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GUSTO(グスト)のロードバイクとは?
GUSTOは、自社で設計製造をすべて行う台湾の自転車ブランドです。「Game・Urban・Style・Technology・Orijinal」の頭文字から名付けられています。エントリーモデルやプロ仕様のモデルなど、さまざまなラインナップのあるGUSTOのロードバイク、その特徴や市場について紹介します。
ブランド背景
GUSTOは、元々カーボンブランドであったATTAQUE(アタッキ)によって、2011年に台湾で設立されたロードバイクブランドです。
2014年から、アジア太平洋地域やヨーロッパ、米国にてプロとエリートのサイクリングチームをサポート。同年にプロチームを設立し、UCI(国際自転車競技連合)のイベントや各種大会で好成績を残しています。
プロライダーによって過酷な練習やレースで使用されるGUSTOのロードバイクは、高い負荷にも耐えられる品質のよさが、日々実証されているといえるでしょう。
特徴
GUSTOのロードバイクはすべてカーボン製です。世界で最も軽いといわれる高性能ファイバーの「INNEGRA」と、カーボンをあわせる技術で実現した、軽量性と剛性の高さが特徴です。
さらにタイヤには、UCIで認定されているATTAQUEのホイールが使用され、エアロ性能を高めています。また、洗練されたデザインも魅力で、アマチュアやプロのサイクリストなど、幅広いライダーに人気があります。
主なラインナップ
GUSTOのラインナップは、発売された年によってモデルやシリーズが異なります。エントリーモデルをはじめとして、プロ仕様を含む多くのモデルまでそろえており、各モデルはカラーやコンポーネントの種類などによって金額や性能に違いがあります。
2023年にRANGER EVOのディスク、リム仕様がそろって発売、2024年にはCOBRA EVO DISC、DURO EVO DISCのディスクブレーキ仕様のラインナップが追加されました。また、フレームサイズも豊富なため、子どもでも乗れる可能性のある車体を取り扱っています。
なお、GUSTOにはクロスバイク、グラベルロードなどのラインナップはありません。
市場での位置付け
GUSTOのロードバイクは、ハイスペックでありながら価格が抑えられているため、レース志向のライダーやホビーライダーなど、幅広い層に支持されています。その乗り方も多岐に渡るでしょう。
エントリーモデルですら高額になるロードバイク市場において、高品質でリーズナブルなGUSTOは、多くの人が手にとりやすいブランドです。今後、ますます価格帯が上がっていくと予想されるロードバイク市場では、購入を検討する人が増える可能性が高いでしょう。
GUSTOロードバイクが人気の理由
他社メーカーと比較したときに、費用に対する性能評価が優れている点が、GUSTOのロードバイクが人気を集める理由です。カーボンフレームを自社製造して外注費を減らし、上位グレードのコンポーネントを装着しながらも価格を抑えることを実現しました。
コストを抑えて高性能なロードバイクを提供できるのは、GUSTOならではのポイントといえるでしょう。また、独特な弓形のフレームや、魅力的なカラーデザインも人気の理由のひとつになっています。
GUSTOロードバイクおすすめ4選
ここでは、おすすめのGUSTOのロードバイクについて、特徴や適したライドのシチュエーションとともに紹介します。2023年、2024年とそれぞれ新しいモデルが発表されているGUSTO。購入を検討中の人はぜひ参考にしてください。
MY23 COBRA SPORTS
2023年に発表された、エントリーモデルのロードバイクです。コンポーネントにはシマノ105(R7000)が装着されています。さらにフレームはヨーロッパの安全性と性能基準に準拠しており、レースへの使用も申し分ありません。
ゴールド・レッド・グレー・ローズゴールド・シャンパンゴールドと豊富なカラーバリエーションで、自分だけのお気に入りを見つけられるのではないでしょうか。また、ペダリングの効率がよい「DiamondGeometry」が採用されているので、スプリントやヒルクライムにぴったりです。
サイズは3XSが展開されているため、小柄な体格の人や子ども用としてもおすすめです。
価格 | 198,000円(税込) |
コンポーネント | シマノ105 R7000 |
ブレーキシステム | リムブレーキ |
重量 | 8.4kg |
サイズ | 3XS・2XS・XS・S・M・ML・L |
公式サイト | GUSTO「MY23 COBRA SPORTS」 |
2024 COBRA EVO DB PRO LEGEND
2024年に発売された、快適なライドを提供する、ロングライド向きのロードバイクです。世界最軽量の高性能ファイバーと、日本の東レ社製の高弾性カーボンファイバーT-1000を独自の技術で組み合わせています。振動を大幅に軽減するため、路面状況の悪い場所や多少のグラベルも快適にライドできます。
塗装にはオーロラナノペイントが施され、表面の傷や汚れに対する耐性に優れています。長期間使用しても、美しい光沢を維持できるのが魅力的。空気抵抗が少なく安定性の高いフレームなので、ロングライドにも適しています。
価格 | 660,000円(税込) |
コンポーネント | シマノ ULTEGLA DI2 |
ブレーキシステム | ディスクブレーキ |
重量 | 7.8kg |
サイズ | XS・S・M・ML・L・XL |
公式サイト | GUSTO「2024 COBRA EVO DB PRO LEGEND」 |
2024 DURO EVO DB PRO LEGEND
GUSTOプロチームのサポート機材として採用された、ハイエンドモデルです。ケーブルとフレームが完全に統合され、空気抵抗を軽減。さらに、空力翼型のフロントフォークからなるフレームは、エアロ効果を強化し、レーシングスタイルに仕上げています。
また、シマノの高性能なブレーキシステムは、ハイスピードな下りにおいて確実な制動力を発揮します。COBRA EVOと同じく2024年に発売された DURO EVOシリーズのハイエンドロードバイクは、レース仕様のバイクを探している人に検討してもらいたいモデルです。
価格 | 680,000円(税込) |
コンポーネント | シマノ ULTEGLA DI2 |
ブレーキシステム | ディスクブレーキ |
重量 | 7.8kg |
サイズ | XS・S・M・ML・L・XL |
公式サイト | GUSTO「2024 DURO EVO DB PRO LEGEND」 |
MY23 RANGER EVO PRO ULTRA
非対称なデザインが特徴的なロードバイクです。フォークデザインやシートステー、ボトムブラケットにいたるまで、あえて非対称にすることで、剛性や乗り心地を向上させています。
また、RANGERシリーズは世界最軽量の高性能ファイバーをフレームに初めて採用。剛性と安定性の高さに定評があり、腰への負担を軽減できます。
コンポーネントにはシマノ ULTEGLA DI2を使用し、スペックは申し分ありません。レースに興味があるけれど、使用する車体の価格をなるべく抑えたい人は、検討の価値ありです。
価格 | 568,000円(税込) |
コンポーネント | シマノ ULTEGLA DI2 |
ブレーキシステム | ディスクブレーキ |
重量 | 8.0kg |
サイズ | XS・S・M・ML・L・XL |
公式サイト | GUSTO「MY23 RANGER EVO PRO ULTRA」 |
GUSTOロードバイクのオプション・ギア
GUSTOのロードバイクのオプションやギアについて説明します。GUSTOのロードバイクは、基本的には完成車としてセット販売となっており、フレームはすべてカーボン製です。
それぞれのモデルは、コンポーネントやカラーリングによって価格に違いがあります。上記のロードバイクおすすめ4選で紹介したギアの比較は以下のとおりです。
モデル | コンポーネント | ホイールセット |
MY23 COBRA SPORTS | Shimano 105(R7000) | ATTAQUE Alloy 30mm clincher |
2024 COBRA EVO DB PRO LEGEND | Shimano ULTEGLA | CAMPAGNOLO SHAMAL CARBON |
2024 DURO EVO DB PRO LEGEND | ULTEGLA DI2 R8100 | CAMPAGNOLO SHAMAL CARBON |
MY23 RANGER EVO PRO ULTRA | ULTEGLA Di2 R8150 | ATTAQUE 45mm clincher carbon |
プロチームで使用されるハイエンドモデルには、シマノULTEGLAのコンポーネントとカンパニョーロのカーボンホイールが装着されています。またエントリーモデルでさえも、シマノ105のコンポーネントとATTAQUEのホイールが装着されており、すぐにでも快適なライドを楽しめます。
フレームを自社製造することで価格をできるだけ抑え、そのぶん高品質なギアや付属品を使用できるのは、GUSTOならではの強みです。
新旧GUSTOロードバイクの性能比較
新しく発売されたGUSTOのロードバイクの性能は、前のモデルとどう違うのか説明します。ここでは、「DURO」と2024年に発売された「DURO EVO」を比較してみましょう。まず「DURO EVO」に変わった大きな違いは、ディスクブレーキ化とケーブルがすべてフレームに内蔵されている点です。
リムブレーキのみだった「DURO」がディスクブレーキに変わり、ケーブルにはFSA内装システムが採用されました。またフレームには、東レのT-1000カーボン素材に加えて、より優れた振動吸収性が期待できる「Innegra Latex Composite」というカーボンが使われています。
さらに、フレームの形はGUSTO特有の弓形の形状から、ハンドル一体型のエアロな見た目に変わっており、全体を通して、エンデュランスモデルからエアロ仕様のレース向きになったといえるでしょう。
GUSTOロードバイクのメンテナンス方法
ロードバイクの快適さや安全面のために大切なメンテナンス方法を確認しましょう。
基本的なメンテナンスは自分でやってみる
日々の基本的なメンテナンスとして、空気圧調整、ライド後の拭き掃除は自身で欠かさず行ってください。適切な空気圧は快適性と安全面において重要なため、普段のライドの際には毎回タイヤの空気圧を調整する必要があります。ライド後は、フレームやパーツ、タイヤに付着した汚れや水気を拭き取っておきましょう。
また、電動コンポーネントのDi2が使用されている自転車は、充電を忘れないことが大切です。自宅でできるメンテナンスについて基本的なことを知りたい人は、以下の記事も参考にしてください。
難しいメンテナンスは専門店にお願いする
難しいメンテナンスは、無理をせずスポーツサイクルを取り扱っている専門店にお願いしましょう。ロードバイクは、オーバーホールとよばれる定期的な全体のメンテナンスが推奨されています。パーツを取り外しての洗浄、グリスアップや不良品の部品交換など、自転車全体を点検して組み直す必要があります。
ロードバイクのほか、クロスバイクやMTBにもオーバーホールは必要だといわれています。本格的なメンテナンスは自身ですべて行うのは難しいため、コストはかかっても店舗にお願いするのがおすすめです。
GUSTOロードバイクの取り扱い店・通販サイト
GUSTOのロードバイクは日本に専門店がなく、公式サイトからも購入できないため、正規取り扱い店舗や通販サイト、アウトレットサイトなどで購入しましょう。
正規取り扱い店
全国各地にGUSTOのロードバイクの取り扱い店があります。どこのサイクルショップでも購入できるわけではないので注意してください。公式サイトより取り扱い店を確認し、自身が希望するモデルの在庫や納期を事前に電話で問い合わせてから行くようにしましょう。
通販サイト
Amazon、楽天、Yahoo!などの通販サイトでも購入できる場合があります。通販サイトでの購入は各サイトのポイントが付与されるため、お得に購入できるのがメリットです。一方で、実際に見たり試乗したりできない点がデメリットといえるでしょう。また、現在は商品の在庫がない状態が続いており、通販サイトでの購入は難しい可能性があります。
アウトレット
アウトレットでは生産中止になったモデルを購入でき、納期が早いため、すぐに自転車がほしい人に適しています。一方で、アウトレット商品であることから、多少の傷や汚れについては許容しなければいけません。
さらに、メンテナンスやパーツ交換を自身でする必要があるので、ある程度の知識と技術をもっている人以外にはおすすめできません。不備への対応や安全面を考慮するのであれば、直接相談できる正規取り扱い店での購入がおすすめです。
※この記事の情報は、2024年2月時点のものです。内容が変更される場合がありますので、最新の情報はリンク先のHPでご確認ください。
GUSTOの他におすすめのロードバイクブランド
GUSTOと並んでおすすめしたい、世界中のサイクリストから高い評価を受けているロードバイクブランドをいくつか紹介します。
- GIANT(ジャイアント)
- DE ROSA(デローザ)
- BRIDGESTONE(ブリヂストン)
GIANT(ジャイアント)
ジャイアントは、台湾起源の自転車ブランドとして、世界80か国以上に12,000店舗以上の販売網を誇り、特に日本を含む多くの国々で高い評判を得ています。
このブランドは、プロのサイクリストやワールドツアーに参加するチームへの機材提供を通じて、その品質と性能の高さを世界に示しており、プロの間でも高く評価されている存在です。
特に初心者向けモデルは、その手頃な価格と、初めてロードバイクに触れる人でも楽しめる品質で、ロードバイクの魅力を存分に体験できるように設計されています。評判の良いこのエントリーモデルは、多くの人にとって第一のロードバイクとなるでしょう。
ジャイアントでは最新技術の導入にも力を入れており、特にパワーメーターを標準装備したモデルは、自身のペダリング分析を可能にし、自分の乗り方の見直しにも繋がります。
DE ROSA(デローザ)
DE ROSA(デローザ)は、65年以上にわたり金属加工の深い知識と経験を蓄積してきた、伝統と革新を兼ね備えたロードバイクのメーカーです。
創業以来、数多くのサイクリストから愛されてきたメタルバイクを始めとし、カーボンなどの最新素材を用いたバイク製作においても、高い評価を得ています。
DE ROSAでの有名モデルであるSK Pininfarinaモデルは、欧州で最も大きな風洞実験施設で空気抵抗のテストを重ね、最適な形状へと磨き上げられたモデルです。
BRIDGESTONE(ブリヂストン)
ブリヂストンのロードバイクは、特に、女性や身長が低い方にとって、適切なフレームサイズや手の小さい人でも握りやすいブレーキレバーなど、細やかな配慮が施されている点が大きな魅力です。
小柄な方でも快適に乗れる設計は、性別を問わず多くの人がサイクリングを楽しむことができます。
また、ブリヂストン独自の解析システム「PROFORMAT」による、走行性能の追求も見逃せません。
BRIDGESTONEのロードバイクは素材や空力、強度、剛性、質量など、走りに影響を与える様々な要素が細かく分析され、最適なバランスで設計されているため、速さと快適さを見事に両立させています。
店頭では、フィッティングマシンを使って自分にぴったりのライディングポジションを見つけ出せるため魅力的です。
ロードバイクと合わせて持っておきたいアイテム
- メット
- グローブ
- サイクルジャージ
メット
ロードバイクに乗る際、安全を最優先に考えるならヘルメットの着用は必須です。万が一の事故に備え、特に致命的な頭部の傷害を防ぐためにも、ヘルメットは重要なアイテムとなります。
実際、自転車事故での死亡事故の多くが頭部の致命傷によるものであり、ヘルメット着用は命を守るために欠かせません。アジア系の頭の形に合わせて作られた「アジアンフィット」モデルのヘルメットは、日本人を含むアジア人の頭形に適したデザインとなっており、欧米メーカーの製品を選ぶ際にもフィット感を重視することが大切です。
また、長時間のライドでも快適に過ごすためには、ヘルメットの軽さも重要な要素です。
さらに、夏場のライドを快適にするためには通気性もチェックしたいポイント。ベンチレーション(空気穴)が多いモデルほど空気の流れが良く、涼しく走行することができます。
グローブ
サイクリングをより快適かつ安全に楽しむために、サイクルグローブは必須のアイテムです。
まず、路面からの衝撃や振動を吸収することで、長時間のライドや段差の多い道を走る際の疲労を軽減します。また、滑り止めがついているため、手汗をかいたりグリップの表面が滑りやすくなっても、ハンドルをしっかりと握り続けることができます。これは、特に夏場や長時間ライドでのグリップ力の低下を防ぐのに役立ちます。
さらに、サイクルグローブは、冬場の冷たい風や夏場の強い紫外線から手を守るだけでなく、万が一の転倒時にも手の怪我を防ぐ役割を果たします。
ロードバイクに乗る際には、速度が出るぶん手への負担も大きくなるため、グローブの準備は必須です。
サイクルジャージ
サイクルジャージは、スポーツウェアに必須の吸汗速乾機能を備え、汗を素早く外へ逃がしてくれるため、長時間のライディングでも快適に過ごすことができます。
さらに、サイクルジャージは乗車姿勢に合わせて設計されています。クロスバイクやロードバイクに乗る際の前傾姿勢を考慮し、前は短めに、後ろは長めに作られているため、ペダリング時に洋服がめくれ上がる心配がありません。
これにより、ライディング中に前がダブつくことなく、また背中が露出することもなく、快適にサイクリングを楽しむことができます。
ロードバイクに乗る際には、これらのメリットからもサイクルジャージの準備をおすすめします。
ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。