国際交流できるイングリッシュキャンプって?
「イングリッシュキャンプ」とは、全国の英会話スクールなどが開催する、英会話会話の上達を目標としたプログラムです。
今回ご紹介する「国際交流イングリッシュキャンプ」は、通常のイングリッシュキャンプとは少し目的が異なります。
主宰する宮城県復興支援センターは、2011年3月11日の東日本大震災後に、被災地(宮城・福島・岩手)の復興支援活動をする団体として設立されました。
2012年夏からスタートしたキャンプ事業は、海から離れた自然豊かな山のなかに、震災の被害にあった子どもたちを無償招待し、心のケアや防災意識向上を目指した支援を目的に活動しています。
一般参加者の費用の一部を運営費としており、「被災児童のキャンプ無償招待」「留学生による全国の小学校無償出前授業」「小学校無償防災出前授業」などを実施しています。
参加者は年々増加し、現在は被災した宮城、福島のほかに、東京、埼玉、千葉、神奈川、静岡、愛知、京都、大阪、兵庫、福岡でもイングリッシュキャンプが行われるようになりました。
キャンプで英語を学ぶ「きっかけ」をつくる
国際交流イングリッシュキャンプは、1泊2日のプランがメインですが、会場によっては2泊3日の場合もあります。
小学生100名と外国人留学生20~25名、海外留学経験者の日本人8名が共同生活をし、様々な国籍の外国人や海外留学経験者から、世界の文化や習慣、歴史、考え方を、楽しく遊びながら自然に学べるプログラムです。
英語を「勉強」するのではなく、異文化を肌でかんじながら英会話に挑戦したり、国際交流をすることで、英語を学ぶ「きっかけ」をつくることが目的です。
また、親元から離れてキャンプに参加することにより、子どもたちは自主性や積極性を養い、一回り大きく成長することができます。
BBQやキャンプファイヤー、肝試し、宝探しなど、「キャンプ」としての楽しみも盛りだくさんで、英語を使ったゲームやアクティビティで盛り上がります。
約30%がリピーターだそうで、子どもたちが「また行きたい!」と思えるような、有意義で楽しいキャンプであることが分かりますね。
国際交流が楽しめるスケジュール
国際交流イングリッシュキャンプの東京エリアのスケジュール例です。春と夏の年2回され、エリアによって内容は異なる場合があります。
ゲーム感覚で楽しめるように工夫された、英語をつかったアクティビティも豊富です。
募集要項(小学生対象)
参加対象者は、小学1年生~6年生です。日本人のスタッフがいるなど、英語が全く喋れなくても楽しめるよう工夫されているので、安心して参加できます。
看護師(もしくは医師)、宮城復興支援センター職員も同行します。
費用はエリアによって異なりますが、だいたい1泊2日で23,000円~25,000円程度で、バス送迎、宿泊、施設利用、アクティビティなどが含まれています。
仮設住宅入居小学生、避難生活小学生は無償招待されます。(各回10名)
定員は105~110名程と大規模なので、応募したけど定員オーバーだった…ということもあまりないようですが、申し込み開始から2週間程で定員に達するそうなので、早めの対応がおすすめです。
申込方法は「仮申込」からスタート
国際交流イングリッシュキャンプにには、インターネットと電話から「仮申込」ができます。仮設住宅入居児童、避難生活児童の無償招待の申込は、電話のみで受け付けているそうです。
「仮申込」後には、申込書類が送付されてきますので郵送にて提出し、参加費用を振込んで「申し込み」が完了します。
「国際交流イングリッシュキャンプ」の公式ホームページから、詳細を確認できます。
【主催】宮城復興支援センター、国際交流イングリッシュキャンプ事務局
【電話】022-722-6231
【受付時間】月・水・金 10:00~17:00(休/12:30~13:30、火木土日祝日)