SUPの登場・普及によって、多くの人が手軽に水上散歩を楽しむことが可能になりました。水上といえば、そのフィールドはやはり海。海でSUPを楽しむことが本流です。この記事では海SUPの魅力と特徴、楽しみ方を紹介していきます。

SUPの本質的な魅力とは?

楽しみ 海SUP

 

そもそもSUPの魅力とは何でしょうか?

SUPの魅力については、いろいろなところでさまざまなことが言われていますが、SUPならではの本質的な魅力とは、その名の通り、ボードに・立って・漕ぐことによる水面移動に尽きます。

 

最小限の道具で、自力だけで水上移動しているのはSUPだけ

水上移動といえば船(BoatまたはShip)が圧倒的に主流で、板(Board)は、ほぼ想定外の位置づけです。

船は、物資や人の大量・長距離運搬に利用され、たとえ小規模・短距離になってもそれは変わりません。

また目的が輸送ではなくアクティビティになっても、プレジャーボート、釣り船、ヨットなどの船が主流です。

また、ヨット以外はすべてエンジンで走ります。

ところがSUPは船ではなく、それに比べればはるかに小さい板(Board)です。

またエンジンではなく自力で進みます。

この極めてシンプルかつ、最小規模の道具による原始的な方法がSUPの大きな魅力であり特徴です。

なおカヌーやカヤックなどもそれに当てはまりますが、乗っているのは板ではありません。

また、ウインドサーフィンやカイトボーディングも該当しますが、こちらは風を利用しています。

純粋に道具を使い、自分の力を動力として水上を進んでいるのは、SUPだけです(水泳は道具不使用で半水中なので除外します)。

このことがSUPの魅力であり、大きな特徴なのです。

 

立って水面上を移動するという意味

もうひとつの大きな特徴が、水上移動を立った状態で行なうこと。

寝た状態、座った状態と異なり、立った状態で移動することは、二足歩行する人間にとって本能的に自然な状態です。

通常は不可能な水上で実現し、陸上での散歩やジョギングのような自由を手にできることが、SUPの大きな魅力とであり、人気の秘密です。

 

 

雄大な海でのクルージングには本質的な魅力が凝縮している

楽しみ 海SUP

 

SUPの本質的な魅力を最大限感じられるフィールドは、やはり海。

雄大な海の上を、シンプルな道具を操り、自力で水上散歩している姿は、想像するだけでも心躍ります。

たとえ見慣れた場所でも、ボードの上に立った高い目線から見るだけで、あるいは海上からの陸の景色を見るだけでも、とても新鮮で魅力的です。

ときには跳ねる魚や魚の群れに遭遇するかもしれません。

透明度が高ければ、海底の姿も見えるかもしれません。

陸からは行かれない、あるいは知らなかった小さなビーチを発見するかもしれません。

夕方には美しい夕陽や夕焼け、朱に輝いた海面が圧倒的なスケールで迫るかもしれません。

このような美しい海、美しい光景に包まれたクルージングは、特にSUP最大の魅力です。

 

海SUPのもうひとつの柱がサーフィン

楽しみ 海SUP

 

SUPの海での楽しみ方のもうひとつの大きな軸が、波乗り=サーフィンです。

SUPでも普通のサーフィンと同じような本格的な波乗りが楽しめます。

ただし、十分な知識と経験、そして技術が必要となり、それもSUPとサーフィンという二つのアクティビティのマスターが必要です。

コンディションにおいても、波があるとき=海が荒れているときですから危険です。

また本格的になればSUPサーフィン用のボードが必要になるため、どちらかをすでにマスターしている人以外には、あまりおすすめはしません。

 

 

海SUPには多くのリスクやルールがあるのも事実

楽しみ 海SUP

 

風もなく穏やかな海面が広がっていれば、海はSUPを楽しむ上で魅力溢れたフィールドですが、荒れた海面、強い風などコンディションが変わると、リスクが一気に大きくなり、命に危険が及ぶ事態も起こりうるというのも海SUPの特徴です。

また、海は多種多様な人たちが利用しています。

そのため人に対するマナー・常識やその海ごとに決められたルールを心得ておく必要があります。

はじめての場所のときは、地元の人やベテランの人にそれを聞くぐらいの心構えを持ちましょう。

その他にも海にはクラゲなどの危険生物がいることも忘れないようにしましょう。

 

 

海は地球全体の7割を超えるほど広大です。ソフトからハードまで、美しさから危険な姿まで実に多くの表情を持った、非常に魅力的でバラエティに富んだSUPフィールドです。安全のため穏やかなコンディションを選んで、そんな海の魅力をSUPで満喫してください。

ライター

Greenfield編集部

自然と向き合い、環境に配慮しながらアウトドアスポーツを楽しむ人に向け、自分や周囲のウェルビーイングの向上につながる情報をお届けします。