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登山には軽くて高性能なミラーレスカメラがおすすめ
登山はただ運動をするだけではありません。汗を流しながら山頂を目指すという非日常を楽しむものです。道中や山頂から絶景を眺めることで心身ともにリラックスできるでしょう。
そのような絶景を記憶に留めるだけでなく、写真としても残すのもおすすめです。
最近は、スマホのカメラの性能が向上しています。そのためスマホでも十分に綺麗な写真を撮影できます。しかしさらに綺麗な画像を求めるならば一眼レフカメラやミラーレスカメラは外せません。
一眼レフカメラとミラーレスカメラの違いは以下の通りです。
一般的な一眼レフカメラは、カメラの中にミラー(レフ)が内蔵しています。レンズが捉えた景色をミラーで反射させ、「光学ファインダー」を通して景色を撮影します。撮りたい時にすぐシャッターを切れるので動きのある被写体に最適です。
ミラーレスカメラには、一般的な一眼レフに搭載されているミラーが内蔵していません。ミラーの代わりにイメージセンサーで景色を映像に変換します。
ミラーレスカメラはミラーを内蔵していないため非常に軽くてコンパクトです。さらに光がダイレクトに入ってくるため明るい写真をとりやすい点も特徴です。早朝や夕方の薄暗い時間帯でも美しい景色を撮影できます。
ミラーレスカメラは、早朝や夕方などの薄暗い時間帯に撮影する登山家にとって最適な選択肢と言えるでしょう。
登山に持っていくミラーレスカメラの選び方
登山の荷物はなるべく軽量である必要があります。またカメラは機能的である必要があります。登山に適しているのはミラーレスカメラです。
ここでは、登山向けのミラーレスカメラを選ぶ際のポイントを紹介します。
軽くてコンパクト
登山では、必要な装備や機能は最低限のものにし、できる限り荷物を軽くする必要があります。そのためカメラも同様に、コンパクトで軽く、最低限の必要な機能が搭載されたモデルを選びましょう。
ミラーレスカメラは登山を行う人にとって最適な選択肢と言えるでしょう。ミラーレスカメラはミラーとファインダーを内蔵していないため、一般的な一眼レフに比べて軽くてコンパクトです。過酷な登山環境においても扱いやすく、持ち運びやすいでしょう。
またオートフォーカス機能は登山家にとっての魅力的な要素の一つです。写真をとろうと思ったら鳥が飛び立ってしまった、急に天気が変わって暗くなったなど、写真を綺麗に撮影できないような状況があるでしょう。
オートフォーカス機能が搭載されているカメラであれば、動きのある自然のシーンを鮮明かつ瞬時に撮影できます。自分でピントをあわせる必要がなく、カメラが瞬時にピントをあわせます。
高画質・画素数が高い
登山での撮影に最適なミラーレスカメラを選ぶ際は、画素数が高いカメラに注目しましょう。
ミラーレスカメラの中には、高性能な画像センサーを搭載しているものがあります。高性能な画像センサーが搭載されたミラーレスカメラは細部まで鮮明な写真を撮影できます。
美しい山の風景や自然の雄大な美しさなどを、現実と遜色ないレベルで鮮やかに撮影可能です。
光をダイレクトに画像センサーに届けるミラーレスカメラは暗い環境でも明るくクリアな写真を撮影できます。
日の出前の登山や夕暮れの登山で非常に役に立ちます。薄暗い環境でも美しい景色を撮影できます。細部を捉える高い解像度を備えたミラーレスカメラは、登山における最適な選択肢と言えるでしょう。
雨や埃・衝撃に強い
雨・埃・衝撃に強いといった特徴は登山の際に特に必要な要素です。
山の天気は変わりやすいといいます。山登りをしていると突然雨が降ったり、急に雲がおおい暗くなったりする場合があります。カメラをはじめとした電化製品は水を避ける必要があるでしょう。
そのため雨・埃・衝撃に対する耐久性が高いミラーレスカメラを選ぶことが非常に重要です。
天候の変わりやすい山では特に、雨・雪・埃・小石などからカメラを守ることが重要です。防水・防塵機能が搭載されているミラーレスカメラを選びましょう。
また登山中にカメラに衝撃が加わることもあります。そのため耐衝撃性能が高いモデルを選ぶのが重要です。
登山での撮影のためのカメラ設定と撮影テクニック
登山で見る自然の雄大な景色は非常に美しいものです。しかし闇雲にシャッターを切るだけではその美しさを写真におさめられません。
美しい景色を写真におさめるために重要なのはカメラ設定と撮影テクニックです。ここでは、動きが激しく、光量を調整できない自然環境下でも鮮明な写真をとるための技術を紹介します。
広大な風景・動きの早い野生動物・雨や霧の中での上手な撮影方法を紹介します。紹介するテクニックを活用し、登山で出会った景色を写真におさめましょう。
風景を撮影するための基本設定
風景を美しく撮影するため、まずは基本となる設定をしましょう。風景を撮影するために意識すべき基本設定はISO感度とF値の2つです。
ISO感度とは、撮像素子で捉える光の量を数値で表したものです。簡単にいうと、どれだけ光を増幅させるかということの指標です。例えばISO感度を2倍にすると光が増幅されてより明るい写真がとれます。
カメラに慣れていない人であれば、ISO感度をできる限り大きくしてより明るい写真をとればよいと考えるかもしれません。しかし明るすぎると白飛びします。
クリアな写真を撮影するためにISO感度はできる限り低く設定しましょう。具体的には100~300程度が推奨されています。
写真を撮影してみて暗いと感じる場合はISO感度を少しずつ上げていきましょう。写真をうまく撮影するコツは、ISO感度を低い値から試していくことです。
次に調整すべき設定はF値です。F値とは絞りに関する指標です。絞りについて説明します。
絞りとは、レンズの中に搭載されている円弧上に並んだもののことです。レンズを覗いてみると絞りの存在が確認できます。絞りの中心には穴が空いており、この穴を大きくすることを絞りを開くと言い、逆に穴を小さくすることを絞りを絞ると言います。
絞りを調整することで取り込まれる光の量を調整できます。絞りを開くことで光の量を増やし、絞りを絞ることで光の量を減らします。
この穴の大きさの指標がF値です。絞りの穴の大きさにあわせてf/8やf/16などが存在します。F値が小さいほど穴は大きく開き、F値が大きくなるほど穴は小さくなります。F値が小さいほどピントの範囲は狭くなってボケは大きくなります。
登山の撮影時はf/8~f/16が推奨されています。自然を撮影するのに適したF値であり、自然の魅力を存分に引き出せます。
動物などの動く被写体を撮影するためのコツ
動物などの動く被写体を撮影するテクニックについて紹介します。自然は常に変化しており、撮影チャンスは非常に限られています。そういったチャンスを逃さないためにも、動く被写体を撮影するテクニックは非常に重要です。
まずはシャッタースピードを調整しましょう。シャッタースピードは、動きの素早い被写体をクリアに捉えるために非常に重要です。自然のなかの撮影においては、シャッタースピードはできる限り早い方が効果的です。動物が走る瞬間や鳥が飛ぶ様子などをブレずに撮影できます。
またピントも注意が必要です。被写体の目にピントをあわせることがポイントです。目にピントをあわせることで風景などをぼかせます。
悪天候時の撮影の注意点
悪天候時の撮影は、雨や湿気などがカメラに悪影響をおよぼすおそれがあります。しかし悪天候下での写真は臨場感を演出できるでしょう。
カメラにとっては非常にリスキーですが、しっかりと準備をすることで迫力がある写真を撮影できます。悪天候時での撮影にはテクニックが求められます。
水漏れからカメラを守るため、防水機能が搭載されているモデルを使用しましょう。さらに防水カバーを装着するのもおすすめです。レンズには保護フィルターを装着して水滴や埃などがうつらないようにしましょう。
また悪天候下では全体的に暗くなります。ISO感度をあげることで暗い環境でも明るく鮮明な写真を撮影できます。
登山でのミラーレスカメラの保護とメンテナンス
登山では傷やいたみなどが伴いやすいでしょう。登山中の埃や小石などからの保護と、登山後のメンテナンスが非常に重要です。
そこでここでは、ミラーレスカメラを保護するアクセサリー・登山後のカメラの清掃方法・メンテナンス方法を紹介します。
カメラを守るためのアクセサリー
登山中にカメラを外部衝撃から保護することは非常に重要です。最高の写真を撮影したとしても、下山の途中でカメラを壊してしまうと台無しです。
そういった事態を避けるためにも、カメラを衝撃から保護することは非常に重要です。防水ケース・シリコンプロテクター・レインカバーなどの様々な保護アクセサリーを活用してカメラを保護します。
これらの商品は、不意の雨や埃、思わぬ落下や衝撃からミラーレスカメラを保護できます。
また特に重要なのがレンズの保護です。レンズに一度傷が入ってしまうと、せっかくの写真にヒビが入った状態になります。レンズプロテクターやフィルターなどが重要な役割をはたします。
登山後のカメラ清掃
カメラを長い間使用するためには、登山中の保護に加えて登山後のメンテナンスも非常に重要です。登山後に適切なメンテナンスを行うことでカメラへのダメージを最小限に抑えられます。
まずはブロワーを使用してカメラ本体やレンズの表面についた埃や砂埃を完全に除去しましょう。液晶用のグラスファイバーなども販売されています。カメラのレンズは非常に繊細なので、グラスファイバーを使用して拭いたとしても小さなキズが発生します。
そのためブロワーを必ず使用し、レンズや本体へのキズをできる限り減らすようにしましょう。
続いて柔らかいブラシで繊細な汚れを除去していきましょう。できる限り柔らかいブラシを使用するのがポイントです。
しっかりとメンテナンスを行うことで、レンズやセンサーなどの微細な汚れを取り除けます。また写真に余計なものが映ることを防げます。さらにはカメラの寿命を伸ばすことに繋がります。
多少の手間がかかりますが、これらを登山後に毎回行うことが重要です。しっかりとメンテナンスを行うことで、カメラのパフォーマンスを最大限に引き出し、美しい写真を撮影できます。
長くカメラを使うためのメンテナンス
登山は基本的には夏に行うものです。一方で冬に登山をする人は少ない傾向があります。そのため冬はカメラを使わないという状態も考えられます。
そこで重要になるのはカメラの保管方法です。適切に保管することでカメラの寿命を伸ばすことに繋がります。特に登山のような過酷な環境で使用した後はカメラを適切に保管することが大切です。
まずはメンテナンスをしっかりと行いましょう。埃や汚れを丁寧に取り除いてください。水気をしっかりと取り除いて湿気が残らないようにしましょう。
重要となるのが保管場所です。適切な場所で保管しないとカメラにダメージが入ります。そしてそのダメージは蓄積し、カメラの寿命を縮めることに繋がります。
長期間使用しないカメラは、温度と湿度が安定している場所で保管するようにしましょう。湿度はカメラに悪影響をおよぼします。雨などでカメラが濡れた際は、しっかりと水気を拭き取りましょう。
湿気を避けるために乾燥剤を使用するのも有効な手段の一つです。乾燥剤を入れた防湿ボックスやキャビネットを使用して湿気を除去しましょう。
また直射日光の回避も重要な要素の一つです。直射日光が当たるとカメラの温度が上昇します。カメラに負荷がかかるためできる限り避けましょう。
さらに風通しが良くて涼しい場所で保管するのもポイントです。空気が適度に循環することで湿度や温度を低くおさえられます。
加えて注意するべきはバッテリーの保管方法です。半分程度まで充電し、本体から外して保管しましょう。使用しないメモリーカードもカメラから取り出し、別の場所に保管するようにしましょう。
登山家がよく使っているミラーレスカメラのご紹介
上記の3つのポイントを備えた、登山家がよく使うミラーレスカメラをご紹介します。
Canon キヤノン ミラーレス一眼 EOS M6 BODY ブラック
約3030万画素の35mmフルサイズCMOSセンサーと映像エンジンDIGIC8を搭載した高性能ミラーレスです。
高速・高精度なオートフォーカス機能を備えているので、山でも素早い機動性を発揮します。
雨や埃に強い防塵防滴構造です。
OLYMPUS ミラーレス一眼カメラ OM-D E-M5 MarkIII 14-150mmII
プロフェッショナルモデル「OLYMPUS OM-D E-M1 Mark ii」が持つ高速・高精度オートフォーカス機能を搭載したミラーレスです。
小型で軽量ボディーなので登山に向いていますよ。
また、防塵・防滴・耐低温(ー10℃)のため、冬山などの過酷な環境下でも撮影できます。
登山に便利なカメラの三脚をご紹介
どれほど高性能なミラーレスカメラでも、手ぶれをしてしまうと良い写真は撮れません。軽くてコンパクトな三脚をご紹介します。
Velbon 卓上三脚 ULTRA 453mini 5段 ウルトラロック 脚径24mm 小型 自由雲台 アルミ脚 412768
Velbon 卓上三脚 ULTRAは、とてもコンパクトで軽い登山向けの三脚です。安価な点も大きな魅力です。
3段階の開脚が可能なので、ローポジションからの撮影がしやすい三脚ですよ。
- 全高:608mm
- 縮長:225mm
- 脚径 : 24mm [段数]:5段
- 脚ロック方式:ウルトラロック
- 本体重量:795g
- 最大搭載重量:2㎏
SLIK カーボン三脚 ライトカーボン E63 3段 ナットロック式 22mmパイプ径 自由雲台 クイックシュー式 106877
約980gと非常に軽い本格仕様の三脚です。
ミラーレスカメラだけではなく一眼レフカメラにも対応しています。
- 全高:1,700mm
- エレベーター下げ全高:1,290mm
- 縮長:595mm
- 全高:178mm
- 本体重量:980g
- 最大搭載重量:1.5kg
ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。