イタリアの老舗メーカーデローザの歴史
DeRosa(デローザ)は、1953年イタリアで創業しました。
ウーゴ・デ・ローザは、12才のときから自転車フレームづくりをまなびはじめ、18歳のときに独立してデローザを創業しました。
1958年からはフレームビルダーとしてだけでなく、プロチームのメカニックとしても健闘して、素晴らしいプロツアー戦績を誇りました。
特に1974年からは、ベルギー出身のプロロードバイクレーサーであるエディ・メルクルにフレームを提供し、その数はときには年間50本にもおよんだといいます。
今現在は息子のクリスティアーノがウーゴに代わって、経営に携わっていますが、今でもフレームづくりの情熱は変わってはおらず、引退したあとも意見をいったり、おのずからフレームをつくったりすることもあるそうです。
デローザのロードバイクの特徴とは
フレームが美しい
デローザのフレームは美しいことでも知られています。
そしてそのフレームの特徴といって、まずあげられるのが、手づくりという点です。
ロードバイクメーカーの多くは、フレームを工場で生産しています。
そうすることで、コストをさげることができ、最終的にはロードバイクを買う人も、リーズナブルな値段でロードバイクを手に入れることができるわけです。
しかし、デローザはいまだにハンドメイドでつくっています。
その分値段は、安くはありませんが、長い歴史でつちかった溶接技術や完成度の高さはもはや芸術といえます。
カスタムモデルであるブラックラベルも秀逸
デローザには、カーボンバイク、メタルバイク、マウンテンバイクの3つにくわえて、ブラックラベルというカスタムモデル専用のカテゴリーがあります。
ブラックラベルは、カーボン、チタン、アルミ、スチールの4つのなかからフレーム素材を選ぶことができ、乗り手の体にフィットするものをつくってもらえます。
これはフレームビルダーであったウーゴにとって当たり前であった体にあったフレームづくりを、息子の代になっても続けているということ。
今はロードバイクといっても、価格もだいぶさがっていて、体にあったフレームどころか、完成したロードバイクのなかから、自分にあったものを選ぶ時代です。
しかし、デローザは、そんな風潮にまけずに、いまだに創業者の想いを引き継ぎカスタムモデルをつくっています。
デローザは、エントリーモデルのロードバイクがほとんどなく、ミドルクラスからプロのような、どちらかというと玄人向けのメーカーです。
そのため、ファーストロードバイクとしては、価格的にもむずかしいかもしれませんが、セカンドバイクとしてや、少しレベルアップしたロードバイクがほしいという人におすすめです。
デローザのロゴはキュートなハート
デローザのロゴは、ハートです。しかし、創業者の名字であるDe Rosaはバラという意味ですから、なぜハートなのかという疑問がわきます。
これは、創業者であるウーゴがフレームをつくっているときに、偶然ハートの形ができあがり、それがシンボルになったそうです。
このハートロゴは、女性に絶大な人気があります。
しかし、だからといってそこまでフェミニンなデザインでもないので、同じぐらい男性にも人気があります。
デローザのおすすめロードバイク
デローザ Fede(フェデ)Black Matt
フェデは、デローザでは珍しいエントリーレベルのロードバイクです。
初代IDOLのデザインをモチーフとしたアルミフレームで、トップチューブは優雅にゆるいカーブになっていて、エントリーモデルには見えない洗練されたデザインになっています。
ブラックマットと白のベーシックな2色のバージョンがあり、リーズナブルなところも魅力。
デローザ Planet (プラネット) Black Terra Matt 500 SL
プラネットは、フレームはカーボンのミドルレンジモデルです。
しっかりとしたボリュームがあるヘッドまわりで、コンポーネントは操作性が高いといわれるCampagnolo Centaurのフルセットを採用。
ホイールにはCampagnoloのKHAMSINをつかっているので、剛性があり、くせのないハンドリングや性能が可能です。
またカラーは、マットとグロッシーを塗りわけたブラックテッラマットと、メリハリをつけた絶妙なペイントが特注のシルバーホワイトの2色です。
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ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
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