「腸活を始めたいけれど、どうしても続けられない…そんな経験はありませんか?実はその悩みをやさしく解決してくれるのが「発酵茶」です。茶葉の発酵から生まれる乳酸菌やポリフェノールは、お腹をすっきり整えるだけでなく、ほっと心をゆるめてくれる力も。この記事では、発酵茶のうれしいはたらきや、毎日無理なく続けられる工夫、腸活におすすめのお茶を紹介します。

発酵茶とは?

腸活 発酵茶

発酵茶とは、茶葉を乳酸菌や酵母のはたらきで発酵させてつくるお茶です。発酵の過程で生まれる独特の風味と栄養が腸内環境を整えることから、美容や健康を意識する人々の間でいま、注目を集めています。

同じ茶葉でもここまで違う。発酵度合いによるお茶の違い

お茶は、発酵の進み具合によって大きく3つのタイプに分けられます。

3つのお茶のタイプ

不発酵茶:緑茶など。摘んだ葉を蒸して酸化を止めることで、茶葉本来のすっきりとした風味を楽しめます。
半発酵茶:ウーロン茶など。発酵の度合いが中間で、香りやコクが豊かに広がります。
発酵茶:紅茶や後発酵茶(プーアル茶など)。酵母や微生物の働きによって独特の香りと深い味わいが生まれます。

茶葉やハーブを乳酸菌や酵母で発酵させると、腸にやさしい成分がぐっと増えていきます。発酵の度合いによって酸味や香り、栄養のバランスが変わり、一杯のお茶がそのまま“腸活ドリンク”になるのです。

発酵茶のなかでも近年とくに注目されているのが、紅茶や緑茶を乳酸菌や酵母で発酵させた「コンブチャ(Kombucha)」です。海外のセレブや健康志向の人々から広まり、今では日本でも人気の発酵ドリンクに。発酵によって生まれる有機酸や乳酸菌が腸内環境を整え、毎日の“お腹すっきり習慣”を後押しします。

腸内が整う!発酵茶を飲むメリット

乳酸菌や酵母由来の有機酸が腸内のバランスを整え、便通リズムを自然にサポートする発酵茶。さらに、ポリフェノールやミネラルが代謝や抗酸化を助け、すっきり感を高めてくれます。ノンカフェインや低カフェインの種類もあり、朝の目覚めや仕事の合間のひと息、夜のリラックスタイムにも安心して楽しめます。

発酵茶を毎日の習慣に取り入れれば、腸も心も整い、自然に続けられる腸活習慣につながりますよ。

無理なく続ける発酵茶習慣のコツ

腸活 発酵茶

発酵茶は、腸内環境を整えながら美容にもアプローチ。一日の始まりや終わりのくつろぎ時間に取り入れることで、体も心も少しずつ変わっていくことでしょう。

次に、さまざまな発酵茶の楽しみ方と、それぞれの味わいや飲み方のポイントを紹介します。

ホット/アイス両用で四季を通じて楽しむコツ

発酵茶は、温度や飲み方を工夫することで、香りや味わいの魅力を最大限に引き出すことができます。ここでは、四季を通して取り入れやすいおすすめの飲み方をピックアップしました。

さまざまな発酵茶の飲み方

冷たい水出し:低温抽出のコンブチャは渋みが少なく、ミネラルを含むさっぱりとした飲み心地で楽しめます。
ホット抽出:お湯で淹れると香りや味わいが引き立ち、体を温めながらリラックスした時間を過ごせます。
炭酸割り:炭酸割りのコンブチャは、有機酸や乳酸菌を含むさっぱりとした飲み心地で、食後のひと息にもぴったりです。

温度や飲み方を工夫することで、発酵茶の味や香りをより深く味わえます。季節や体調に合わせて飲み方を変えれば、毎日の習慣として取り入れやすくなりますよ。

飲むタイミングで決まる「腸活」との相乗効果

腸はリラックス状態で最も活発に働き、消化や吸収・排泄がスムーズになります。朝食前や就寝前のタイミングで発酵茶を取り入れるのが効率的です。

発酵茶の飲むタイミング

朝食前:コンブチャの有機酸・乳酸菌が腸内フローラを整え、便通リズムと栄養吸収を助けます。
就寝前:夜は腸の働きが緩やかになるため、ホットの発酵茶が血流を促し、睡眠中の腸内修復や老廃物排出を促します。
食事中:有機酸が糖質・脂質の吸収を緩やかにし、血糖値の急上昇を抑えつつ腸内環境を整えます。

飲むタイミングを意識するだけで、発酵茶の腸活効果を最大化できるのが大きなポイントです。

甘酒とブレンドする腸活ドリンクの楽しみ方

腸活 発酵茶

甘酒とコンブチャを組み合わせると、乳酸菌と麹菌を含む飲み物として、味わいや風味の幅をより楽しめます。ホットで温めて一息、アイスでさっぱりとリフレッシュ、気分や季節に合わせ、自分らしい飲み方で味わってくださいね。

アレンジ 作り方・ポイント 効果・特徴
ホット甘酒コンブチャ 甘酒とコンブチャを1:1で混ぜ、軽く温める 乳酸菌×麹菌のダブルパワーで腸をサポート。体もぽかぽかに
アイス甘酒コンブチャ 甘酒とコンブチャを1:1で混ぜ、氷を入れて冷やす 爽やかで飲みやすく、夏場の水分補給と腸活にピッタリ
フルーツトッピング お好みのフルーツやナッツを加えて彩り豊かに 甘酒の自然な甘みとコンブチャの酸味で、味も見た目も楽しめる

フルーツやナッツをトッピングすれば、彩り豊かで見た目もかわいく、味わいも楽しめます。スイーツ感覚で取り入れられるので、毎日の習慣としても無理なく続けられるのもポイントです。

腸活におすすめの発酵茶 3選

腸活 発酵茶

甘酒アレンジのように、自分らしく楽しむ工夫はいろいろ。でも、そもそもどんな発酵茶を選べばいいのでしょうか?ここからは、毎日の習慣に取り入れやすいおすすめの発酵茶を3種類紹介します。

爽やかでフルーティー!朝のすっきりにぴったりのコンブチャコンブチャ(Kombucha)

爽やかな酸味とほのかな甘みが特徴。発酵による軽い炭酸感やフルーティーな香りを楽しめます。乳酸菌や酵母を含む飲み物として、さっぱりとした味わいを楽しみたい人におすすめです。筆者は毎朝200mlほど、朝のひと息タイムとして取り入れています。

まろやかな甘みとほっとする香り。リラックス向き発酵ルイボスティー

香ばしさとまろやかさが特徴で、すっきりした甘みと軽いナッツ風味が特徴のルイボスティー。抗酸化成分のフラボノイドを含み、肌のコンディションを整える手助けとして親しまれています。

ノンカフェインでホットでもアイスでも一年中気軽に楽しめ、冷えやストレスが気になるときのリラックスタイムにも取り入れやすい発酵茶です。

コク深く落ち着く味わい。夜のひとときに楽しむ黒豆茶

焙煎・発酵で香ばしさがある黒豆茶は、ほんのり甘みのあるコク深い味わいが特徴です。イソフラボンやポリフェノールを含み、飲むことで落ち着いたひとときを感じやすく、普段のお茶を少し変えて楽しみたい人にぴったりです。

冷えやむくみが気になるときのリラックスタイムにも取り入れやすく、更年期の頃の体調や心のゆらぎが気になる人にもおすすめ。

腸活で大切なのは、「無理なく、楽しみながら続けること」です。発酵茶は飲む習慣として取り入れやすく、腸内のリズムや食事のバランスを意識するきっかけになります。肌や体の調子を整えるサポートにもなり、むくみや冷えを感じやすいときのリラックスタイムにもおすすめです。お気に入りの発酵茶で、腸も心もほっと落ち着く、心地よい毎日を始めてみませんか?
 
参考サイト:
BET[3]

pei3

ライター

pei3

1990年生まれ。海が大好きで、宮古島によくいます。幼い時からスキーを主にしたファミリーキャンプに出かけ、大学時代には川下りや登山・西表島の縦走など47都道府県に行った経験あり。

料理が好きなので、平日は食品メーカーで開発し、週末は身体に優しいマクロビオティックの食事を研究中です。食品表示検定中級・発酵食品マイスターの資格を持つ。