秋のキャンプで気をつけたい虫とは?
秋のキャンプで、とくに気をつけたい虫を紹介します。
①スズメバチ
秋は、新しい女王バチが誕生する時期です。そのため、女王バチを守ろうとする働きバチが、晩夏から秋にかけて攻撃的になるため、刺されやすくなります。
スズメバチに遭遇した場合は、近くに巣がある可能性が高いでしょう。ただし、誤って巣に近づいても、いきなり刺してくることはめったにありません。
最初に、様子を確認するために2〜3匹がまとわりつくように飛び回ります。次に、大あごを噛み合わせるカチカチとした音や、ブーンという攻撃的な羽音で威嚇してきます。
万が一ハチの巣に近づいてしまった場合は、刺激しないように後ずさりをし、ゆっくりとその場を離れることが大切です。
離れる際は、手で追い払う仕草はさけましょう。攻撃されたと認識したハチが警報フェロモンを出し、群れで襲ってくる危険性があるためです。
②蚊
日本でよくみられる蚊は、通称ヤブカと呼ばれるヒトスジシマカと、アカイエカの2種類です。
蚊の活動は、季節よりも気温が大きく関係しています。ヒトスジシマカの活動が活発になる気温は約25〜30℃、アカイエカは約20〜30℃です。そのため、秋でも気温の高い日は、蚊に注意する必要があります。
なお、気温が30℃をこえると動きが鈍くなりますが、木陰では活動しているので、なるべく近づかないようにしましょう。
また、蚊を媒介とした、デング熱・ジカ熱・チクングニア熱などの感染症のおそれがあります。これらのウイルスを媒介するヒトスジシマカの対策は、とくに万全にしましょう。
③ブユ
関東ではブヨ、関西ではブトとも呼ばれるブユ。発生時期は3〜10月ですが、とくに6〜9月に活動が活発化します。
ブユは、渓流などの水のきれいな場所に生息し、木に囲まれた場所は絶好のすみかとなります。そのため、川辺のキャンプ場はブユが多く、とくに注意が必要です。
ブユは皮膚を噛み切って吸血するため、患部は赤く腫れ上がり、激しいかゆみをともないます。場合によっては、腫れが引くまで1か月ほどかかることがあり、慢性湿疹になると完治までに数年かかることも。
さらに、ブユに何か所も吸血された場合、リンパ管炎やリンパ節炎を併発したり、呼吸困難などにおちいったりすることがあります。
曇りや小雨の日など、あまり気温が高くない日は、一日中飛び回っていることもあるので注意しましょう。
秋キャンプでの虫の対策方法6選
秋キャンプを楽しく過ごすためにも、虫対策は必須です。ここでは、秋キャンプでの虫の対策方法を6つ紹介します。
①肌の露出をさける
虫対策の基本は、肌を露出しないことです。キャンプでは、なるべく長袖・長ズボンを着用し、サンダルではなく靴を履きましょう。
蚊は、服の上からも刺してくることがあります。そのため、肌にフィットした服より、ゆったりとした服のほうがよいでしょう。
ブユには足元が狙われやすいため、ズボンの裾(すそ)から侵入されないように注意。ブユの対策には、厚手の靴下が有効です。
②黒色など濃い色の服装はさける
黒系統の濃い色の服はさけ、白系統の服を着用しましょう。蚊は、はっきりと識別できる黒系統の色を好む傾向があります。また、スズメバチは黒色に対して強く反応し、攻撃的になります。黒い髪を隠すために、白系統の帽子をかぶるのも効果的です。
③虫除けスプレーを使う
日中の気温が高くて汗ばむ日は、半袖で活動したいもの。そんなときは、肌の露出部分に虫除けスプレーを使うのが効果的です。虫除けスプレーは、蚊だけでなく、ブユにも効果があるタイプがおすすめ。
虫除け成分に「イカリジン」を使用したタイプは、年齢による使用制限がないため、アウトドアだけでなく普段使いもできます。赤ちゃんや妊婦など、幅広い人に使えるのがうれしいポイントです。
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④虫除け線香を使う
気軽にできる虫除け対策として、虫除け線香の使用が効果的です。虫除け線香と聞くと「蚊取り線香」が思い浮かびますが、より強力な虫除け線香を選びましょう。
「アース極太虫よけ線香 コールマン 30巻箱入り」は、太さと煙の量が、通常の虫除け線香の約3倍。そのため、アウトドアでも大きな効果が期待できます。
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⑤ポイズンリムーバーを携帯する
ハチなどに万が一刺された場合は、患部を水で洗い流し、ポイズンリムーバーで毒素を取り除きましょう。
ミツバチに刺されると、患部に針が残ることがあるので、はじめにピンセットなどで除去してください。なるべく早く毒素を取り除くことで、その後の症状を緩和できます。
「キャプテンスタッグ ポイズンリムーバー」は、4種類の吸引アダプターがあり、患部の大きさに合わせて使い分けられます。専用の収納ケース付きで持ち運びやすいので、キャンプにぴったりの商品です。
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⑥治療薬を常備する
虫に刺された場合に備え、治療薬を常備しましょう。ブユや蚊に刺され、かゆみや腫れが出てきたら、はじめに患部を保冷剤や氷で冷やします。その後、患部にステロイド外用剤を塗り、炎症をおさえます。
なお、かゆみが出ても、絶対に掻かないのが大切です。掻きすぎると患部から雑菌が入り、化膿するおそれがあります。
治療薬を使っても、かゆみが収まらず腫れが引かないときは、速やかに病院で診察を受けましょう。
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ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
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