ロードバイクのBBってなに?
BBは、正式にはBottom Bracket(ボトムブラケット)といいます。名称が長いので、一般的にはBB(ビービー)とよびます。
場所は、漕ぐときに回転するペダルがはまっているところで、クランクシャフトを包むパーツです。
ペダルを取り付ける柄の部分をクランクと言いますが、クランクシャフトは左右のクランクを繋げている部分で、上記画像では、筒状の箇所を指します。
あまり知られていないBBの役割は大切
BBの役割はいくつかあります。
- フレームとペダルのバランスをとる
- 効率的なペダリングにする
BBは、ペダリングの回転を軽くしたり、効率よく走るのを助ける役割があります。また、自転車のほぼ中心にあるクランクシャフトを包んでいるパーツということで、自転車全体のバランスを取る役目もしています。
BBの種類
BBの種類は、シャフトの形と素材で分けることができます。
シャフトの形
- スクエアテーパー式
- ホロテックⅡ形式
スクエアテーパーは、シャフトが四角いタイプ、ホロテックⅡは、シャフトが丸のタイプです。
大きく分けると2種類ですが、メーカーによって、シャフトのシェル内径や幅などが微妙にちがっているなど、実際はもっと数多くの種類があります。
BBの素材
BBの素材は、クロモリ(クロームモリブデン鋼)、ステンレス鋼、チタン、アルミ、カーボンなど5種類あります。強度でいうとカーボン、クロモリやステンレス鋼がよくつかわれていますが、値段はほかのものに比べると高め。
コスパがいいロードバイクにはアルミが多く、軽量性を考えるなら、チタンがおすすめです。
交換するタイミングは?
BBを交換するタイミングは、次にあげるときを参考にしてみてください。
こんな症状があったとき
- ペダリングするたびにBB辺りから変な音がする
- ペダリングが重くなった(漕ぐときに、ひっかかりがある)
- 回転が遅い
自転車に乗っているときに、上記のような症状があった場合は、BBの交換のタイミングかもしれません。BBを交換することで、ペダリングも軽くなり、ケイデンスを上げるのも、ラクにできるようになりますよ。
※ケイデンス・・・自転車において1分間のクランク回転数のこと。
1万km走ったら交換
基本的にBBは、とても丈夫なパーツだといわれます。しかし、1万km乗ったら、交換の時期だとざっくりと思っていたほうがいいでしょう。
BBを外して、汚れをとったりすると、状態がよく分かりますし、破損はしていなくても1万km乗ったら、そろそろ寿命かなと思っておくと無難です。
自分ではわからない場合は、サイクルショップに持っていってチェックしてもらいましょう。
BBの交換で気をつけるポイント
BBを交換するときに気をつけるポイントをあげてみましょう。
BBの規格が合うものを選ぶ
BBの規格は、次の2つを確認します。
- BBシェル幅
- シェル内径
シェル幅というのは、BBの長さのことで、内径というのは、圧入幅ともいい、内側の大きさのこと。BBの規格は、同じメーカーでも、いくつかの規格があったりするので、注意しましょう。
2つある装着方法も確認
装着方法は、次の2つの方法があります。
- ねじ切り式
- 圧入式
ねじ切り式は、回しながらしめていくタイプで、圧入式は、上から手などで圧をかけてはめ込むタイプです。
装着方法は、アルミ製はねじ切り式が多く、カーボン製は圧入式というように、フレームの素材によってあらかじめ決められています。
装着方法がちがっていると使用できないので、交換する時にはどちらのタイプか、見ておくといいです。
メーカーによって規格や性能が違う
BBというのは、フレームの大きさなどとも関係の深いパーツのため、メーカーによってそれぞれ独自の規格になっていたり、耐久性や軽量性などが変わってくることが多いです。
BBを交換するときには、対応している規格かどうか、しっかりと確認しましょう。
交換方法を簡単にご紹介します
BBを自分で交換する手順
自分で交換する場合は、最低限下記にあげたツールが必要になります。やりなれていないと、クランクがはずれなかったりすることも。
試してみて、できない場合は、ほかのパーツの破損につながる恐れもあるので、サイクルショップに持っていきましょう。
必要な工具
BBツール | レンチ | トルクレンチ | グリス |
クランクリムーバー | 六角レンチ | ウェス | ディグリーザー |
【交換手順】
- 六角レンチをつかってクランク中心のボルトをはずす
- クランクリムーバーを軸穴に差し込んでレンチをつかって締める
- クランクリムーバーの外側ボルトを回してクランクをはずす
- 反対側も同じようにクランクをはずす
- BBツールをつかいアダプターを緩めて、BBを取りはずす
- 反対側も同じように取りはずす
- ネジ山にグリスを塗布する
- 新しいBBをかならず右側のBBから締めつける
- 左側も同じようにBBを取り付け、締める
- クランクの中心にボルトを入れてレンチで締め付ける
- チェーンなどを取り付け、最終点検したら終わり
初心者や自信がない人はサイクルショップがおすすめ
自分でBBを交換するには、専門の工具も必要になりますし、サイズが合わないと破損したりする可能性もあるなど、初心者には少しハードルが高いといえます。
そんな場合は、サイクルショップでの交換がおすすめ。サイクルショップならば、専門の人が交換してくれますし、安心しておまかせできますよ。
ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。