ盛り上がってきているからです。

TVなどでとりあげられることも多くなり、選択肢が広がってきています。

 

 

世界的にヴィーガン・ベジタリアンが増えている背景

日本 ヴィーガン

 

アメリカではヴィーガン・ベジタリアンがトレンド

アメリカは4人に1人が肥満だと言われており、それにともない高血圧や糖尿病といった生活習慣病などの疾患の発症リスクが問題化しています。

アメリカでのヴィーガン・ベジタリアンをけん引しているのは、流行に敏感な若い世代で、そういったリスクを下げようという動きと、多くの有名人がヴィーガン・ベジタリアンになっていることもあり、トレンドになっているといえます。

 

ヴィーガン・ベジタリアンがヨーロッパで1番多いのは「ドイツ」

ヨーロッパでヴィーガンが1番多いのがドイツで、人口の約10%がヴィーガン・ベジタリアンだといいます。

ドイツでこれほど、ヴィーガン・ベジタリアンの人が増えた理由は、動物愛護の精神が根底にあるようです。

動物にも生きる権利があり、それを何者も奪ってはならないということです。

動物愛護と関係して、環境にも優しい生活が注目されています。

たとえば牧畜に必要な土地の開拓によって森林破壊が広がったり、牛のげっぷやおならに含まれるメタンガスは、地球温暖化の原因になるといわれています。

肉類を食べないということは、地球保護にも深くつながっているわけです。

 

東京オリンピックのヴィーガン・ベジタリアン対応は急務

日本 ヴィーガン

 

東京オリンピックに向けて、ヴィーガン・ベジタリアン対策は急務だといわれています。

その理由は、東京はヴィーガン・ベジタリアンの人に向けての食材などの対応をしているお店などがまだ少なく、ヴィーガン・ベジタリアンが生活しやすい場所ではないためです。

それは日本を訪れる外国人観光客にとっても同じです。

 

訪日外国人への対応は?

訪日外国人にとって、日本の食事も楽しみのひとつですが、かなり心配している人も多いといわれています。

その理由として、一般的なレストランでも、ヴィーガン・ベジタリアンの人が食べられるメニューが限られているためです。

たとえば、日本食のなかで食べられそうな、冷奴には鰹節がかかっていたり、おみそ汁のだし汁には煮干しが使われていて、ヴィーガンの人は食べられません。

ヴィーガン・ベジタリアンの人向けと思われている食品でも、実は食べられないとことが多く、コンビニなどでも、食品表示が曖昧なため、食べられるかどうかわからないということも。

そのため、今日本では、ヴィーガン・ベジタリアン向けのレストランやカフェなどが、どんどんオープンしたり、情報を共有するサイトなども多く立ち上げられています。

 

環境問題への意識を変える必要も

日本でも、ヴィーガンというと肉や乳製品、卵などを食べないライフスタイルであるということが、徐々に知られるようになってきました。

そして、ヴィーガンについて理解するには、動物愛護の精神や、環境への配慮といった知識が不可欠です。

残念ながらまだ日本では、ヴィーガンに対する偏った考えかたも多いと言われています。

そんな考えかたを取り払うためにも、動物愛護や環境問題、そして食の安全性について、まずは関心や興味を持つことからはじめてみてはいかがでしょうか。

 

 

最近は、菜食専門のレストランやカフェなどもできていますから、ヴィーガンを理解するために、まずは食べてみるのもおすすめです。多くの人が菜食主義になっているのは、理由があるはず。それを少しずつ、理解していくのも、興味深いのではないでしょうか。

ライター

Greenfield編集部

【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。