≫ 「セレナで快適に車中泊するためのアレンジ方法」を先に見たい方はこちら
4人家族の車中泊にぴったりなセレナの内装
日産セレナはほかのミニバンと比較して車内が広く、使い勝手がよいのが特徴です。ここでは、ファミリーにぴったりなセレナの魅力を紹介します。
広々とした室内空間
ゆとりのある座面幅や広々とした足元など、ミニバンの中でもトップクラスの室内空間を誇るため、リラックスして目的地へ出かけられます。2列目シートはロングスライドが可能で、大人でも広々と足を伸ばせるでしょう。
さらに、縦方向だけでなく横方向にもスライドできるため、3列目シートへの乗り降りも楽々です。通常のミニバンとは異なり、3列目シートも前後へスライドするのでゆとりをもって座れます。
また、厚みのあるクッションを採用していて座り心地も抜群。高さのある広々とした室内空間と快適な座り心地で、家族がどの席に座ってもくつろげるでしょう。
フルフラットになるシート
新型セレナでは、従来モデルよりもフルフラットにしたときの凸凹が少なく、より快適になりました。2列目と3列目のシートを倒すことで、大人2人が足を伸ばして寝られるほどの広々としたフルフラット空間になります。
車中泊だけでなく、長距離運転の休憩スペースとしても活用できます。疲れたときは家族で横になったりと、ゆっくりとドライブを楽しめるでしょう。
豊富なシートアレンジ
セレナは乗車人数や荷物の量にあわせて、14とおりの多彩なシートアレンジが可能です。
8人乗り用のセレナでは、運転席・助手席の間と2列目のどちらかにセットできる、スライド式のシートが標準装備されています。
運転席と助手席の間にセットすれば、2列目から3列目へ簡単に移動ができます。また、2列目にセットすることで3人で座れ、大人数の移動にぴったりです。
2・3列目をたためば大人用のマウンテンバイクを4台載せられ、5人乗車時でもスノーボードなどの長尺物を載せることが可能です。多彩なシートアレンジによって、あらゆるニーズに対応できるミニバンといえるでしょう。
使い勝手のよい収納
セレナには使い勝手のよい3つの収納スペースが設けられています。それぞれの特徴は、以下のとおりです。
デュアルバックドア
通常のバックドアに加え、上半分だけを開けられるハーフバックドアを搭載しています。これにより、人一人が通れるくらいの狭いスペースでも開閉可能です。従来のバックドアでは難しかった、ちょっとした隙間での荷物の出し入れも楽に行えます。
ラゲッジアンダーボックス
ラゲッジアンダーボックスは、バックドアを開くとすぐにある、地下型の収納スペースです。広く深さがあるので、テントやタープ、バーベキューコンロなどの比較的大きな荷物が収納できます。
ドアポケット
フロントドアにはボックスティッシュが置ける大きめのドアポケットがついています。ボトルホルダーもついているので、飲み物やすぐに取り出したいものを収納するのにぴったりです。
車中泊に便利なオプション
車中泊で使用する車を選ぶ際は、車内でどれだけ快適に過ごせるかを重視することが大切です。ここでは、セレナに搭載されている車中泊にあると便利なオプションを紹介します。
100V AC電源(1500W)
車内で家電製品を自由に使用できる100VのAC電源(1500W)が搭載されています。電気毛布や冷蔵庫、電気ポットなどを使用するのに便利です。
万一の災害時には、非常用電源としても活躍するでしょう。
車内カーテン
車内カーテンは欠かせないアイテムです。周囲の目を気にせずに、ゆっくりと休息できます。 とくに夜間など、車内が見えにくくなることで、盗難を防ぐ効果も期待できるでしょう。
また、プロジェクターを使いたいときにも便利です。室内空間がシアタールームに早変わりし、普段では味わえない特別な家族の思い出をつくれます。
ハーフボディカバー(サンシェード)
車外に取り付けるタイプのハーフボディカバーは、車体を広くカバーすることで車内の温度上昇を抑制し、快適な車中泊をサポートします。とくに朝日が早くのぼる夏場でも、ぐっすりと眠れるでしょう。
4人家族の車中泊に適したセレナモデル
広さとスムーズな走りが魅力の新型セレナには、車中泊に特化したモデルが販売されています。車中泊におすすめのモデルは以下の2点です。
- マルチベッド
- P-SV
それぞれの特徴をみてみましょう。
マルチベッド
車中泊に特化した、アウトドアにぴったりなミニバンモデルです。大人2名がゆったりと寝られるベッドが標準装備されています。
1,320×2,120mmと、セミダブルベッドよりも大きいサイズです。厚さ60mmの分厚いマットで寝心地も抜群。朝までゆっくり休めるでしょう。
ベッドが宙に浮く構造のため、ベッド下を荷物置き場として有効活用が可能です。グレードは標準、エアロパーツ付き、プレミアム仕様など各グレードがあるので好みにあわせて選べます。
家族旅行やアウトドアなどのアクティビティはもちろん、災害時の避難場所としても活用するでしょう。
P-SV
4人家族で広々とした居住空間と快適な就寝スペースを確保したいなら、P-SV(ポップルーフ・スリーピングバージョン)がおすすめです。
車体の天井に追加されたポップアップ式のテントは、1,100×2,060mmあるので大人2人が十分寝られます。
テント部分はフルクローズ、メッシュハーフオープン、フルオープンの3種類から選べるため、天候や気分にあわせて調整できます。室内からポップアップルーフへは、広い開口部があるので登り降りが苦になりません。
開放的なポップアップルーフで星空観察をすれば、家族の忘れられない思い出となるでしょう。
セレナで車中泊するために必要な装備・アイテム
車中泊を快適に過ごすのに、必要な装備やアイテムを準備しましょう。とくに以下の5つのアイテムは揃えておくとよいでしょう。
- マット
- サイドカーテン
- ポータブル電源
- LEDランプ・ランタン
- ミニテーブル
それぞれのおすすめ商品を紹介します。
①Coleman(コールマン)/キャンパーインフレーターマットハイピーク ダブル
車中泊でもベッドのような寝心地を求める人は、インフレーターマットがおすすめです。厚さ10cmの自動膨張式マットレスで、シートの段差が気になりません。
空気の調整をしたいときは、収納ケースがポンプの役割を果たします。1,280×2,000mmのサイズで、フラットシートにした新型セレナにぴったり収まるのがうれしいポイント。
車中泊はもちろん、キャンプや来客用としてお家に準備しておくのもよいでしょう。
②SEIWA(セイワ)/楽らくマグネット遮光カーテンM
車中泊で快適な睡眠とプライバシー空間を手に入れたい人は、遮光カーテンは必須アイテムといえるでしょう。車内を完全に暗くできるため、朝日に邪魔されずぐっすり眠れます。
カーテンはリバーシブルタイプなので、黒面を内側にすれば寝室のように暗く、白面を内側にすればリビングのように明るくなります。
マグネット式で工具が必要なく、簡単に取り付け・取り外しができるのが特徴。使用しないときは折り畳んでコンパクトに収納できるため、場所を取らずに持ち運べます。
③Jackery(ジャクリ)/Solar Generator 1000 Plus ポータブル電源セット
車中泊ではエンジンを切って過ごすので、大容量で長時間使えるポータブル電源があると便利です。スマホの充電はもちろん、車載冷蔵庫や電気ケトルなどあらゆる家電が使用できます。
AC出力3つ、USB端子4つ、シガーソケット1つと合計8ポートあり、同時に複数の使用が可能です。
高速充電により約1.7時間でフル充電できます。ソーラーパネルを使用すれば、連泊中の電力不足を解消でき、快適に車中泊を楽しめます。
④GENTOS(ジェントス)/SOL-144S
エンジンを切って長時間車内灯をつけるとバッテリーがあがるため、LEDランプやランタンを準備しましょう。
ジェントスSOL-144Sは、明るさ・機能性・携帯性をかねた車中泊にぴったりのランタンです。食事の際は最大150ルーメンで車内を明るく照らし、眠くなってきたらモードを切り替えてろうそくのような優しい灯りを楽しめます。
手のひらサイズのコンパクトサイズで場所を取らず、カラビナフックで車内に吊るせます。水深約1mに耐えられる防水仕様なので、万が一飲み物をこぼしても壊れる心配がありません。
⑤CAPTAIN STAG(キャプテンスタッグ)/アルミロールテーブル(コンパクト)M
ミニテーブルがあれば食事や調理がしやすくなります。キャプテンスタッグのアルミロールテーブルは、持ち運びや収納に場所を取らず、車内においても邪魔になりません。
収納するときは天板を折りたたむだけで簡単。また、汚れや傷に強いアルミ製の天板で長く使用できます。
コンパクト仕様ながら耐荷重は約30kgあり、スキレットなどの重い調理器具を置いてもOK。天板はコーヒーやパンなどの朝食を並べても十分な広さがあるので、ゆっくりと食事を楽しめます。
以下の記事では、車中泊するときのおすすめアイテム20選を紹介しているので参考にしてみてください。
セレナで快適に車中泊するためのアレンジ方法は?
ここでは、セレナで車中泊する際に知っておきたいアレンジのポイントを紹介します。
フルフラットモードにする
セレナで車中泊をするなら、2列目と3列目のシートを倒してフルフラットモードにしましょう。ベッドのように広々と足を伸ばせるので、リラックスできますよ。
フルフラットモードにする方法は、ヘッドレストを外してシートを倒すだけでとても簡単です。シートを倒すことで荷物置き場が少なくなるため、事前に荷物を整理しておくとよいでしょう。
カーテンを用意する
車中泊には遮光性のあるカーテンがあると快適に過ごせます。夜間の街灯や早朝の朝日は、睡眠の妨げとなるものです。
カーテンがあれば就寝時だけでなく、着替えや食事などプライベートな時間も周囲を気にせず過ごせるでしょう。夏の暑さや冬の寒さを遮断するためには、断熱効果のあるカーテンを選んでみてください。
寝具を用意する
快適な睡眠と寝心地を確保するために寝具は欠かせません。 車中泊用の車であっても、シートの硬さや段差を感じることがあります。
そのまま寝ると寝返りが打てず体が痛くなり、睡眠不足になりがちです。車中泊するときは厚みのあるマットを選ぶと、硬さや段差を和らげて平らな寝床をつくれます。
車内は外気温の影響を受けやすいので、温度変化が大きくなります。寝袋や毛布などの寝具で体温調整し、快適に過ごせる温度を保ちましょう。
荷物の収納を工夫する
車内で快適に過ごすには、荷物の整理整頓をしておくことが大切です。衣類やタオルなどのかさばるものは圧縮袋を使い、できるだけコンパクトにまとめるようにしましょう。また、ハンギングネットなど車内用収納グッズを活用すれば、デッドスペースを有効活用できます。
就寝時などにどうしても車内に収納しきれない荷物は、車外に置くのもひとつの方法です。その際は荷物をしっかりと固定し、なるべく目立たない場所に置きましょう。その場合は、突然の雨に備えて、雨よけを用意するか、濡れても大丈夫なものを置くようにしてください。
車中泊でおさえておくべき注意点
車中泊で快適に過ごすための注意点を紹介します。
換気をこまめにする
換気をこまめに行って車内の空気の入れ替えを行うことが大切です。車中泊では車のなかで食事をとることもあります。また、食べた後のゴミなども車内に置くことになるでしょう。
換気を行わないと車内の空気がこもりがちになり、さまざまな生活臭が気になることがあります。
また、梅雨の時期や夏場は湿気がこもりやすく、快適に過ごせません。ときどき窓やドアを開け、車内に新鮮な空気を取り込みましょう。
車内の温度調節を行う
車中泊の快適性を左右する重要な要素となるのが、車内温度の調節です。サンシェードやカーテン、断熱シートなどを活用して、窓や天井からの熱の出入りを抑制しましょう。
また、電源がある場合は扇風機やサーキュレーターを使用するのもおすすめ。車内の温度ムラを解消できます。
エコノミー症候群に注意する
車中泊では、同じ姿勢でいる時間が長くなり、エコノミー症候群のリスクが高まります。エコノミー症候群とは、長時間同じ姿勢でいることによって、血流が悪くなり血栓ができる病気です。最悪の場合、血栓が肺に詰まって肺塞栓を引き起こし、命に関わるおそれがあります。
エコノミークラス症候群を防ぐためには、1時間おきくらいに体を動かすとよいでしょう。車のまわりを散歩したり、ストレッチをしたりするだけでも効果的です。
車中泊中はこまめに水分補給を行うことも忘れてはいけません。脱水状態になると血液がドロドロになり、血栓ができやすくなるとされています。
防犯対策を徹底する
貴重品は車内のみえる場所に放置せず、必ずトランクや車内ボックスなどに入れて防犯対策を徹底してください。車内が丸見えの状態では、窃盗犯にとって格好のターゲットとなりかねません。
貴重品や、貴重品が入っていそうなバッグなどを車内に放置したり、外からわかるように置いてしまうと、盗難被害に遭うリスクが非常に高くなるため注意しましょう。
子どもがいても安心!車中泊の安全対策
小さな子連れでの車中泊は、安全面での不安がつきものです。子どもと一緒に車中泊を楽しむための安全対策を紹介します。
安全な場所を選ぶ
子連れでの場所選びは、車中泊を安全に楽しむための基本です。周囲にまったく人がいないような場所は避けることをおすすめします。
夜間でも視界が確保できるよう、街灯がある場所を選んでください。街灯があることで、防犯効果も期待できます。
また、子どもが急にトイレに行きたくなったときや、夜中に必要なものが出てきた場合に備え、近くにトイレやコンビニがある場所を選ぶとよいでしょう。
防犯ブザーやドライブレコーダーを設置する
子どもとの車中泊では、防犯ブザーが必須アイテムといえるでしょう。防犯ブザーにより犯行を思い止まらせ、周囲に助けを求めるサインとなります。
ドライブレコーダーの設置も有効な防犯対策のひとつです。万が一被害に遭ってしまっても、録画機能付きのカメラがあれば犯行の証拠を記録できます。また、ドライブレコーダーが設置されていることで抑止力にもなるでしょう。
車中泊でもしトラブルが起きたらどう対応方法
快適な車中泊でも、ときには想定外のトラブルに見舞われることがあります。もしものときに慌てないよう、事前に心構えと解決策を考えておきましょう。
トイレが夜間封鎖で使えない場合
予定していた施設のトイレが使用できないときは、近くのコンビニや夜遅くまで営業しているスーパーを探しましょう。コンビニなどでは夜間でもトイレを利用できる店舗が多くあります。ただし、地域によっては営業時間外のこともあるので、移動する前に確認しておきましょう。
どうしてもトイレが見つからないときは、自力で対処するしかありません。車内で携帯トイレ等を使用するときは、必ず窓を開けて換気しましょう。また、汚物は適切に処理する必要があります。
車内での対処方法としては、以下が挙げられます。
- 携帯用の簡易トイレを使う
- ビニール袋を使う
車中泊にはもちろん、渋滞対策や防災への備えとしても、車内に携帯トイレやビニール袋、ペットシーツなどを常備しておくといざというときに役立ちます。
キャンプ場や道の駅などでは、トイレの利用時間や清掃時間などが明記されています。ネットなどで事前に利用可能な時間を確認しておけば、夜間のトイレが使えない状況にあわてずに対処できるでしょう。
車内に虫が入ってきた場合
車内に虫を発見したら、すぐに駆除しましょう。窓やドアを開けて外へ逃がす・ティッシュで捕まえる・ガムテープなどの粘着性があるものを使うなど、潰さずに駆除できればインテリアを汚さずに済みます。
できれば、車内へ虫を入れないのが得策。事前のちょっとした工夫で、虫の侵入を予防できます。予防方法としては、以下の方法があります。
- 車内を清潔に保つ:食べこぼしやゴミは放置せず、こまめに掃除する。食べ物のにおいは虫を寄せ付けるので注意。
- 虫よけスプレーを使う:車内に入る前に、体や車のドアなどに虫よけスプレーを吹きかけておく。小さな子どもがいる場合は、アルコール不使用の天然由来成分のものがおすすめ。
- 車内灯を消す:虫は光に集まる習性があるため、車内灯はこまめに消灯する。
盗難・車上荒らしにあった場合
車中泊中に盗難や車上荒らしにあったときは、以下の手順で対応しましょう。
- 警察に通報:まずは、あわてずに警察へ連絡することが第一。警察と相談し、必要であれば被害届を提出する。
- 保険会社に連絡:保険会社に被害状況などを報告する。
連絡が終わったら、被害状況を記録しておきましょう。警察の捜査や、保険金の請求に役立ちます。場所・時間・車両や物品の状況などは伝えられるようにしておくとよいでしょう。
また、トラブルに備えて警察署の場所や緊急連絡先を控えておけば、いざというときに慌てずに対応できます。
【子どもが喜ぶ】セレナで行ける車中泊施設・キャンプスポット
全国に車中泊できる施設やキャンプスポットなどが数多く存在します。具体的にどのような施設で車中泊が可能かをみていきましょう。
RVパーク
RVパークは、日本RV協会が公認した快適に車中泊できる施設です。
広い駐車スペースやトイレ、電源設備などが完備され、長期滞在も可能です。近くの温泉施設や、ゴミ捨て場などが利用できる施設もあります。
オートキャンプ場
テントを張らなくてもキャンプ気分を味わえる、オートキャンプ場も人気です。
高規格なオートキャンプ場では、トイレはもちろん、売店などの設備も充実していることが多く、快適に過ごせるでしょう。
すべてのオートキャンプ場が車中泊OKとしているわけではないため、事前に確認することをおすすめします。
道の駅
道の駅を利用する際は、車中泊が可能か、事前に確認しましょう。道の駅は仮眠や休憩の場所として定められており、宿泊は原則禁止されています。
道の駅のなかには、キャンピングカーの駐車スペースを確保するなど、車中泊を積極的に受け入れている施設もあります。
ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。