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キャンプで寝るときの服装は季節・場所で大きく変わる
キャンプで快適に眠るには、キャンプ場の環境にあわせて選ぶことが大切です。また、テントなど、使用する道具によっても適した服装は異なります。キャンプの服装を考えるときにどんな点に気をつけるべきなのか、詳しくみていきましょう。
標高が高い地域では寒暖差に注意する
キャンプで快適に過ごすには、季節や場所にあわせた服装選びが重要です。とくに、標高が高い山間部は夏でも朝晩冷え込みます。しっかりと対策を行いましょう。
下記の表では、群馬県館林市(標高約20m)・みなかみ町(標高約520m)・草津町(標高約1,220m)における、各季節(2023年〜2024年)の気温を時間ごとに整理しました。
季節 | 時間帯 | 群馬県館林市 標高約20m |
群馬県みなかみ町 標高約520m |
群馬県草津町 標高約1,220m |
春(2023年4月1日) | 朝(5時) | 7.7℃ | 5.2℃ | 5.0℃ |
昼(12時) | 20.4℃ | 17.1℃ | 14.7℃ | |
晩(21時) | 14.8℃ | 11.0℃ | 7.1℃ | |
夏(2023年7月1日) | 朝(5時) | 24.8℃ | 19.5℃ | 17.1℃ |
昼(12時) | 27.9℃ | 22.9℃ | 19.4℃ | |
晩(21時) | 24.6℃ | 19.3℃ | 14.1℃ | |
秋(2023年10月1日) | 朝(5時) | 22.6℃ | 17.7℃ | 15.3℃ |
昼(12時) | 24.2℃ | 22.3℃ | 18.0℃ | |
晩(21時) | 22.2℃ | 19.4℃ | 13.9℃ | |
冬(2024年1月1日) | 朝(5時) | 8.3℃ | 1.9℃ | -1.6℃ |
昼(12時) | 10.4℃ | 3.3℃ | -1.5℃ | |
晩(21時) | 2.7℃ | -1.5℃ | -5.4℃ |
表をみると、標高が高くなるにつれて気温が低くなるのがわかります。標高の違いで、夏場でも時間帯によって気温差が10℃以上になることもあるので、寒暖差に対応できるよう準備しましょう。
寒暖差の激しいキャンプの服装選びについては、こちらをチェックしてみてください。
テントの構造や素材を考慮する
テントには、春・夏・秋(3シーズン)だけの使用を想定したものや、冬でも使用できるオールシーズン(4シーズン)に対応したものなどがあります。それぞれのテントの特徴や違いは下記のとおりです。
3シーズンテント
3シーズンテントは通気性を重視した構造で、気温や湿度が高い夏でも涼しく快適に過ごせるのが特徴です。メッシュパネルが多く設けられているものもあり、風通しがよくテント内にいても快適に過ごせるでしょう。
ポリエステルやナイロンなど、耐水性に優れた軽量な生地が使用され、突然の雨にも対応可能な扱いやすいテントです。
4シーズンテント
4シーズンテントには、寒さが厳しくなる環境でも快適に過ごせる工夫が施されています。テントの裾にスカートがついているものであれば、外気の侵入を防いでテント内部の保温性を高められるでしょう。
テント内での暖房器具の使用を想定したものや、保温性と通気性に優れたコットンやTC素材のものなど、オールシーズン、とくに寒さ対策しやすいテントです。
寝袋は種類や素材によって使い分ける
寝袋は、マミー型・封筒型の2種類に分けられます。それぞれの違いは以下の通りです。
- 身体の形にフィットする形状
- 寒い時期や標高の高いエリアでの使用におすすめ
- 布団のような感覚で眠れる
- 温度調節がしやすく、比較的暖かい時期のキャンプにおすすめ
中綿の素材や量によっても暖かさは異なります。寝袋には使用温度の目安が表記されているので、選ぶ際は現地の最低気温から-5℃くらいまで対応するシュラフを選ぶとよいでしょう。
また、寒い時期でも極端に厚着するのではなく、寝てるときに窮屈に感じない着心地のよいものを着用してください。寒いからといって、ダウンを着ても寝袋全体は暖まりません。寒くなることが予想されるときは、フリースなどの熱を通しやすい素材の防寒着を持っていきましょう。
キャンプで寝るときに女子が服装で気をつけるべき3つのポイント
キャンプは楽しいアクティビティですが、快適に眠るためには工夫が必要です。日中の服装と寝間着をしっかり区別して、質の高い睡眠をとるようにしましょう。
長袖・長ズボンを着用する
朝晩は冷え込むので、長袖・長ズボンを準備しましょう。とくに標高の高いキャンプ場は、昼夜の寒暖差が激しく注意が必要です。また、虫刺されや日焼け対策も忘れてはいけません。
キャンプにおすすめの服装は以下が挙げられます。
- 長袖Tシャツ
- パーカー
- フリース
- スウェットパンツ
- レギンス
- タイツ
動きやすく通気性のよい服を選ぶ
キャンプには、ストレッチ性があり通気性や速乾性に優れた服装がぴったりです。テント設営や荷物運びなど体を動かすシーンが多いので、動きやすい服装を選びましょう。また、汗をかいても、すぐに乾く素材なら快適に過ごせます。
- コットン
- ポリエステル
- ウール
日中の服と寝巻きは分ける
日中、さまざまな活動をしたあとの服は、汗や汚れであまり清潔とはいえない状態。寝る前には、寝巻きに着替えましょう。そのまま寝てしまうと、汗冷えしたり、あせもなど肌荒れしたりすることもあるので注意してくださいね。
季節別キャンプの服装や、メンズの服装についてはこちらをチェックしてくださいね。
【季節別】女子がキャンプで寝るときの服装コーデ
キャンプで快適に眠るためには、季節にあわせた服装選びが重要です。ここでは、春夏秋冬それぞれの季節でおすすめの服装コーデを紹介します。
【春・秋】キャンプで女子が寝るときの服装
春と秋のキャンプは、日中暖かくても朝晩は冷え込みます。そのため、重ね着しやすい服装が理想的です。
【トップス】CHUMS(チャムス)/オーバーサイズドユタツアーロングスリーブTシャツ
チャムス定番ロゴのブービーバードが旅をするユニークなデザインが描かれたロングTシャツです。ゆったりとしたオーバーサイズのシルエットで動きやすく、1枚で着るのはもちろん、インナーとしても使えます。
キッズサイズも販売されているので、親子コーデにもぴったりのTシャツといえるでしょう。
【ボトムス】THE NORTH FACE(ザ ノース フェイス)/テックエアースウェットジョガーパンツ
ストレッチ性抜群のニット生地を3層構造にしたパンツです。この構造がふっくらとした暖かさを生み出し、肌寒い夜でもぐっすり眠れるでしょう。軽量設計なので、長時間着用してもストレスを感じません。キャンプ場内の移動や朝の散歩など、アクティブに過ごしたい女子にぴったりです。
【アウター】THE NORTH FACE(ザ ノース フェイス)/マウンテンバーサマイクロジャケット
驚くほど軽量で持ち運びにも便利なフリースジャケットです。保温性も抜群で、寒い夜でも快適に過ごせるでしょう。デザインがシンプルで、どのような服装にもあわせやすいのもおすすめポイントです。
朝晩冷え込むことが予想される春・秋のキャンプにぴったりのアイテムといえるでしょう。
春キャンプの服装については、こちらの記事もチェックしてくださいね。
【夏】キャンプで女子が寝るときの服装
夏の昼間は日差しが強いので、薄手の速乾性が高いTシャツがおすすめです。ただ、夜は冷え込むため、カーディガンなどのサラッとはおれる上着を用意しましょう。
【トップス】ARC’TERYX(アークテリクス)/ティーマ クルーネックSS ウィメンズ
包み込むような肌触りと高機能素材の快適な着心地のトップスです。
眠りがワンランクアップするようなこのシャツは、肌に優しくフィットするやわらかい生地でできています。通気性に優れ、汗をかく蒸し暑い夜もサラサラの状態をキープします。速乾性にも優れているので、キャンプ中に洗濯してもすぐに乾かせるでしょう。
シンプルなデザインで、どんな服装にもあわせやすいアイテムです。
【ボトムス】Nanga(ナンガ)/ドットエア コンフィー ショートパンツ ウィメンズ
暑い夏でも快適に過ごせる通気性と吸汗速乾性抜群の素材でできたショートパンツです。汗をかくじめじめした夜も快適に眠れます。やわらかく素肌に着ても気持ちよい生地で、チクチク感などもありません。アンダーウェアが透けてしまうのを防ぐために生地が重ねられているのもうれしいポイントです。
さらに、ドットエアコンフィー ショートスリーブシャツとあわせることで、さまざまなアウトドアシーンにぴったりなスタイルに変身します。おしゃれ女子にぴったりのショートパンツです。
【ボトムス】Columbia(コロンビア)/ コロンビアハイクIIレギンス
しっかりとした生地感と肌触り抜群のレギンスです。適度なフィット感とストレッチ性を兼ね備えていて、ストレスなく寝返りをうてるでしょう。
汗を素早く吸収して乾かす生地なので、ムレ知らずの快適な着心地をキープします。右サイドにはポケットがついており、ちょっとした移動のときにスマホや貴重品を入れられます。
お腹周りの締め付けが気にならないハイウエスト仕様で、キャンプ初心者も朝までぐっすりと眠れるでしょう。
【アウター】CHUMS(チャムス)/キーストーンボタンカーディガン
軽くてやわらかく肌寒い夜にぴったりな、コットン100%のカーディガンです。ゆったりとしたサイズ感で、活動中はもちろん、就寝時にもリラックスできます。
左右についているポケットは、スマホや財布を入れるのに便利です。普段でも着用しやすいデザインなので、さまざまなシーンで重宝します。
【冬】キャンプで女子が寝るときの服装
冬のキャンプは、しっかりとした防寒対策が必須です。インナーやフリースなどの重ね着で、寒さをシャットアウトしましょう。厳しい寒さが予想されるときは、以下で紹介するもののほかに、保温性が高く着心地のよいレギンスやタイツも持っておくことをおすすめします。
【トップス】THE NORTH FACE(ザ ノース フェイス)/テックエアースウェットクルー
保温性と通気性をかねたスウェットは、寒い夜でもあたたかくぐっすり眠れるでしょう。特殊な3層構造の生地を使用し、軽量でストレッチ性が高いのが特徴です。パチパチとする不快な静電気の発生を抑えて、キャンプ場での着替えの際にストレスがありません。
カラーやサイズ展開が充実しているので、自分にぴったりの1着をみつけられるでしょう。
【インナー】THE NORTH FACE(ザ ノース フェイス)/ロングスリーブホットクルー
ふっくらあたたかい起毛素材のロングスリーブは、糸の中心に隙間のある中空糸と遠赤外線効果のある光電子ファイバーで、熱を逃さずしっかり保温します。抗菌・消臭機能がついており、長時間着用しても臭いが気になりにくいのがキャンプにはうれしいポイント。
汗をかいてもすぐ乾く素材なので肌触りがよく、朝まで優しく肌を包みます。静電気の発生を抑える生地で、乾燥しがちな冬キャンプにぴったりのインナーといえるでしょう。
【ボトムス】THE NORTH FACE(ザ ノース フェイス)/バーブサーマルパンツ
肌触り抜群の裏起毛素材を使用したアウトドア用パンツです。保温性だけでなく吸湿性にも優れているため、寝汗をかいても快適に過ごせます。
太もものサイドにはベンチレーションがついていて、就寝中の温度調節に便利です。また、裾にはブーツフックとハトメが付いており、ブーツを履いたままでも簡単に脱ぎ履きできます。
ゆったりとしたウエストと、足首に向かって細くなるテーパード型のシルエットで美脚効果も期待できます。街歩きにも使えるスタイリッシュなデザインがオシャレ女子にうってつけのパンツです。
冬キャンプの服装選びやコーデ例については、こちらもチェックしてくださいね。
冬キャンプや寒い場所で寝るとき服装以外でできる3つの寒さ対策
冬キャンプや寒い場所で快適に眠るためには、服装以外の対策も考えておきたいところ。ここでは、とくに効果的な3つの方法を紹介します。
①寝袋の空間をなくす
寝袋の首元や身体まわりに空間ができる場合は、身長より大きすぎるなど、サイズが身体にあっていないのが原因です。この空間から冷気が入ったり熱が逃げたりして、就寝中に身体が冷えてしまいます。首元に空間があるときは、ブランケットや毛布などで埋めましょう。
身体まわりの空間対策には、寝袋のなかで使用する薄手のインナーシュラフがおすすめです。保温性が高まり、体温の低下を防いで朝まで暖かく過ごせるでしょう。
②シュラフカバーを使う
シュラフカバーとは、寝袋の外側に使用する防水性の高いカバーです。保温性を高めるだけではなく、結露や汚れからシュラフを守る役目もあります。コンパクトに収納できるので荷物のスペースをとりません。冬キャンプの必需品といえるでしょう。
③寝袋に湯たんぽを入れる
お湯を入れてカイロのように使える湯たんぽは、冬のキャンプにぴったりなアイテムです。就寝の1時間くらい前に寝袋の足元へ入れておけば、冷えを感じずにぐっすりと眠れるでしょう。足元や腰など、とくに冷えやすい部分に置くのがおすすめです。
ただし、朝までそのままにすると低温やけどのおそれがあるので、身体があたたまったら適宜寝袋の外に出すことも忘れないようにしてください。
ユニクロでそろえるキャンプ用のおすすめ寝巻き
低価格で高品質な衣服を販売しているユニクロは、キャンプ用としても使えるアイテムが充実しています。
ヒートテックシリーズ
ヒートテックはユニクロ独自の保温素材を使用したインナーで、薄いのに暖かく、着心地のよい高機能インナーとして世界中で親しまれています。Tシャツやタイツなど、自分の好みからチョイスできるアイテムの充実ぶりも魅力です。
生地の厚さなどによって、3タイプのヒートテックが用意されているので、着用するシーンや季節によって選べます。
フリースシリーズ
ユニクロのフリースシリーズは、中間着・アウター・ルームウエアなどさまざまなアイテムが展開されています。フリースならではの、軽くフワフワとした生地で着心地は抜群です。
サイズやカラーも豊富で、その日のファッションによって選べるのもうれしいポイント。とくに春秋キャンプの重ね着におすすめです。キャンプファッションに寝巻きにと使いまわせるお役立ちアイテムなので、ぜひお気に入りを見つけてくださいね。
ワークマンでそろえるキャンプ用のおすすめ寝巻き
ワークマンは高機能・高品質なアイテムを低価格で販売している、作業服やアウトドア用品の専門店です。ここでは、キャンプの寝巻としておすすめのアイテムを紹介します。
ルームウェアシリーズ
ワークマンのルームウェアは、ストレッチ性抜群で、キャンプでも使いたくなるアイテムです。暑い夏でもひんやり快適に過ごせるルームウェアや、汚れが落ちやすい機能付きなど、季節や用途にあわせて選べます。
カラーやサイズが豊富な点もGOOD!ジュニアサイズもあるので、親子コーデも楽しめますよ。
ご近所スタイルシリーズ
炊事場やトイレなどに行く際にさっと羽織れるアイテムがそろっています。見た目もおしゃれで、そのまま外出用としても使えるでしょう。
撥水機能付きのウェアなど高機能なアイテムが多数そろっているので、ぜひお気に入りのアイテムを見つけてみてください。
ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。