楽しみなキャンプでのBBQや鍋。お供のおつまみに、旬の食材ぎんなんとさつまいもをおいしく調理する方法をご紹介します。乾杯のとき、メインの料理のあとにもう一品、お腹いっぱいなら持ち帰りもOK。とっても便利な食材ですので、要チェックです!
キャンプ場でやってみよう!ぎんなんのむき方&食べ方
旬の時期に食料品店の店頭に並ぶ殻付きぎんなん。冷凍保存品などもありますが、旬をむかえ、色と香りのよいものを楽しんでみませんか?
ぎんなんはつるっと白いフォルムがかわいいですよね。でも、殻を割る手間があるぶん敬遠しがちです。殻割りや食べ方などをネットを検索してみると諸説ヒットしますが、筆者がいろいろ試した結果行きついた方法をご紹介します。ぜひチャレンジしてみてください。
プライヤー&スキレットで簡単!ぎんなんの下処理
まずはぎんなんの下処理から。いつもの道具を活用すれば簡単にできますよ。
- プライヤーのハンドルを開いてジョイント部分をずらす。はさむ幅を拡げると実がつぶれにくくなります。
- ぎんなんを殻の付け根部分を内側にしてはさみ、殻がカチッと音がするくらいハンドルをにぎる。力を入れすぎるとつぶれてしまうので注意!
- 殻が開いたら指で開いて二つに割く。
- 中身を取り出す。難しいときはつまようじで少しさして取り出すとよいですよ。
薄皮もどんぐりみたいでかわいいですね。 - スキレットで転がしながらあぶる。
- 焼けたらすばやく薄皮をむく。熱いのでティッシュなどでこするとGOOD!ほどよく焼けていればつるりとむけます。
殻を割ってから殻付きのままあぶってもよいですが、蒸されるためか若干やわらかくなります。串にさして炭火であぶりながら薄皮をむいてもおいしく仕上がります。お好みで試してみてください。
究極においしいぎんなんの食べ方
アツアツのぎんなんにごま油の香りがよくあう筆者オリジナルの究極の食べ方です。
用意するもの以下だけ!
- ぎんなん 12個くらい×人数分
- ごま油 適量
- 塩 適量
ごま油をつけてから、塩をチョンとつけて食べる。塩だけを振るとぎんなんがつるっとしていてうまくなじみません。この食べ方ならストレスを感じませんよ。
おやつやおつまみでさつまいもを楽しもう!
なんとなく選びがちなさつまいもですが、品種や調理方法などで特徴が出てきます。その違いを楽しんでみましょう。
さつまいもの食感と甘さはどう決まる?
さつまいもの食感や甘さの違いは、3つのポイントで決まります。
- 品種
- 調理法
- 熟成度
ひとつずつチェックしていきましょう。
品種
さつまいものおもな品種による甘さや食感の違いを一覧にまとめました。
甘みが強く、しっとり・ねっとりタイプのさつまいもは人気がありますが、甘さすっきりでホクホク系のものも根強いファンがいます。
調理法
さつまいもは調理方法によって食感や甘さに違いが出ます。代表的な方法とあわせてご紹介しましょう。
蒸す
さつまいもを蒸すことで、品種の甘さがキープされ、食感はねっとり系になります。
- ぬらしたキッチンペーパーと、外側はアルミホイルで包んで加熱する
- せいろや蒸し器を使用する
焼く
焼いて水分を飛ばすことで、甘さは濃厚になりホクホク感が増します。
- 石焼き芋
- オーブンやオーブントースターを使って加熱する
- ダッチオーブンで焼く
熟成度
さつまいもは一定の温度と湿度を保って追熟すると、酵素がでんぷんを分解して糖質となり、甘さが増します。
好みに応じて品種を選び、調理法を変えてみましょう。追熟は家庭でもできますが、温度と湿度(温度13〜15℃、湿度85〜90%)の管理が難しいので、追熟品を選ぶとよいですよ。
キャンプにおすすめのさつまいもレシピ
ほくほく甘いさつまいも。輪切りにしてBBQで焼くのもよいですが、やっぱり王道の焼き芋が食べたいですよね。アルミホイルに包んで鉄板で焼くとやわらかくなりすぎたり、焚き火や炭火のなかで焦がしてしまったり、イマイチだった経験はありませんか?
キャンプ場での失敗しないおいしい焼き芋のつくり方と、もう1品欲しいときにおすすめのさつまいもを使ったキンピラのレシピをご紹介します。
ダッチオーブンでつくる焼き芋
煮る・焼く・蒸す、いろいろ使えるダッチオーブンでおいしい焼き芋に挑戦しましょう。焼き加減がわかるので失敗しにくいはず!
材料(2人分)
- 紅小町 1本
- シルクスイート 1本
作り方
- 両端を切って、変色がないかなど芋の状態を確認してダッチオーブンに入れる。
- ダッチオーブンの蓋をしめて30分焼く。
- ひっくり返してさらに20〜30分焼き、串をさして火の通りを確認する。
- ダッチオーブンの蓋をずらし、さらに40~60分ほど返しながら焼く。
- 焼き色がついて、水分が抜け皮が少しぶかぶかするくらいが焼き上がりです。
準備と片付けが多少増えますが、キャンプ用品売り場や通販で買える「石焼きいも用石」をダッチオーブンに入れて使えば、むらなく、若干ですが短時間で焼き上がります。やけどをしないようにアツアツを食べてください。
おつまみもう一品!さつまいもとしょうがのキンピラ
野菜も食べなきゃ・・・とキャンプで罪悪感を感じること、ありますよね。冷えてきたら、サラダより身体があたたまるしょうがを使ったキンピラはいかがでしょうか。さつまいもの甘みとしょうがの辛みのコントラストが楽しい一品です。
材料(2人分)
- さつまいも 中1本
- ごぼう 1/2本
- にんじん 1/2本
- しょうが 1/2個
- 輪切りとうがらし 小さじ1
- ごま 大さじ1
- 塩 小さじ1/2
- サラダ油 少々
- ごま油 適量
つくり方
- 食材をせん切りにする。
- サラダ油を少量フライパンに入れ、輪切りとうがらしを焦げない程度に炒める。
- 食材を炒め、火が通ったら塩を振る。
- ごまを振って混ぜ合わせる。
- ごま油をかけ、混ぜ合わせて火をとめる。
塩は味をみながら少しずつ入れましょう。炒めものは冷めてくると塩味が効いてきます。しょうががアクセントになっているのであまり濃い味にせず、食材それぞれの風味を活かして調理してくださいね。
ライター
Maita
アウトドア大好きなフリーランスのフードコーディネーター(FCAJ認定/1級)&Webデザイナー。こだわって作った『つくりおき料理』で楽しいキャンプ飯を考案。また、日本各地の固定種・在来種の食材を使った料理を手掛け、地域の食文化の継承を模索している。一人でも家族でも仲間でも楽しめる、そして地球にやさしいレシピを提案していく。