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2021年4月7日配信リリース、1stデジタルEP『ONE-EP』を提げてWarner Music Japanより満を侍してメジャーデビューとなったSPiCYSOL。皆さんアウトドア好きということもあり、そこでGreenfieldインタビュー企画としてキャンプがてら彼らにお話を聞いてきました。第一弾は彼らの音楽観について。
 

SPiCYSOL プロフィール

KENNY(Vo)、AKUN(Gt)、KAZUMA(Dr)、PETE(Key,Trumpet,Cho)の計4名から成る
“The Surf Beat Music” を掲げ、独自の進化を遂げたCityとSurfが融合する新世代ハイブリッド・バンド。
人気プレイリストに常に選曲されるなどネットを中心に注目を集めており、2021年4月7日(水)デジタルEP「ONE-EP」をもってワーナーミュージック・ジャパンより待望のメジャーデビューを発表した今まさに”波に乗っている”バンド。

 

 

感覚的な引っ掛かりで生まれたバンド名

SPiCYSOL

ーバンド名はAKUNさんが「SPICY(刺激的な)」の名を入れたかったから、当時KENNYさんが「太陽(SOL=ローマ神話の太陽神etc)のタトゥーを入れたかったそうですが、なぜそれらを入れたかったのですか? 合わせてバンド名は i だけ小文字ですが、そこに理由はあるのでしょうか?

AKUN :刺激が欲しいなと思って「SPICY」を入れたいと…。

KENNY:カラッと晴れた夏に合うような太陽感が似合う音楽をやりたくて、太陽って意味であるSOLを入れたかったんです。語学堪能な友人にSOLが入ったキーワードをいくつか一緒に考えてもらっていて、その中でSPICYかSOLが入ってる単語を色々出してもらってたんですが、SPiCYSOLでも合うかもってなったんです。
それと、正直小文字の i に理由はないです(笑)。愛がまだ足りないのかも(笑)。

 

ー単語を色々出してもらってとのことですが、「SPICY」や「SOL」以外の、バンド名候補案もあったのでしょうか?

KENNY:それが他の候補名は意外と覚えていないんですよ。覚えているのはカッコイイ横文字だったな、くらいです。ただいくつか候補があった中で、SPiCYSOLって言葉が出てきた時だけなぜかクスッと笑ったんです。SPiCYって何よ!? みたいな(笑)。
他はうんうんと頷きながら聞いていたのに、そこだけ笑うっていうことは、何か感覚的な引っ掛かりがあったんだと思うんですよ。その時直感的にこの引っ掛かりは大切にした方がいいんじゃないかって思って、あえて笑ったものにしたんです。
それにSPiCYSOLの文字をくっつけたら他に使っているところもなかったので、いいんじゃない!? って感じで決まりました。

 

メンバーそれぞれの音楽観

SPiCYSOL

ー目標にしているアーティストや憧れのアーティストがいればその方の好きな曲と共にお教えください。

AKUN:自分はジョン・メイヤーの『Gravity』ですね。やっぱりギタリストとしては、ギターを弾いている様とかルックス、音もファッションも含めこの人は外せないっていう感じです。

KENNY:僕はブルーノ・マーズの『Just the way you are』を挙げたいです。
彼はデビュー当時ポップスを歌っていて、そこから徐々にファンクに移行していくんですが、その彼の器用さとセルフプロデュース能力に同じミュージシャンとして魅力を感じますね。
というのも、彼はもともとカリフォルニアでプロデュースチームをやっていて、何人かヒットさせて感覚を掴んだ上で満を持して自らデビューしてるんです。その時にものすごく自分を俯瞰して見れているなと思いました。もちろんソングライティング力のセンスとずば抜けた歌唱力も併せ持っているので、ビジネスと技術の両面で魅了されたのが彼でしたね。
『Just the way you are』は彼のデビュー曲なんですが、ここに彼自身悟っていたかのように皆こういうのが好きなんでしょ!? ってゴリゴリの王道ポップスを持ってきたのもさすがだなと思いました。

KAZUMA :じゃあ自分は変化球で松山千春さんの『大空と大地の中で』にします!
って言うのも自分はカラオケで遊ぶのが好きなんですが、その分時間が深くなりがちなんです。それでそろそろ帰りたいなって時にこの曲を歌うと皆が帰ろうかなっていうテンションになるんですよ(笑)。
なので好きというか、いろんな意味ですごくお世話になっている曲という感じです(笑)。

PETE :じゃあ最後は正統派でスティービー・ワンダーの『Ribbon in the sky』を挙げさせてください。もともとスティービー・ワンダーは全般的に好きなんです。天才的なアイデアを持っていて、だいたいの曲はセッションみたいな感じで遊びながらやっているように見えるのに、めちゃくちゃカッコいい曲もすごく甘い曲も作れちゃうって言う。それでいて歌もヤバいし、いろんな楽器も一人でできちゃうんです。神って呼ばれてるけど、呼ばれるに相応しい尊敬する存在ですね。だからずっと聴き続けているし、今の自分のコード感にも彼の影響はあると思います。『Ribbon in the sky』は、そんな自分がピアノでポップスをやり始めた時に、初めてコピーした曲なんですよ。

 

ーブラックミュージックのフレーバーを、サーフとシティ・ロックに昇華させたような、爽やかかつPeacefulな楽曲が特徴であると思うのですが、どのようにしてこの世界観を作り上げるに至ったのでしょうか? またその際大事にしていることや、楽曲制作のインスピレーションはどんなところから来るのかも教えてください。

KENNY:音楽に対する価値観がそれぞれ違う4人が集まってメンバーになったら、自然とこの世界観になりましたって感じです。バンドの世界観を創り上げる上でやっぱりメンバーのルーツミュージックっていうのはかなり大きな存在で、今まで何を聞いてきたっていうのもぞれぞれ違うし、当たり前なことですけど皆年齢も違えばその時流行ってたものとかもきっと違うんです。だからこそ、それぞれの価値観が釣り合うようなバランス感は大切にしています。

AKUN:茅ヶ崎に住んでから海が近くなったので、そういう自然だったりまさにキャンプの時とかインスパイアされます。その上で耳に入りやすいというか、聴きやすさっていうものは常に意識しています。

PETE :自分も今は茅ヶ崎在住なので、楽曲制作時はお気に入りのスポットを散策したりしながら、景色を思い浮かべていることが多いです。そうすると心がスッキリするんですよ。

想い入れある楽曲と思い出深い活動

SPiCYSOL

ーメンバーの方それぞれ自らの楽曲の中で最も思い入れの強いものをひとつ選ぶとしたらどれになりますか? 選んだ理由とともに教えてください。

KENNY:『Around The World』。これはまだ結成したばかりで今の形のSPiCYSOLの方向性があまり定まっていない時に作った1曲目のデモなんです。そこから少しずつ固まっていって今に繋がっているので、最も思い入れが深い曲のひとつになっています。

AKUN:『ONLY ONE』です。すいません、皆のバランスを見て『ONLY ONE』の話を入れた方がいいかなと思って、これを選びました(笑)。 という前置きはいいとして、メジャー1発目の曲なので、ここからまた新たにスタートして、ここからどんどんと育っていくと言うか。この曲はそんなポテンシャルを秘めていると思ったのでこれを選びました。

KAZUMA:『AWAKE』。思い入れがある曲はいっぱいあるんですけど、今のこのメジャーデビューというタイミングで考えると、インディーズデビュー時のリード曲だったコレが浮かんできました。

PETE:個人的なことで言うなら『10years vintage』ですね。これはKAZUMAが名付けた曲なんですが、名前の通り10年くらい寝かせていて、当時から嫌なことが起こった時とかによく弾いていたんです。そんな中たまたま身内に不幸が続いた年があって、その時にふと出してみようと思って、リアレンジしてリリースしたんです。自分にとってはいろいろな思い出が蘇る曲ですね。

KAZUMA:この曲はPETEが自分に「10年間寝かせてたんだよ、このコード~」って泣きながら弾いてたんです。それなら曲名はこれしかないでしょ! って感じでした。”vintage”って言う表現にすることでより深みが増すんじゃないかなって。

 

ー結成から今までの活動期間で最も思い出深い出来事や活動を教えてください。

KAZUMA:結成1年目のツアーで炊飯器を持ち回ってツアーしたときですね。その炊飯器で炊いたお米でおにぎりを作ってツアーを回ってたんですけど、駆け出しでホテルにも泊まれなかったからツアー車の中で寝たりとかしてました。車の中はエンジンも熱いし狭いしでめちゃくちゃ辛かったんですけど、だからこそ今でも強く印象に残っていると言うか。初心忘るべからずじゃないですけど、誰にとってもそういった下積み時代の経験って貴重だと思います。

KENNY :僕たちってそういう過酷な経験はしてないだろうって思われがちかもしれないですけど、意外と土臭いこともやってきてるんですよ。それが今の血となり肉となりって感じですかね。

AKUN:自分はインディーズになってすぐの夏に事務所の先輩と一緒に行った対バンイベントでの打ち上げですかね。海の家でのライブって言うせっかくの機会だし皆で仲良くなろうってことで、その事務所の方が打ち上げをセッティングしてくれたんですけど、その中でステージでやったスイカ割りでPETEに神が降りたんです(笑)。

PETE:ココだ! 豪快にスイカを割ってやる!! って踏ん張ったらいきなりパーン!! ってスイカじゃなくて海パンの方が割れちゃって。自分で言うのもなんですけど、めちゃめちゃ盛り上がりましたね(笑)。しかもそういう時に限ってド派手な柄パンツを穿いてたから余計に恥ずかしかったっていう……。

AKUN:自分はあれ以来PETEで笑ってないですね。

PETE:おいっ!! (一同爆笑)

 

コロナ禍だから生まれたYouTube企画

SPiCYSOL

ーコロナ禍で活動が制限される中、ライブやその他活動の場面ではどうファンと向き合ってきましたか?

KENNY:実はコロナ禍だから生まれたのがYouTubeの『SPiCYSOLのVAN買っちゃいました。』企画なんです。ライブができない中、俺たちから行けば小さい規模だったらできるんじゃないかとか、あとはVAN自体がバンドの名物になれば面白いし愛着もわくと思ったんです。それにインターネットだったらどこでも観れるし、メンバーともあまり離れている感じはしないんじゃないかと思って始めました。

AKUN:特に去年の緊急事態宣言で全然外に出れなかった時なんかは、毎週のようにファンクラブの人たちに向けて配信してましたね。そうやってどんな形であれファンの皆さんとコミュニケーションをとるというのは結成から今まで常日頃大切にしていることです。

“自分達らしく”を受け入れてくれた会社とファンへの感謝

SPiCYSOL

ーワーナーミュージック・ジャパンよりメジャーデビューされましたが、その経緯やきっかけを教えていただけますか?

KENNY:常々僕たちは人との「繋がり」を大事にして活動してきました。事務所を選んだ時も、そこにたまたま信頼できる、一緒に仕事していきたい、という方がいたからです。それはワーナーミュージック・ジャパンも同じなんです。それがたまたまメジャーレーベルだったって言うだけですね。

 

ーその一緒に仕事していきたい! と思った決め手はなんだったのでしょうか?

KENNY:僕たちがインディーズでやってきたことを否定せずに、そのまま受け入れてくれて、そのままグレードアップさせていけばいいんだよって言ってくれたことですね。その言葉が他の何より一番大きかったです。
よくメジャーにいくと変わっちゃうんじゃないの? って不安に思う人もいるかもしれませんが、今までのSPiCYSOLを理解してくれた上で、良い変化をもたらせてくれるチームで、大変な時があっても自分たちで向き合って、自分たちで進んでいくことを応援してくれています。
だからこそ自分たちもその期待に応えたいなと思いますし、相乗効果でこれからも一緒に歩んで上がっていきたいなと思っています。

 

ーではメジャーデビューが決まった時の気持ちと、デビューを目前に控えた今の心境をお聞かせください。

KENNY:素直に嬉しかったです。今まで応援してくれたファンのみなさんや関係者のみなさんの期待に応えられるように頑張らないとなと思いました。

KAZUMA:でも僕らってメジャーデビューです! ヤッター!! って言う瞬間がないんですよ。

KENNY:そう、コロナ禍ということもあって決定までがものすごく長かったんです。着想からはすでにかなりの時間が経過していますし、何度も話し合いを重ねてのことなので、ジワジワと来た感じです。
それにもともとインディーズの頃から一緒に動いているチーム自体も人は変わっていません。もちろん関わる方の人数は増えていて大きくはなっているんですけど、一般的に言う転職してるような感覚はないんです。メジャーデビューはもちろん嬉しいんですけど、今回のようにメディアの方から話をもらったりとか、そういったひとつひとつの出来事の積み重ねで徐々に実感しているというか。だから感覚的には俺たちも強くなったんだなという感じですかね。
あとはこれで今までお世話になった人とかファンの方々にも少しは恩返しできたかなと言う気持ちもあります。ずっと応援してきてくれた人達に対しては、逆に自信を持ってくださいと言うか、これからもよろしくねと言う気持ちです。

 

バンドとしてのこれからの目標

SPiCYSOL

ーでは4月7日に配信リリースされるメジャーデビュータイトル『ONE-EP』 に対する意気込みや制作時のエピソード、リスナーに届けたいメッセージはありますか?

全員:メジャーデビュー一発目の作品として自分たちの音楽性を詰め込んだ一作になります。
「ONE」というテーマがそれぞれの収録曲に生かされていて、

「ONLY ONE」は一人の人を思う気持ちだったり

「From the C」はかけがえのない一つの場所だったり

「NAISYO」も常に答えは一つじゃないだったり

自分たちの門出(1st Step)でもある作品だし、それぞれの曲が誰かにとっての「ONE」な曲になってほしいという気持ちがあります。

 

ーメジャーデビューを果たしたバンドとして次の目標は何ですか?

全員:環境問題とかにもかなり興味があって、無人島でエコフェス、自然エネルギーのみでライブをする、ってことはいつかやりたいです。

AKUN:これはメンバー皆フェスが好きだからフェスがやりたい! どうせだったら無人島でやっちゃおうよって言うところから始まってるんですけど、いきなりこんなことを言っても現実味がないと思うので、例えばさっき話したYouTube企画のVANにソーラー発電装置をつけて、それでライブ配信をするとか、まずはそう言うところからやっていきたいなと。その先に無人島でのクリーンエネルギーライブがあるのかなと思います。

KENNY:自分たちも、騒ぐのも歌うのも皆で集まるのも大好きだから前々からフェスを主催したいなと思っていて。でもどうせやるって目標を立てるなら、自分たちにしかできなくて、自分たちとの親和性も高くて、なおかつ説得力があるものにしたくて。
そんな時にジャック・ジョンソンがオール自家発電でアルバムを作っているっていうのを聞いたんです。それに東日本大震災も起こったってこともあって、エコエネルギーが面白いんじゃないか、そういうシーンが大きくなっているんじゃないかって感じたんです。だからDefTechのMicro君にも話を聞きました。そういったいろいろなものが合わさって、出来上がったビジョンが無人島でのエコフェスなんです。
ただ現状はまだまだ荒いところがあるので、細かいところはこの先かなと思っています。でもミュージシャンというのは人前に出てメッセージを伝える伝道師というポジションでもあるので、こういった新たな発信は積極的に仕掛けていきたいなと思っています。

 

ーいろいろありがとうございました。では最後に今年も7月3日(波の日)に開催するライブイベントの開催経緯や目的を教えてください

KENNY:もともとはずっと出たかった「音霊」という海のイベントに出れた日程が7月3日で、語呂も良いから毎年この日にイベントをしたいと思い開催しているんです。なので波の日は昔の自主開催の頃に近い、ずっと応援してくれているファンのための感謝祭というか、ファンと今後もずっと大切にしていきたい記念日のようなものですね。今年も楽しみにしていてください!

 

SPiCYSOL プロフィール

SPiCYSOL

KENNY(Vo)

 

SPiCYSOL

AKUN(Gt)

 

SPiCYSOL

KAZUMA(Dr)

 

SPiCYSOL

PETE(Key,Trumpet,Cho)

 

上からKENNY(Vo)、AKUN(Gt)、KAZUMA(Dr)、PETE(Key,Trumpet,Cho)の計4名から成る
“The Surf Beat Music” を掲げ、独自の進化を遂げたCityとSurfが融合する新世代ハイブリッド・バンド。
人気プレイリストに常に選曲されるなどネットを中心に注目を集めており、2021年4月7日(水)デジタルEP「ONE-EP」をもってワーナーミュージック・ジャパンより待望のメジャーデビューを発表した今まさに”波に乗っている”バンド。

SPiCYSOLオフィシャルサイトはこちら

SPiCYSOL(スパイシーソル) キャンプインタビュー with Greenfield vol.2 プライベート編はこちら

彼らの音楽を中心とするお話、いかがだったでしょうか? 彼らの自然や人を大切にする素晴らしい人間性が垣間見えたかと思います。彼らのメジャーデビュータイトルの『ONE-EP』、ぜひ聞いてみてください。パート2では彼らのプライベートな話題を中心にお届けしていきます。

楽曲探しはこちら

<information>

メジャー1stデジタルEP「ONE-EP」
4/7(水)0:00 配信リリース
ONLY ONE (TELASAオリジナルドラマ「主夫メゾン」タイアップ曲)
From the C
NAISYO
計3曲収録
https://spicysol.lnk.to/oneep

Music Video
「ONLY ONE」

ライブ情報:
4/22(木) 渋谷duo
『HIGH TIDE FIZZ』 Rickie-Gツーマンイベント
http://www.dmxweb.jp/weekendsession/archives/1779

「73machi One Man Live in Zepp DiverCity」
日時 2021/7/3(土) 17:00開場 / 18:00開演
会場 東京 Zepp DiverCity
https://spicysol.com/

「SPiCYSOLのVAN買っちゃいました」毎週木曜 22:00更新
https://www.youtube.com/c/SPiCYSOLchannel

ライター

Greenfield編集部

【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。