おすすめ海の本:フォトエッセイ
水中フォトグラファーの目を通して見る海の中は、その綺麗な写真だけでなく、写真家の海に対する想いが伝わってきます。
見て感動、読んで面白い、おすすめのフォトエッセイをご紹介します。
光と虹の神話
ネイチャー写真家として世界中の絶景を撮影している高砂淳二さんの最新刊が「光と虹の神話」です。
世界の絶景や秘境34箇所の写真だけでも素晴らしいのですが、高砂さんの感じる自然への思いや自然観などを綴ったイシューがとても魅力的です。
ダイバーの中にもファンが多く「night rainbow 祝福の虹」や「ハワイの50の宝物」などのフォトエッセイもおすすめです。
海の辞典
海にまつわる素敵な言葉を美しい水中写真とともに綴ったコンパクトサイズの見る辞典が「海の辞典」です。
海や潮の名前だけでなく、海の色、海の音、海風など感覚的なことから、海を使ったたとえ話や海にまつわる大切な言葉までを四季折々の海の写真とともに紹介しています。
地球の70%が海で、私たちは海に囲まれた日本という島国で暮らしています。誰もが知らず知らずのうちに海と繋がって生きているのだと実感させられる一冊です。
群青の追憶
ライフワークとして第二次世界対戦により海に眠ることになった日本の艦船や航空機などを撮り続けている写真家・戸村裕行さんの記録です。
パプアニューギニアやソロモン諸島、ミクロネシア連邦のチュークなどの沈船、沈飛行機などの数々が分かりやすい解説とともに紹介されており、見応えも読み応えもずっしりの一冊です。
こんなにも多くの船や飛行機などが今でも海に眠っているかと思うと、複雑な思いになると同時に今ある平和をしみじみと感じます。
おすすめ海の本:美しい写真集
美しい海の写真集は手にとって見るだけでなく、ちょっとしたインテリアにも最適。本棚にしまわずに、写真や絵のつもりで飾ってみるのもおすすめです。
unknown
今ノリにノっている水中写真家の鍵井靖章さんの写真集「unknown」は、数ある作品の中でも代表作と呼んでもいいでしょう。世界中の海の素晴らしいショットがこれでもかと迫ってきます。
ページをめくれば、あっという間に鮮やかな水中の世界に引き込まれて、世界中の海に潜ったような気分になれるはずです。何度眺めても飽きずに楽しめる写真集です。
死ぬまでに絶対行きたい世界の楽園リゾート
世界中の楽園を旅する写真家・三好和義さんが選んだ極上のリゾートをまとめた一冊が「死ぬまでに絶対行きたい世界の楽園リゾート」です。写真を眺めているだけで世界旅行をしているような気分が味わえます。
コロナの影響で以前のように海外旅行に行くことができなくなってしまいましたが、この本を開くだけで気持ちだけは南国の極上リゾートにトリップできます。
おすすめ海の本:人気の海洋生物にフォーカスした写真集
海洋生物の写真というと魚図鑑を思い出してしまう人がいるかもしれません。
しかし、ある水中生物にフォーカスした写真集は、普段見ることのできない魚たちの表情や生態が分かり、見ているだけでも楽しくなってきます。
The Shark サメたちの海へ
サメ好きの好きな人におすすめしたい一冊が、写真家・鍵井靖章さんが世界中の海を潜って撮り下ろした写真集「The Shark サメたちの海へ」です。
ダイバーに人気のジンベエザメや映画「JAWS」のモデルにもなったホホジロザメなど、魚図鑑とは異なるさまざまなサメの表情を見ることができ、まるで海の中でサメに出会ったような気分になれます。
Jewels in the night sea 神秘のプランクトン
2019年の日本写真協会賞新人賞を受賞した写真集が「Jewels in the night sea 神秘のプランクトン」です。夜の海で出会った神秘的な浮遊生物をまとめた峯水亮さんの作品です。
峯水亮さんは、2016年に日経ナショナルジオグラフィック写真賞でグランプリ受賞、翌2017年には米NYで個展を開催しており、TBS「クレイジージャーニー」や日テレ「世界の果てまでイッテQ!」などにも出演している人気の水中写真家です。
WAO!海の旅人ワオの物語
アオウミガメの子ども「WAO」が広い海を旅していくというストーリーを、人気写真家の古見きゅう氏が撮り下ろしたアオウミガメの写真とともに綴った絵本のような一冊。
子供から大人までみんなが楽しめるビジュアルブックです。
写真は世界各国の海で撮影されたもので、ウミガメをはじめ海の生物たちの生き生きとした様子は、どこかほっとするような穏やかな雰囲気を運んでくれます。