ニュージーランドのトレッキングコース「Great Walk(グレイトウォーク)」の中の「Milford Track(ミルフォードトラック)」
Great Walk(グレイトウォーク)のなかのMilford Track(ミルフォードトラック)
ニュージーランドのトレッキングコースのなかでも人気があり、きれいに整備されているコースというのがGreat Walkになります。
(Great Walkの概要については前回の記事を参照;ニュージーランドでトレッキングや登山を楽しむときの注意点や日本との違い~入門編「Great Walk(グレイトウォーク)」について①~)
一番有名で、人気のあるコースが「Milford Track」です。
ニュージーランドの南島にあるフィヨルドランド国立公園にあるトレッキングコースになります。
このコースは、一本道のトレッキングコースで一方通行です。
全長が53.5㎞あり、これを3泊4日で歩きます。
ニュージーランドでも降水量がかなり多い場所で、日本の屋久島のような雰囲気のトレッキングコースとなります。
Milford Trackの概要
Milford Trackでは、ガイドなしの個人ウォークとガイド付きウォークの2種類が行われています。
個人ウォークとガイド付きウォークでは、宿泊する山小屋が違い、値段も5倍くらい違いがあります。
ガイド付きウォークの場合は、山小屋にホテルかのような部屋があり、シャワーを浴びることもできます。
さらに、夕食は豪華な3コースメニューで、お酒を飲むこともできるのです(別途料金)。
昼ご飯も用意してくれるので、安心です。
全長が53.5㎞で結構長めなので、体力に自信のない方はガイド付きウォークだと荷物も減るので大変な思いをしなくてすみます。
Milford Trackでは、ガイド付きの1日ハイキングも行われています。
「少しだけ歩いてみたい」「観光でニュージーランドに行って時間があまりない」という方にはこちらがオススメです。
「Milford Track(ミルフォードトラック)」への準備
Milford Trackへ行く際は、どのような準備が必要になるでしょうか?
ここからは、Milford Trackへの準備についてご紹介します。
山小屋などを予約しましょう!
まず、山小屋の予約が必須です。
ニュージーランドのトレッキングシーズンは、10月中旬~4月後半になります。
山小屋の予約ができるようになるのは、5月か6月です。
毎年、予約開始の日が異なりますので、少し前からウェブサイトをチェックした方が良いかと思います。
予約は下記URLからできますのでチェックしてみてください。
*個人ウォーク:DOC(Department Of Conservation)online booking
*ガイド付きウォーク:Ultimate Hikes
持ち物の準備
Milford Trackは、3泊4日のトレッキングコースですので食べるものは計画的に考えておきましょう。
日本からフリーズドライの米などを持ってくると重宝します。
もちろんニュージーランドでもいろいろ買うことはできます。
主食のほかに行動食といったチョコレートやナッツ類、ドライフルーツなども適度に持っていきましょう。
また、雨が多いところですので雨具は必須です。
どこの山に行くにも、かなりの高確率で雨にあたりますのでウォータープルーフ機能がしっかりとしているものが望ましいです。
寝袋ですが、日本では小さくて軽いものがたくさん売っていると思いますので、日本で準備されることをオススメします。
山小屋には、分厚いマットレスがそれぞれのバンクベッドについているので必要ありません。
そのほかに持って行った方が良いものは、
・日焼け止め
・サンドフライ(ブヨのような虫、噛まれるとかゆくなります)除け
・鍋やスプーン、箸などの調理器具
・ウォーターボトル
・山小屋で履くビーチサンダル
などです。
これらをすべて入れるとなると、40~65リットルくらいのバックパックが必要になります。
「Milford Track(ミルフォードトラック)」を歩く際の注意点や日本との違い
Milford Trackへ行く際に注意していただきたいのは、ごみは持ち帰るということです。
近年は、トレッキングに不慣れな方たちも世界各国からMilford Trackへやってきます。
ごみなどを放置していく方もときどきいるようで、トレッキングコースの整備にさらにお金がかかっています。
そのため、年々、山小屋の料金が高くなっています。
Milford Trackを歩いていると野生の鳥たちに遭遇します。
そんなときに、バックパックを置いて写真に夢中で、ポケットに入れておいたスナックが消えているということもあります。
鳥たちはかしこいですので、あっという間に食べ物を盗んでいきます。
これがプラスチックバックに入っていたら、鳥たちの害になってしまいます。
また、人間用の食べ物というのは塩分や糖分が高いですのでこちらも有害です。
ニュージーランドでは、鳥たちをとても大事にしています。
彼らのテリトリーを歩かせてもらっているという意識のもとで、歩いていただけたらと思います。
また、突発的に大雨が降り、途中から増水により先に進めなくなることもあります。
そんなときは、トレッキングコースを管理しているDOCから指示があります。
状況により、ヘリコプターを使って引き返すこともありますし、腰のあたりまで水に浸かりながら進んでいくという場合もあります。
もし、歩いていて疑問などがありましたら各山小屋にスタッフが駐在しているので、気軽に尋ねることもできます。(日本語のスタッフは残念ながらおりません)
ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。