ダイビングに復帰するブランクダイバーが急増中
若い時は結構ダイビングを楽しんでいたのに、結婚や子育てなどさまざまな理由でダイビングから離れてしまったというダイバーも少なくありません。
しかし、子育てが一段落し、時間もお金も余裕が生まれたことを理由に、10年以上のブランクを経て、再びダイビングに復帰する40代、50代のダイバーが急増している模様です。
ダイビング指導団体PADIの発表によると、ブランクが空いてしまったダイバー向けの復帰プログラムとなる「リフレッシュダイビング」の 2019年1月~4月の申込者数が昨年同期間の約1.5倍(157%)に増加したそうです。
2020年はコロナの影響でダイビング活動そのものが自粛傾向でしたが、コロナが終息すれば、かつてダイビング全盛期だった世代のダイバーたちが一気にダイビング復帰するのではないかと予想されているのです。
ブランクダイバーは不安だらけ?
とはいえ、半年や1年ほどのブランクならまだしも、10年近くもブランクがあるダイバーが海に潜るとなれば不安は隠せません。
「器材のセッティングどうやるのだっけ」「耳抜きできるかなあ」「パニックなったらどうしよう」…などなど、考えれば考えるほど不安は増すだけです。
でも安心してください。ブランクダイバーはみんなそうなのです。不安を感じないというブランクダイバーはいません。
そして、ダイビングライセンス保持者だとしても、そのことを恥じる必要は一切ありません。
不安に思っていることは1人で解決しようとせずに、どんな些細なことでもインストラクターに相談すること。
ダイバー復帰の1歩を踏み出せば、思ったより簡単で取り越し苦労だったことに気づかされることでしょう。
さあ、もう一度、海の冒険に出掛けましょう!
ブランクダイバーがダイビングに復帰するときの注意点
ブランクダイバーがダイビングに復帰するときは、知識とスキルのブラッシュアップが不可欠です。
ダイビングインストラクターのもとで「リフレッシュダイビング」プログラムを受講するのが最善の方法ですが、その前に自分でできることはやっておきましょう。
次にあげる3つのことは、自宅にいながら自分1人でも十分に知識をリフレッシュすることができます。
- オープンウォーターダイバーマニュアルを読み返す
- オープンウォータービデオを見直す
- ダイビング器材をチェックする
まずは、オープンウォーターライセンスを取得した時に使用したマニュアルやビデオをもう一度復習しましょう。これは基本中の基本です。
もし、マニュアルやビデオを無くしてしまった場合は、 再度購入することをおすすめします。
マニュアルやビデオはダイバーに復帰した後でも役に立つものなので、必ず手元に置いておきましょう。
また、ダイビング器材を持っている人は、ひとつずつ確認しながらちゃんと動作するか、ゴムの劣化などがないかをチェックします。
とくにレギュレーターなどの重器材は専門家によるメンテナンスが必要です。長い間使わなかった重器材は必ずオーバーホールをしてから使用するようにしましょう。
リフレッシュダイビングプログラムを受講しよう!
ひと通り自分での復習が終わったら、リフレッシュダイビングプログラムを実施している身近なダイビングショップに足を運びましょう。
たとえブランクダイバーといっても、れっきとした認定ダイバーなので、オープンウォーターコースを再度受講する必要はありません。
リフレッシュダイビングは、ブランクダイバー向けの復帰プログラムです。プールなどの限定水域で次のような基本スキルを復習します。
- 知識の復習
- 器材セッティング
- プレダイブセーフティチェック(バディチェツク)
- 呼吸の仕方からレギュレータークリア
- マスクスキルのチェック
- 潜降と浮上
- 中性浮力コントロール
- フィンワーク…など
とはいえ、1年のブランクダイバーと10年のブランクダイバーでは、復習するべきスキルのレベルが異なります。苦手なスキルは何度でも練習して不安を取り除いておきましょう。
仕上げは実際の海でインストラクターと一緒にファンダイビングを楽しみましょう。
分からないことはインストラクターに何でも相談して、ダイビングスキルのブラッシュアップをしていくことが大切です。