コロナ禍における藤沢(江ノ島・湘南・鵠沼)の取りくみ
江の島を挟む片瀬東浜や片瀬西浜、さらに西側に続く鵠沼海岸や辻堂海岸と4カ所の人気の海水浴場がある藤沢市。
海水浴だけでなく、サーフィンをはじめとした各種マリンスポーツのメッカとして知られています。
例年、海岸の利用については「藤沢 海・浜ルールブック」を定め、また海水浴場開設期間においては「藤沢市海水浴場ルール」が適用され、そのルールに基づき海岸が利用されることになっています。
しかし、今年は藤沢市は海水浴場が開設されないため、このルールが適用されません。
そのためライフセーバー不在による
- 水難事故、接触事故
- 飲酒による海難事故
- バーベキュー等による火気事故
- ごみの散乱
など、さまざまなリスクが想定されます。
そこで藤沢市と海水浴場組合・神奈川ライフセービング協会・藤沢市サーフィン協会は、藤沢市夏期対策協議会を立ち上げ、今年限定の海岸利用の総合的なルール『夏期海岸藤沢モデル2020(藤沢市夏期海岸ルール)』を決定しました。
『夏期海岸藤沢モデル2020(藤沢市夏期海岸ルール)』とは
7月18日から8月31日までの間、例年の海水浴場エリアでは遊泳エリアとマリンスポーツエリアの棲み分けが行われます。
片瀬西浜海岸・鵠沼海岸については区域が例年と変わるので注意が必要です。
片瀬西浜海岸・鵠沼海岸エリア
例年は白杭設置場所から片瀬漁港までの区域を海水浴場としていましたが、今年は新江ノ島水族館西側から片瀬漁港までを遊泳可能エリア、新江ノ島水族館西側から引地川河口まではマリンスポーツ可能エリアとなります。
エリア内においても状況に応じて遊泳エリアが設定されます。
遊泳エリアでのマリンスポーツは朝夕、時間に関わらず終日禁止です。
片瀬東浜エリア
例年の片瀬東浜海水浴場区域が遊泳エリアとなりますが、現在マリンスポーツ関係者と調整が行われています。
辻堂海岸エリア
例年の辻堂海水浴場区域が遊泳エリアとなります。
遊泳はSwim Between Flags内で可能
7月18日から8月31日までの間、10時~15時までエリアの境界には、オーストラリアなどライフセービング先進諸外国で取り入れられている「Swim Between Flags」の旗を掲げ、神奈川ライフセービング協会が派遣するライフセーバーが旗と旗の間の海域で監視活動を行います。
エリアは当日の海の状況によりライフセーバーが範囲を決定し、旗を掲げます。
遊泳は『Swim Between Flags』エリア内で楽しむことになり、 波打ち際を起点に沖合に向けて20mまでを遊泳エリア、30mより沖がマリンスポーツ可能エリアとなります。
中間エリアは進入禁止
今夏は明確にエリアを分けるロープなどが設置されないため、両エリアの中間10mはどちらも侵入禁止となっています。
遊泳者だけでなくマリンスポーツを楽しむ人もライフセーバーの指示に従い、最大限の配慮をすることが大切になります。
なお、遊泳エリアの沖合はマリンスポーツ可能ですが、サーフィンは遊泳エリアにサーフボードが流れる危険性があるため禁止となっています。
さらに、例年は朝と夕方の遊泳エリアでのマリンスポーツは可能でしたが、今年は遊泳エリア内でのマリンスポーツは、時間に関わらず終日禁止となります。
藤沢(江ノ島・湘南・鵠沼)海岸の安全対策と環境保全活動
今夏の藤沢市の海岸では、次のような海岸の安全対策と環境保全活動が行なわれます。
救急搬送が多発して医療従事者に負担をかけないために、海岸内に夏期海岸ルールの遵守等を周知する看板の設置や神奈川県や警察との連携により海岸内を定期的にパトロールし、置き引きや盗撮、不許可営利活動などの不法行為の取締りが行なわれます。
また、ごみ箱を設置するとともに、県、市、かながわ海岸美化財団と協働し、ごみの収集が行なわれます。しかし、自分で出したごみは自分で持ち帰るようにしましょう。
なお、今夏は新型コロナウイルス感染症の拡大防止の観点から、海岸内に仮設の公衆トイレは設置されません。
このように、例年とは異なる状況となりますので、海水浴を楽しむ方もマリンスポーツを楽しむ方もお互いにマナーや規則を守りながら楽しむようにしましょう。
夏期海岸藤沢モデル2020(藤沢市夏期海岸ルール)の詳細はこちらから
※図はいずれも、あくまでイメージです。海象状況により可変する場合もあります。
ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
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