ロードバイクのホイール交換に役立つアイテム
まずは、ロードバイクのホイール交換に役立つアイテムを紹介します。事前に用意しておくと、作業がスムーズに進められますので、チェックしてみてくださいね。
スプロケットリムーバー/フリーホイールチューナー
後輪のギアである、スプロケットを外すときに使う道具です。ロードバイクのメンテナンスには欠かせませんので、ぜひ用意してくださいね。
ただし、メーカーによっては規格があわない場合があります。ご自身のバイクの規格を確認してから、購入するとよいでしょう。
たとえば、以下の商品は、シマノの7〜11速のスプロケットに対応しています。スプロケットリムーバーとフリーホイールリムーバーがセットになっているので、ひとつあると重宝しますよ。
PWT 「PWTフリーホイールリムーバー/フリーホイールチューナーセット」
グリス
グリスは、サビ止めや摩擦防止のために使います。ロードバイクのメンテナンスにおいて、幅広く使用できるアイテム。耐水性・耐熱性・耐圧性にすぐれており、水や汚れの侵入を防ぐ効果が期待できますよ。
次の商品は、50gと少量のため、お試しで使いやすいサイズ。まだグリスをお持ちでない方は、ぜひ検討してみましょう。
シマノ 「プレミアムグリス 50g」
グリスの役割や塗り方については、こちらの記事も参考にしてくださいね。
ロードバイクに必須のグリス!グリスを塗る場所やメンテナンス方法も教えます
ホイール交換方法を5つの手順で紹介
ここからは、ロードバイクのホイール交換方法を紹介します。ロードバイクで主流のリムブレーキ式の手順を説明しますね。作業ステップは、おもに次の5つです。
- ロードバイクから古いホイールを外す
- 古いホイールからスプロケットを外す(後輪)
- 新しいホイールにスプロケットを取り付ける(後輪)
- 新しいホイールをロードバイクに取り付ける
- ブレーキシューの調整をする
なお、ロードバイクの前輪と後輪では交換方法が異なり、後輪のホイール交換には少しコツが必要です。手順のなかでは、前輪と後輪にわけて説明しますね。
①ロードバイクから古いホイールを外す
はじめに、ロードバイクから古いホイールを外しましょう。前輪と後輪の手順をそれぞれ紹介します
前輪の外し方
ブレーキのレバーを広げて、ブレーキシューとホイールのリム部分が触れない状態にしてください。この状態でクイックリリースを緩めると、ホイールが取り外せます。
後輪の外し方
後輪は、まず、スプロケット部分のチェーンを、トップギア(一番小さい歯)にあわせます。クランク部分は、アウターギア(大きい歯)にチェーンを乗せておいてください。
次に、ブレーキのレバーを広げ、ブレーキシューとホイールのリムが触れていない状態にしてから、クイックリリースを外します。後輪の場合は、基本的にクイックリリースを緩める必要はありません。
最後に、プーリーケージ(歯をはさんでいるパーツ)を下げながら、ホイールを車体から外しましょう。
②古いホイールからスプロケットを外す(後輪)
後輪のホイールから、スプロケットを外すには、フリーホイールリムーバー・フリーホイールチューナーを使います。
まず、フリーホイールリムーバーを、スプロケット中央にあるロックリングに差し込んでください。次にフリーホイールチューナーのチェーンを、スプロケットの大きいギアに絡ませます。
この状態でまわすのですが、方向がとても大切。フリーホイールリムーバーは反時計回り、フリーホイールチューナーは時計回りにまわすのがコツです。方向を確認したら、力を入れて押し込みましょう。ロックリングが緩むと、簡単にスプロケットが外せますよ。
③新しいホイールにスプロケットを取り付ける(後輪)
前述の手順で外したスプロケットを、新しいホイールに取り付けます。このとき、摩耗を防ぐためにも、ハブの部分にグリスを薄く塗っておくとよいでしょう。
続いて、スプロケットを大きなギアから順に取り付け、フリーホイールリムーバーを時計回りにまわして固定します。
④新しいホイールをロードバイクに取り付ける
前輪と後輪の新しいホイールを、それぞれ車体へ取り付けていきましょう。
前輪の取り付け方
新しい前輪のホイールを車体に差し込み、クイックリリースのレバーが、後ろの位置になるようにして閉じます。このとき、ブレーキのレバーを閉めるのを忘れないようにしましょう。
後輪の取り付け方
プーリーケージを下げた状態のまま、スプロケットの小さいギアにチェーンをあわせて、後輪に新しいホイールをはめ込みます。このとき、クイックリリースを少し緩めて、上から落とすように入れるとスムーズですよ。
後輪の場合も、ブレーキのレバーの閉め忘れに注意してくださいね。
はめ込んだあとは、手でペダルを回して、きちんとホイールがはまっているか確認しましょう。
⑤ブレーキシューの調節をする
最後にブレーキシューをチェックします。フレームが変わると、リムの厚さとブレーキシューがあっていない場合があります。ブレーキは走行時にとても大切なので、忘れずに調節しましょう。
ホイール交換前の注意点
ホイールを交換するときに、覚えておくべき注意点が2つあります。作業の前に、しっかりチェックしましょう。
ホイールとスプロケットの互換性を確認する
新しいホイールを購入する際には、スプロケットとの互換性を必ず確認してください。なぜなら、ホイールとスプロケットには、各メーカーによってあうものと、そうではないものがあるから。
どれを選んだらよいのか判断できない場合は、購入した店舗に聞くのがベストです。
ブレーキの種類を確認する
ロードバイクには、リム(キャリパー)ブレーキとディスクブレーキの2種類があります。
ホイールの交換方法が少し異なるため、ブレーキの種類を事前に把握しておきましょう。
万が一、取り付ける種類を間違えると、ホイール・ブレーキそれぞれの故障につながる可能性があるので、覚えておいてくださいね。
ディスクブレーキについては、こちらの記事で紹介しています。ぜひあわせてご覧ください。
ロードバイクにディスクブレーキは必要?メリット・デメリットを考えてみた