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渓流釣りは敷居が高いイメージをもたれていますが、じつは簡単にできる釣法があります。それは餌釣りで通称「ミャク釣り」と言われており、初心者はもちろん子供でも渓流釣りを楽しめる釣法です。
今回は初心者でもわかるミャク釣りをご紹介します。
 

ミャク釣りとは?

渓流 ミャク釣り

 

ミャク釣りは餌を使った魚の釣法。

浮き釣りも同じく餌を使いますが、このふたつの大きな違いは浮きを使うか使わないかです。

浮きで魚のいそうな深さに餌を漂わせる浮き釣りに対して、ミャク釣りは竿の操作で魚のいそうな場所へ餌を流し入れます。

川の流れに合わせて釣るので、流れによって居場所を変える渓魚狙いにぴったりの釣り方ですね。

ちなみにミャク釣りは渓流釣りだけでなく、ハゼやメバル、チヌなど海釣りにも使われています。

 

初心者にもおすすめの理由

ミャク釣りは、渓流釣りを始めたい初心者の方にもっともおすすめの釣り方です。

渓流にはほかにもテンカラやフライ、ルアーなどの釣り方がありますが、どれも疑似餌の動きで魚を誘う釣法になります。

フライやルアーはリールの性能や使い方にも注意しなければいけないので、予想以上に覚えることが多く、初心者にはむずかしいかもしれません。

ミャク釣りは仕掛けもシンプルですし、餌の匂いで魚を寄せ付けるので釣れる確率は高くなります。

ウェーディングと呼ばれる水に入って釣る方法でなくても楽しめるので、初心者はもちろん子どもにもおすすめです。

 

 

ミャク釣りの釣り方 

渓流 ミャク釣り

 

ミャク釣りをはじめるにあたって、基本的な釣り方を解説していきます。 

ミャク釣り以外の渓流釣りに共通する部分もあるので、覚えておくと良いと思います。 

  

上流から下流に向かって餌を流す 

ミャク釣りは、仕掛けを意図的に動かすのではなく、流れに乗せてポイントに到達させます。 

基本は、仕掛けを落とし込みたいポイントよりもやや上流に仕掛けを落とし、流れに乗せて仕掛けを運んでもらいます。 

失敗して再び仕掛けを落とし直すと、せっかく居ついていた魚を警戒させてしまうので、なるべく一発必中を狙いましょう。 

  

糸の張りに注意 

ミャク釣りの語源は、魚の脈を感じ取るように繊細に誘う釣りだからといわれています。 

なかでも繊細に扱うべきは糸(ライン)のテンション。

テンションが緩いと、魚がかかっても手元まで伝わるのにタイムラグが発生し、合わせが遅れて逃げられてしまいます。 

絶えず糸の張りに神経を集中し、たるみのないように竿を操作しましょう。 

  

なるべく気配を消す 

渓流の魚は外から身を守るため、警戒心が高くとても神経質。 

直接身に危険が及ばなくても、川の外に生き物がいる気配だけでもスッと逃げてしまいます。 

このため、渓流に近づいたら気配をなるべく消しましょう。 

川に自分の影を映すのはもちろん、川の中から自分が見えにくそうな場所から仕掛けを流しましょう。 

 

ミャク釣りの道具

渓流 ミャク釣り

 

ミャク釣りの道具はとてもシンプルで、用意するものも比較的少なめです。

それでも扱いやすい道具を選ぶ必要があるので、それぞれの道具の選び方を覚えておきましょう。

 

竿

ミャク釣りはリールを使わない「延べ竿」といわれる竿を使います。

竿の操作で糸のテンションを調整するので、重たいと扱いにくく、細やかな調整ができません。

このため、軽くて糸のテンションが抜けにくい、硬い竿が好ましいでしょう。

魚に気配を気づかれず、広い範囲狙えるよう4.5m以上の長めの竿が望ましいですが、長くて軽い竿は高価になります。

 

ミャク釣りの針は、渓魚用の針を使用します。

おもにヤマメ用と書かれた針で、サイズは5~8号まで。

最初は小さ目の針から始めると、さまざまな魚がかかりやすいのでおすすめです。

針だけでも売っていますが、糸が最初から結んであるものがいいでしょう。

種類は少ないですが、最初からおもりと目印がついた完成品の仕掛けもあります。

 

おもり(ガン玉)

ミャク釣り仕掛けのおもりは、ガン玉と呼ばれる糸を挟み込む形で取り付けるものを使います。

大きさは5号から、流れの速さや深さに合わせて選びましょう。

重すぎると沈むのが早すぎて、流れに仕掛けが乗らなくなるので要注意。

ガン玉は針から30cm離してつけるのがセオリーです。

 

目印

ミャク釣りの仕掛けは水に入ると見えにくくなってしまうので、糸に目印をつけます。

目印の動きで魚がかかったかどうかもわかりやすくなりますね。

目印は鳥の羽などを使うこともありますが、プラスチック製のものが扱いやすく見やすいのでおすすめです。

 

ミャク釣りに使う餌は、売られているものを使うこともありますが、現地調達も可能です。

渓流の岩をひっくり返すと、ヒラタカゲロウやクロカワムシといった水生昆虫が手に入ります。

その場に住む魚はその場に住む水生昆虫を好んで食べているので、絶好の餌ですね。

販売されているものとしては、イクラやミミズ、ブドウ虫などがあります。

 

 

ミャク釣りで狙える魚と適した餌

渓流 ミャク釣り

魚によって好む餌が微妙に変わってきます。

狙う魚別に、どういった餌がよく釣れるかご紹介します。

 

ヤマメ・イワナ

ヤマメやイワナは日本の渓流各地で活発に放流もされているので、渓流釣りのポピュラーな対象魚といえます。

現地で採取する水生昆虫のほかに、ミミズやブドウ虫も好んで食べます。

 

ニジマス

外来種ではありますが、全国に生息しています。

優秀なハンターなのでルアーなどの動きにも活発に反応しますが、匂いにも誘われやすいです。

このため、イクラやブドウ虫など匂いの強い餌にすると反応がいいでしょう。

 

ミャク釣りは餌が魚を引き寄せてくれるので、初心者でも比較的釣り上げやすい釣り方です。道具もシンプルで、用意するのも準備するのも簡単なのがお手軽でいいですね。
ぜひこれから渓流釣りに挑戦するなら、ミャク釣りから始めてみてはいかがでしょうか。
もちろん魚を釣る道具以外にも、身を守る装備もお忘れなく。

ライター

Greenfield編集部

【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。