夏になると、アウトドア好きの頭を悩ませる「虫刺され」。とくにアブやブヨに刺されると、かゆみや痛みが強く、治るまでに時間がかかることもありますよね。この記事では、アブとブヨの違いをはじめ、予防のポイントや、刺されてしまったときの応急処置までわかりやすく解説。自然を思い切り楽しむためのヒントとして、ぜひ役立ててくださいね。

 アブとブヨって何が違う?

アブ ブヨ 刺されたら

ムシキヒキアブ

「そもそもアブとブヨって何が違うの?」「どっちに刺されたのか分からないまま対処していた」という声は多く聞かれます。まずは、それぞれの特徴や症状の違いを知ることが、正しい予防や応急処置につながります。

アブとブヨの特徴をチェックしよう

アブは分類上はハエの仲間ですが、見た目はハチに似ている種類も多く、黒っぽい体に黄色の縞模様を持つものもいます。体長は10〜25mmほど。「ブーン」と大きな羽音を立てながら人のまわりをしつこく飛び回ります。

攻撃的な性質で、刺すのではなく、皮膚をかみ切って吸血します。とくに日中に活発に動くため、川辺や山間部のキャンプ場などでは注意が必要です。

ブヨ(正式名称:ブユ)は体長2〜5mm程度と小さく、黒っぽく目立たないため気づかれにくいのが特徴です。ハエのような見た目で、静かに近づいてきて足元などの露出した肌を狙います。

ブヨの吸血も、皮膚をかみ切り、血を吸い出すというもの。特に朝夕の涼しい時間帯や、湿った場所を好んで現れるため、登山道や川沿いのアウトドアシーンで注意が必要です。

どっちに刺された?判断の目安になる症状

アブとブヨは、刺されたあとの症状にも違いがあります。

アブに刺された場合は、すぐに強い痛みを感じ、刺された箇所が赤く腫れ上がります。皮膚を噛みちぎるようにして吸血するため、まれに出血を伴うこともあります。

一方、ブヨに刺されたときは、刺された直後にはあまり痛みやかゆみがなく、気づかないことも。しかし、数時間後から翌日にかけて、激しいかゆみや腫れ、水ぶくれ、熱を持ったような感覚が現れます。

アブは刺された瞬間に気づきますが、ブヨは時間が経ってから「あれ?刺されてた?」と気づくケースが多く、気づいたときには複数箇所を刺されていたという人も多いものです。

適切に対処するためにも、アブとブヨの違いを正しく把握しておきましょう。

予防が一番!アブやブヨに刺されないためにできること

アブ ブヨ

虫刺され対策の基本は、「刺されないための準備を知って、事前に整えておくこと」。しっかり予防しておけば、アウトドアをもっと安心して楽しめます。

虫よけ対策の基本は「3つの備え」から

アブやブヨを防ぐためには、「スプレー」「服装」「行動」の3つをセットで対策しましょう。

・虫よけスプレーを使う
・肌の露出を減らす服装にする
・虫の少ない時間・場所を選ぶ

この3つを意識するだけで、刺されるリスクはぐっと減らせます。

虫よけスプレー、どれを選べばいい?

夏場のアウトドアに欠かせない対策が「虫よけスプレー」の活用です。とくにアブやブヨのような吸血性の虫から身を守るためには、成分選びが重要。

市販のスプレーには、ディートやイカリジンなどの化学成分を使ったタイプと、ハッカ油やシトロネラなどの天然由来成分を使ったナチュラルなタイプがあります。

たとえば、虫の多い山間部や水辺では、ディート配合の高濃度タイプであれば、長時間効果が持続しやすいとされていておすすめです。

一方、市販の虫除けスプレーが苦手な人や敏感肌の人は、ハッカ油やシトロネラ、ユーカリなどの天然精油を使った虫よけスプレーが合っているでしょう。

なかでもハッカ油は、清涼感のある香りとともに、アブやブヨが嫌うメントール成分が含まれており、アウトドアの心強い味方です。

ハッカ油を使ったスプレーは、市販でも手に入りますが、コストを抑えつつ、自宅で手軽に作れます。手作りスプレーの作り方や使用方法が気になる人は、こちらの記事も参考にしてください。

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また、スプレーに加えて、蚊取り線香や虫よけキャンドルを併用するのもおすすめ。キャンプ場では、テントやタープの周辺に配置することで、虫の侵入を防げます。「スプレー+空間対策」のダブル使いで、虫刺されのリスクを減らしましょう。

アブ・ブヨを寄せつけない服装のポイント

アブやブヨは、黒や濃い色に反応しやすい習性があります。そのため、アウトドアではできるだけ黒っぽい服装は避け、肌を露出しないことが基本です。

  • 白や淡い色の長袖・長ズボン
  • ズボンの裾を靴下に入れる
  • 首元や手首もしっかり覆う

水辺や森林では、涼しさを優先した軽装になりがちですが、少しの工夫で刺されるリスクを大きく減らせます。通気性に優れた素材を選ぶなど、夏でも快適に過ごせるように工夫しながら、虫よけ効果の高いスタイルを意識しましょう。

虫の少ない時間帯・場所を選ぶ

ブヨは特に、朝夕の涼しい時間帯に活発になります。草むらや川沿いなど湿気の多い場所は避けましょう。

アブは日中に活動しますが、風の強い日や標高の高い場所では数が減る傾向があります。アウトドアやキャンプ場選びでは、虫の少ない時間と場所を選ぶのも、立派な予防です。

 刺されたらどうする?アブとブヨの応急処置

アブ ブヨ

万全に対策しても、刺されてしまうことはあります。ここでは、万が一のときの応急処置や受診の目安を紹介します。アブとブヨでは、刺されたときの症状が異なるため、どちらに刺されたのかを見極め、特徴に応じた対処を行いましょう。

アブに刺されたときの処置

アブに刺されると、その場で「チクッ」とする強い痛みを感じます。痛みを感じたら、すぐに患部を確認し、対処しましょう。

まずは刺された部分を水で洗い清潔にし、その後冷やして炎症を抑えます。必要に応じて、かゆみ止めの軟膏を塗布します。

また、アブの刺し傷は、出血を伴うことがあります。出血が見られる場合は、清潔なガーゼで押さえて止血しましょう。その後、かゆみや腫れがひどい場合や症状が長引く場合には、早めに医療機関を受診することをおすすめします。

ブヨに刺されたときの処置

ブヨの刺し傷は、刺された直後ではなく「数時間〜翌日以降」にかゆみや腫れが現れます。強いかゆみを感じ、刺された形跡があれば、できるだけ早めに対処しましょう。

まずは患部を水で洗って清潔にし、その後冷やして炎症を抑えます。そして、強い痒みをやわらげるためには、かゆみ止めの軟膏を塗布するのが有効です。

ブヨは刺されてもすぐには気付かないことが多く、症状が出てから処置を始めるケースも少なくありません。翌日以降に気付いた場合でも、冷却や薬の使用によって、症状の悪化や長期化を防ぎましょう。

すぐにできる応急ケア:洗う/冷やす/塗る

アブとブヨのどちらに刺された場合も、「洗う・冷やす・塗る」が基本です。

  • 水でしっかり洗い流し、雑菌の侵入を防ぐ
  • 冷やして腫れやかゆみを抑える
  • 症状に合わせた軟膏(かゆみ止め・抗炎症薬)を使用

腫れがなかなか引かない場合や、症状が悪化していく場合は早めに病院を受診しましょう。放置すると、色素沈着やしこりが残ってしまうこともあります。

アウトドアをもっと楽しむために、自然との付き合い方を見直そう

アブ ブヨ

虫が苦手で、アウトドアを避けていませんか?虫よけグッズや服装など、少しの準備で「虫がいるから無理」から「ちゃんと備えて楽しもう」へと意識を切り替えられます。

予防を習慣にして「備えたアウトドア」を始めてみましょう。虫除け対策は、日焼け止めや水分補給と同じようにあらかじめ備えておくのが基本です。

たとえば、出かける前には、忘れずに虫よけスプレーをひと吹きしておくこと。服装はなるべく肌を出しすぎない長袖・長ズボンを選び、刺されにくいスタイルを意識し、キャンプ用品の中には、虫対策グッズを必ず持って行くようにします。

「小さな準備」を当たり前の習慣にしておくことで、虫に刺されるリスクは減り、安心して自然を楽しめるでしょう。

アブとブヨの違いや特徴を知っておくことは、安心して自然を楽しむ第一歩です。正しい知識と、ちょっとした備えがあれば、虫が多い季節も怖くありません。アウトドアを楽しみつつ、虫から自分を守る知恵を、今日から取り入れてみてくださいね。

AYA

ライター

AYA

静岡県出身。海と山に囲まれた自然豊かな環境で育ち、結婚後に、タイ・バンコクへ移住。病気がきっかけで、ヴィーガンのライフスタイルに目覚める。現在は、2児の母として子育てに奮闘しながら、人と環境にやさしいサステナブルな暮らしを実践中。自身の経験をもとに、ヴィーガン、環境問題、SDGsについて情報を発信している。