夏キャンプは暑さ対策が必須
キャンプや外遊びが好きな人にとって、夏は絶好の季節ですね。しかし、近年はあまりの猛暑で熱中症などの危険と常に隣り合わせになってきました。
とくにキャンプの夜は気を付けなければなりません。なぜなら熱中症は日中だけでなく、寝ている間にも起こりうるのです。
外の気温が高くなると、身体は体温を下げようとして汗をかきます。それによって体内の水分や塩分が減少し、脱水症になるのです。
脱水症は軽度だとそのサインに気づきにくく、放っておくことで熱中症になる場合もあります。
寝ている間に脱水症になると、自分も周りも気づかずに症状が進行してしまうことが多いのです。
また、寝苦しさで寝不足になってしまうと、次の日にも影響が出ます。体力が低下し、より体調を崩しやすくなってしまうでしょう。
暑い夜、テントで快適な睡眠をとるにはどんな工夫が必要なのでしょう。
暑さ対策で大切なこと
水分をこまめにとる
こまめに水分をとるように心がけましょう。夜も寝る前やトイレに起きるたびに水分をとれるように、枕元に常温の水を置いておくといいですね。
寝苦しくて目が覚めてしまった時も、手が届くところに水があると便利です。
小型扇風機を使用する
小型扇風機も夜の暑さ対策に役立ちます。直接身体に当てるのではなく、テント内に空気が流れるように上に向けて置いてください。
ただし、音には注意が必要です。静音タイプのものを選びましょう。
睡眠スタイルを考える
睡眠スタイルも重要です。暑い夏はエアーベッドやコットなど、床との間に隙間ができるものがあるといいですね。
シュラフはもちろん持っていったほうがいいですが、気温によってはタオルケット一枚で過ごせる夜もあります。
服装は以外に長袖がおすすめ
服装にも注意が必要です。暑いのでTシャツやタンクトップで寝てしまいがちですが、通気性、速乾性に優れた素材ならば長袖のほうが身体の熱を逃がしてくれるのです。
肌ざわりのいい、ゆったりとしたサイズのものを選びましょう。
暑さ対策にはキャンプ場とサイト選びが大事!
キャンプは基本的に外で過ごすため、暑い夏にはできるだけ涼しいところに行きたくなりますね。
少しでも快適にキャンプを満喫するためには、キャンプ場のロケーション選びが大事です。
標高が高いキャンプ場は、夏場でも気温が低く、過ごしやすいといわれています。特に標高1,000m以上だと、地上と比べおよそ6度も気温が低くなります。
よって、標高が高い高原や山中にあるキャンプ場を選ぶとよいでしょう。蚊などの虫が生息しにくく、夜には満点の星空が見られるのもうれしいポイントですね。
キャンプ場の近くに川が流れている場所もおすすめです。水の音が心地よく、涼しげな雰囲気を演出してくれます。
近頃はグランピングの流行などから、キャンプ場の中にカフェがあるところも。エアコンの効いている場所がすぐそばにあると安心ですね。
キャンプ場が決まったら、次はサイト選びです。小型扇風機は必須なので、AC電源付きサイトがいいですね。
木が多めのサイトもおすすめです。木が日陰をつくってくれるので、何もないところよりは涼しく感じるでしょう。
夏に最適なテントの選び方
テントはデザインも大事ですが、機能性を重視して選ぶと後悔しないでしょう。本格的にキャンプを楽しみたいなら、夏の暑さにも対応したテントを手に入れたいですね。
ベンチレーション(風通し)に余念がない造りのテントがおすすめです。メッシュ付きの窓が何か所かについていることで湿気がこもりにくく、高い通気性で熱を逃がしてくれます。
テントの素材にも注目してみましょう。遮光、遮熱性に優れた素材のテントを選ぶことで通常のテントよりも涼しく過ごせます。
暑い中テントを組み立てるのですから、設営のしやすさも大切です。時間がかかりすぎるとテントの組み立てだけで汗だくになってしまいます。
今は数多くのメーカーからさまざまなテントがでており、なかなかひとつに絞るのは難しいですね。
テントの扱いが多いアウトドアショップで、店員さんと相談しながら自分に合ったテントを見つけるといいでしょう。
キャンプ道具で暑さ対策をしよう
猛暑で熱中症の危険性もあるキャンプなので、ここ数年でアウトドア用の暑さ対策の商品も増えてきました。夏のキャンプに欠かせない、持っておくと便利なグッズを紹介します。
冷却タオル
水で濡らして絞る。これだけでタオル自体がひんやり冷たくなるというもの。いつでも手軽に身体のほてりを鎮めてくれる優れものです。
紫外線遮断率の高いものもあるので日に焼けやすい首筋などにまくと、UV対策と冷却の一石二鳥ですね。
小型扇風機
小型といっても、手に持つタイプではなく卓上扇風機が便利です。タープの下で過ごすときは足元に、テントの中では上向きにして使うとかなり快適です。
ミニ冷蔵庫
自然の中で冷蔵庫なんて少し邪道に感じるかもしれません。しかし、あまりの暑さでクーラーボックスの保冷剤が溶けてしまうこともあります。
冷蔵庫といってもとても小さく、価格も1万円前後とお手頃なものもあります。せめて、ビールだけでも常に冷やしておきたいですよね。
冷却枕
接触するだけで身体の熱をすばやく吸収して、体温を下げてくれる冷却枕です。寝苦しい夜もこの枕で首から上はずっとひんやりして気持ちいいでしょう。
ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。