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知っておきたい海の気象 第1章「風」を知る(応用篇2)

知っておきたい海の気象 第1章「風」を知る(応用篇2)
   
気象現象のなかでは見逃されがちな存在で、しかも予想が難しい風について4回にわたって解説してきましたが、風の章は今回が最終回となります。今までのまとめも兼ねて、風を読む方法と、さらに現地において見えない風を見る方法などについて解説します。
   

積極的に情報収集して風を読む

気象 基礎知識

「週末に〇〇ビーチにSUP(あるいはウィンドサーフィン)に行くつもりだが、コンディションはどうなのだろうか…。」

それがホームビーチにしろ、初めて訪れるビーチにしろ、愛好者なら誰もが直面するテーマです。そしてコンディションの要素として風が大きく関わってきます。

「湖で妻や子どもにSUPを教えるから風は吹いて欲しくない。」や「久しぶりのウィンドのための休日だから、バッチリ吹いてプレーニング、できたらウェイブまで。」というように、いろいろな立場でさまざまな想いが交錯します。

晴雨、あるいは気温などは、簡易な天気予報でもわかりますが、風についてはそうはいきません。NHKの天気予報でも風についての詳しい予報は、朝と夕方の特定時間に放送される天気予報だけです。

そのため、自ら積極的に情報を集めて風を読む必要が出てきます。SUPやウィンドサーフィンでは、風が読めてこそ一人前のパドラー、あるいはウィンドサーファーと言えるのです。

各種気象専門サイトも積極活用する

そのためにおすすめしたいのが、インターネットの活用です。

日本気象協会やウェザーニュースなどの天気予報サイトでも、最近では全国にわたって細かく時間別に風についての予報が行われています。

また、ネット上には、世界的な風予報のサイト(windguru.cz)など気象に関するさまざまな専門サイトがあります。

さらに、海上保安庁や国際気象海洋株式会社(IMOC)、地域のヨットバーバーや灯台などのホームページにも、詳しい風向・風速の情報が掲載されているので、必要に応じてアクセスしてみてください。

最初のうちはこうして得た風予報を、そのまま信用して役立てます。しかし予報はあくまで予報、当然外れることもあります。

経験を重ねてくると、そのまま単純には信用せずに、現地の地形やその地域ならではの風の傾向、各予報サイトのクセさえも考慮し、さらに自分の経験を加味した上で、風を総合的に予報できるようになります。

実は、これは高度な知的ゲームの領域とも言えるのです。風を読むことそのものを、ひとつの愉しみとしてゲーム感覚で遊んでみるのもおすすめです。

 

見えない風を見る方法とは

気象 基礎知識

ベテランのヨットマンやウィンドサーファーは、よく”風を見る”と言います。レーサーのインタビューでも「今日は風がよく見えた」などと答えています。

目に見えないはずの風を彼らはどのように見ているのでしょうか?どんな人にも風そのものは、やはり目に見えません。

彼らは木の揺れを見て、音を聞き、皮膚にあたる空気を感じ、髪の毛のなびき方など、自分の五感を駆使して風を判断しています。

これは一般の人の風の感じ方と基本的には変わらないのです。

意識を風に集中して五感を研ぎ澄ます

では、違いはどこにあるのでしょうか。

それは風を感じることに意識を集中しているため、その感覚がより研ぎ澄まされていることにあります。風のちょっとした方向や強さの変化を敏感に察知できるのです。

それだけではありません。五感の中で私たち人間が日常で最も駆使する感覚である視覚、目も積極的に使います。

実際に風は見えませんが、この点が普通の人と違うのです。目を使うことで、風が起こす現象を見ることができます。このことを「風が見える」と言うのです。

同じ髪の毛がなびいているにしても、後ろになびけば前から、左になびけば右から風が吹いていることがわかります。

木の揺れ方、葉の飛び方も同様です。大切なことはそのことを常に意識できているかどうかなのです。どんな人でも意識さえしていれば、風はそれなりに見えるようになるのです。

 

もっとも重要なのは風の痕跡を見ること

気象 基礎知識

そして、もっとも大切なことが水面を見ることです。SUPやウィンドサーフィンなど、水上で楽しむアクティビティでは、水面を見ることが大切なのです。

特に、風を求めているウィンドサーファーは、凝視というレベルで水面を見ています。彼らが見ているのは、水面に残された風の痕跡なのです。

小さな水たまりでもフラットな水面を風が吹き抜けるとさざ波が立ちます。波は、水面上に風が吹いた痕跡なのです。

最初はさざ波ですが、風が強くなるほど波は高くなり、風浪(一般的には三角波/風波という)、白波などと変化していきます。

この波の状態、特に周囲の水面との色の違いや周囲の地形による影響などを総合的に判断し、「風が見える」と表現しているのです。

 

覚えてきおきたい風の見方

気象 基礎知識

一般的にフラットな水面に風波が立つと色は黒っぽく変化し、さらに風速が上がり10m/sを越える頃になると波頭が砕けてくるために白くなります。

右側の水面だけが白い時は、右水面の方に10m/s以上の極めて強い風が吹いていることがわかります。フラットな水面で沖だけ暗く、黒っぽい色の時は、岸寄りよりも沖に風が吹いていることになります。

さらに、時間とともにその色が濃くなったら、風速も上がってきたことを示し、白く変わってきたら強風が吹き荒れていることになります。

ウィンドサーファーはそれを見て、「あそこにブローが入っている」、「沖合は吹きすぎだ」などと会話をしています。

SUPの人気フィールドである湖や川など、フラットな水面では意識すれば誰でも「風を見る」ことができます。海でも湾内、水面がフラットな場所でも同じです。

事故を防ぐためにも、風の見方をぜひ覚えておいてください。

まとめ

今回は風の章の締めくくりとして、風を読む方法と見る方法を解説しました。エコ動力による水上のボードスポーツを楽しむ時は、風と友だちになることがとても大切です。そのためには風についての気象的な大規模な話だけではなく、等身大で実践的な知識を身につけなければ意味がありません。今回の記事を参考にして、今後のウォータースポーツの場面でぜひ役立ててください。






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