マウンテンバイク(MTB)の軽量化はスピードにつながる
自転車では、スピードを出しやすくし、体力を温存する方法として「軽量化」が重要なポイントです。
とくにロードバイクの進化は、軽量化が最大の目標になっています。
これはMTBにおいても同じで、技術や素材の進歩にあわせて各部の軽量化が進んでいます。
フレームの軽量化も進んでいますが、こまかなパーツの軽量化も効果的です。
一部は自分でもできるので、かんたんなパーツの交換を楽しみつつ、メンテナンス方法も学ぶのもおすすめです。
マウンテンバイク(MTB)の軽量化にはリスクも
ただし、MTBの軽量化にはリスクもあります。
MTBは、山道のように険しいコースを走る自転車です。
そのため、軽量化しても強度のともなわないパーツでは激しい衝撃に耐えられず、破損し事故につながる可能性もあります。
メーカーがMTB専用に設計したものであれば、最低限の強度を保ってはいます。
しかし、近年ノンブランドのパーツも多く登場し、気軽に買えるようになりました。
こういったパーツの場合、軽量化した結果、強度が十分ではない場合もあります。
そのため、MTBの軽量化には細心の注意が必要になるわけです。
軽量化しても良いマウンテンバイク(MTB)のパーツ
まずは軽量化に際して、リスクの少ないパーツをご紹介します。
ただし、これらも粗悪なものを使えば、もちろん故障のリスクが高くなることは理解してカスタマイズしましょう。
キックスタンド
一部のMTBには、駐輪するときに使用するキックスタンドが装備されています。
裏を返せば、ほとんどのモデルにキックスタンドが装備されていません。
これは、競技においてキックスタンドを使う必要性がないので、真っ先に切り捨てられるポイントだからです。
もし、あなたのマシンにキックスタンドがあるなら、取りはずせば大きな軽量化につながります。
走行時にはまったく影響ないので、取り外してもなんら問題はありません。
コンポーネント
自転車が走るために必要なメカニカルな部品を「コンポーネント(コンポ)」と呼びます。
グレードが高いコンポは、軽量化されていることが多いです。
また、グレードが高くなれば走行性能も上がるので、軽量化以外のメリットもあります。
コンポをカスタマイズするには専門の技術が必要で、その分かかる費用は高くなります。
しかし、グレードアップに際してリスクはないので、おすすめのカスタマイズです。
軽量化に注意が必要なマウンテンバイク(MTB)のパーツ
ここで紹介するパーツは、万が一破損した場合に事故につながる確率の高いパーツです。
できるだけ安価なノンブランドは避け、品質に確証の持てるパーツを選びましょう。
フロントフォーク
MTBを象徴するパーツが、フロントフォークのサスペンションです。
サスペンションが稼動することで衝撃を吸収していますが、そのぶん負担が大きなパーツです。
フロントフォークの占める重量は車体の約1割と大きく、軽量化の恩恵も大きいです。
ただし、フロントフォークが万が一破損すれば大事故につながります。
過去には、メーカー品でも事故があったほど注意が必要なパーツなので、交換する場合は必ず信頼できるものを選びましょう。
ホイール
自転車の軽量化でとくに効果が高いのが、足回りの軽量化です。
なかでも軽量化しやすいのがホイールで、軽量化の効果も大きいです。
ただし、もっとも衝撃を受けやすいパーツでもあるので、強度も重要です。
プロのレースでは極限の軽量化をするので、レース中にホイールがグシャリと潰れてしまうこともあります。
ある程度は軽量化を妥協しても、十分な強度のホイールを使用しましょう。
ハンドルバー
ハンドルバーもじつは予想外に重く、高い位置にあるので軽量化すれば走行中のバランスもとりやすくなります。
ただし、つねに上半身の体重を支えるので、負担も大きいパーツです。
無理に軽いものに変えなくても、今使っているハンドルバーの余分な長さをカットすれば軽量化につながり強度も保てます。
サドル・シートポスト
サドルやシートポストは、体重の大部分を支えるパーツです。
とくにアップダウンの激しいコースでは、不意に体重をかけてしまい、予想外の負担がかかる場合もあります。
MTBではサドルやシートポストの破損も多いので、強度にも十分注意しましょう。