※当メディアはAmazonアソシエイト、楽天アフィリエイトを始めとした各種アフィリエイトプログラムに参加しています。
登山用ストックを持っていても、なんとなく使っているだけになっていませんか。ストックを適切に使うと安定して歩けて、転倒のリスクを減らせます。今回は、すぐに実践できる登山用ストックの正しい使い方を紹介します。

 

場所によってストックの種類を変えよう!

登山 ストック 使い方登山用ストックはトレッキングポールとも呼ばれ、グリップの形状から「I型」と「T型」の2種類に分けられます。

使用する場所によって、ストックの種類を使い分けるのがおすすめです。

I型とT型の特徴や、使用に適している場所を説明します。

起伏の多い場所なら「I型」

グリップがまっすぐなI型のストックは、通常2本で使うことから、「ダブルタイプ」とも呼ばれています。

両手で使うのでバランスが取りやすく、起伏が多い登山やロングトレイルに向いているのが特徴です。

持ち方は、ストラップの輪の下から手を通して、グリップとストラップを一緒に握ります。

このとき、親指と人差し指でグリップを握り、残りの指は軽く添えるようにするのがポイントです。

平坦な場所なら「T型」

グリップがT字になっているT型ストックは、多くの場合、1本で使います。

「ステッキタイプ」や「スティックタイプ」などとも呼ばれ、体重がかけやすく、腕が疲れにくいのが特徴です。

ハイキングコースなど、なだらかな道を歩くのに適しています。

また、片手があくため、歩きながらハイドレーションで水分補給するときなどにも便利です。

持ち方はI型ストックと同じく、ストラップの輪に下から手を通します。

T字の短いほうを前にして、親指と人差し指で持ち、残りの指で長いほうを握ってください。

手のひらでグリップを包むようなイメージで持つと、使いやすいでしょう。

 

使用前にストックを調節しよう!

登山 ストック 使い方ストックは使いはじめる前に、自分に合う状態に調節することが大切です。

ここでは、多くの登山者が利用するI型ストックについて、使用前に調節しておくべきポイントを説明します。

自分に合った長さに調節する

平坦な場所でグリップを握って立ち、ひじの角度が直角から少し広がる程度の長さに調節しましょう。

これが基本となるストックの長さです。

登りと下りでは長さを変える

登りでは、ストックは基本の長さより短め、下りでは長めにして使います。

平坦な場所で握ったグリップが、登りの場合は腰または腰下あたりにくるのが理想的です。

下りの場合は、グリップが胸の高さになる位置を目安にしてください。

ストラップの長さを調節する

ストラップに手を通してグリップを握ったら、手首のストラップを調節します。

手を動かしてみて軽く隙間があく程度がおすすめです。締めすぎには注意しましょう。

ストラップを手首にきちんと合わせると、握力を使わずに軽く握るだけでストックを持てます。

手を離したときも、ストックが滑り落ちにくくなるのがメリットです。

ストックの使い方は平地・登り・下りで異なる!

登山 ストック 使い方ストックを使った歩き方を、平地・登り・下りに分けて説明します。

ストックの平地での使い方

ストックは、踏み出した足と反対側の前に突いてください。強く地面を突くのではなく、トンと軽く置く感じです。

少し前を見ながら、一定のリズムで歩きます。

日常の歩き方より少し大きめに腕を振って、そこにストックをプラスするイメージで使ってみましょう。

ストックの登りでの使い方

歩幅を狭くして、踏み出した足と反対側のストックを、少し前に突いてみてください。

突いたほうに重心を移動させながら、ストックを利用した推進力で前に進みます。

体重のかけすぎには注意しましょう。

ストックを取り入れることで、足や腰への負担を軽減できます。

ストックの下りでの使い方

歩幅は平地で歩くときの半分以下にします。

ストックを少し前に突いて、足をゆっくりおろし、足裏全体で静かに着地しましょう。

着地したときのひざへの衝撃をやわらげられます。

急な下りでは、手首を痛めないために、グリップの上から手をかぶせるように持ってください。

 

ストックを使うときの注意点4つ

登山 ストック 使い方ストックを使うときの注意点を4つ挙げて説明します。安全に使うためにもしっかりチェックしてください。

①負荷をかけすぎない

ストックに体重をかけすぎると、曲がったり折れたりして転倒する可能性があります。

とくに登山中の転倒は危険なので注意しましょう。

②ジョイント部分のゆるみに気をつける

長さ調節をしたときは、ジョイント部分にゆるみがないようにしてください。

歩き出す前にストックをグイッと押してみて、ジョイントが締まっているかを確認するのがおすすめです。

ゆるんだまま使うと、体重をかけたときに急にストックが縮んで、転ぶ恐れがあります。

③ゴムキャップは場所によってつけ外しする

登山道の自然を保護するために、通常はストックの先端にゴムキャップをつけて使います。

電車やバスなどの移動中も、周りの人やモノを傷つけないよう、ゴムキャップをつけてください。

凍った道や滑りやすい岩場を歩くときには、ゴムキャップを外してストックを使います。

なお、登山中にゴムキャップをうっかり落とすと、ゴミとして残ってしまうため注意しましょう。

ゴムキャップは消耗品なので、ヒビ割れがないか、ときどき確認することが大切です。

④ストックを使わない場所ではザックに収納する

ストックを使用しないときには、ザックに収納しておきます。

たとえば、手を使って岩場を登り下りする場所など、ストックを手首にかけたままだと岩に引っかかる可能性があり、危険です。

ストックが邪魔だと感じたらザックに入れて、身動きのしやすさを優先してください。

登山用ストックの正しい使い方を紹介しました。ストックを適切に使うと、長い距離でも疲労を軽減できます。まずはストックを自分の体に合わせて調節し、基本の使い方をマスターしましょう。使ったあとは長持ちさせるためにも、汚れを落としたり乾燥させたり、メンテナンスを忘れないでください。

ライター

Greenfield編集部

【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。