2026年3月20日、公益社団法人日本サーフィン連盟(NSA)主催の小学生向けサーフィン体験教室が開かれました。当日は東京五輪メダリストの都筑有夢路選手とパリ五輪に出場した松田詩野選手が登場し、ふたりのオリンピアンが直々にサーフィンを教えてくれるという豪華企画。筆者親子がこの体験教室に参加したので、当日の様子をお伝えします。
応募者多数で人気のサーフィン教室。抽選に当選!
NSA主催の体験教室「サーフィンスポーツチャレンジ」のことを知ったは、娘が学校から持って帰ってきた1枚のチラシからでした。対象は藤沢市と茅ヶ崎市内の小学4・5年生に限られており、参加費は無料。
ガソリンスタンドでおなじみのENEOSが提供、藤沢市と茅ヶ崎市が後援に入っているので、無料といっても指導力などかなり期待できる教室なのではと応募。見事2倍以上の抽選に当選し、このサーフィン教室へ参加する切符を手にしたのでした。
サーフィン教室当日。豪華ゲストが指導者として登場

サーフィン教室は市内のプールで行われました。現地に到着後、受付けで名前をいい、ゼッケンと保護者用のネームプレートなどを受けとり、ロッカーで着替えを済ませます。親はてっきり2階の観覧席で見学するのだと思っていたのですが、プールサイドの席で見守れるとのこと。
子どもたちだけプールの先頭部分に集合し、サーフィン教室がスタートします。冒頭にNSAスタッフ紹介や協力団体の方々のご挨拶、そしてスペシャルゲストのプロサーファー、都筑有夢路選手と松田詩野選手が登場。ふたりが海でかっこよくサーフィンをしている映像などが流されました。

子どもたちは大人しく座っていますが、知らない人たちと初めての体験ということもあり、それぞれに緊張している様子。コーチが実際のボードでパトリングから立ち上がるまでの一連の動作の手本を見せてくれ、子どもたちもまずはプールサイドでやってみます。スタッフさんたちが「もっと腰を落として!」「足のスタンスを広めにね」などと細かくアドバイスしてくれ、子どもたちも気合いが入っていきました。
いよいよプールの中へ。サーフボードの上でポーズを決めれるか?

何度も繰り返し、パドリングから立ち上がるまでの動作を練習した後、いよいよプールの中へ。3つに色分けされたゼッケンごとに分かれ、10人ずつレーンに並びます。みんな前の子がボードに立つ様子を真剣に見つめていますが、自分の番になり水の中へ飛び込むと、いくらか表情がほどけました。新しいことにチャレンジすることに胸を高めているようです。

一人ずつ、プールに浮いているサーフボードにうつ伏せになったところで、コーチがエイっとボードをプッシュ。先ほど練習したパトリングから、立ち上がる動作をやってみます。水の上で動いているボードに立つのは難しいのかな?と想像していたのですが、子どもたちは案内すんなりと立ち上がり、バランスのポーズを取っていました。

私もわが子の1本目をドキドキしながら待ちました。実は、抽選で当たったことを伝えると、初めは「行きたくない」と言っていた娘。幼い頃、波の高い海で溺れたのがトラウマで、海を敬遠していたのです。サーフィンにも興味がないと言い、当日も渋々ついてきたのですが、いざプールに入り、サーフボードに立ち上がる姿は楽しめていそうに見えてホッとしました。
スイっと立ち上がり、ぎこちなくポーズを取ります。そのたびにスタッフさんたちが「すごーい!できたね〜!」「いい感じ!」と大袈裟に盛り上げてくれるので、子どもたちは満更でもなさそうです。

1本、2本目と初めはゆっくりでしたが、徐々にペースアップし、40分ほどで一人10往復以上は練習したのではないでしょうか。「もっとやりたい!」という声が聞こえてきそうななか、プールでの体験は終了。みんな水から上がり、元の場所に集合します。
ふたりのオリンピアンから修了証にサインも!

最後は、一人ひとりに修了証が手渡されました。みんなからの拍手の中、自分の名前が大きく書かれた証を手にした子どもたちは満足気です。さらに、都筑選手と松田選手がサインしてくれるというサプライズも!子どもたちは、すぐに行列をつくり、親もにこやかに見守ります。

初めは乗り気でなかった娘も、しっかり列の中にいました。ふたりのオリンピアンがどんな活躍をしているすごい人か事前に伝えておいたので、こうして直々に教えてもらえることがとても特別に思えたようです。
「きっかけ」が子どもの一生の宝物に

サーフィンに参加した子どもたちは、自分から希望した子、わが家のように親が誘導した子、それぞれだと思います。どちらにしても、市内のプールで親が見守るなか、こうしてその道のプロの方々が教えてくれるという体験は、子どもたちにとってかけがえのないものに違いありません。
帰りの車で、娘に「どうだった?」とたずねると、「楽しかった。海でもやってみたい」という意外な言葉が聞けました。「水の上でボードに立てた」という自信が、海への怖さを破り、気持ちが自然と波へ向かっていったようです。
子どもたちの勇姿を見て、大人バージョンもあったらぜひ、次は自分もチャレンジしてみたいなと思ったのでした。
取材協力/写真提供:公益社団法人日本サーフィン連盟
ライター
朝倉奈緒
ファッション誌の広告営業、音楽会社で制作やPRを経験後、フリーランス編集&ライターとして独立し、カルチャー・アウトドア・自然食を中心に執筆。現在Greenfield編集長/Leave no Traceトレーナーとして、自然を守りながら楽しむアウトドア遊びや学びを発信。キャンプ・ヨガ・野菜づくりが趣味で、玄米菜食を実践中。