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冬キャンプでは寒さ対策が必須。ポリエステル素材のテントでは、結露が原因でテント内が濡れたり、近くで焚き火ができなかったり。今回は、結露や火に強いコットン素材の特徴や使用時の注意点をまじえ、雪中対応のコットンテントを4つ紹介します。

 

冬キャンプに強いコットンテント!冬でも快適な居住空間を実現する2つの特徴

冬キャンプ コットンテント

コットンには冬でも快適な居住空間を実現する2つの特徴があります。吸水性や難燃性が高いという点です。

キャンプ用のテントの素材としては、コットンのほかにポリエステルも挙げられます。それぞれの素材の特徴を以下の表で比較してみましょう。

  吸水性 難燃性 速乾性 軽量性
コットン
ポリエステル

冬キャンプに向いているのは、コットン素材のテントです。理由として、コットンの2つの特徴を説明します。

①吸水性が高い

ひとつめは吸水性の高さ。冬はテント内外の温度差が大きくなるため、結露によって生地に水滴が発生しやすくなりますが、コットンはこれを吸水してくれます。水滴でシュラフが濡れると、不快なだけでなく保温性も低下するので、冬キャンプではとくに重要な特徴です。

②難燃性が高い

難燃性が高いのもコットンの特徴です。寒い冬は焚き火で暖まりたくても、火の粉によるテントの火事は避けたいところ。コットンは難燃性が高いため、比較的テントの近くでの焚き火が可能となります。

コットンテントを使うときに注意したい2つのポイント

冬キャンプ コットンテント

冬キャンプに強い特徴を持つコットンですが、注意すべきポイントもあります。

①生地が乾きにくい

ひとつは速乾性の低さです。その吸水性の高さゆえ、濡れると乾きにくい性質を持っています。湿ったまま保管すると、カビが発生しやすいため、使用後は乾燥させる必要があります。

使用後はできるだけ設営したままの状態で乾燥させ収納しましょう。タオルで拭けばはやく乾きます。天候が悪い場合は持ち帰ったあと、風通しのよい室内で干しましょう。

使い込むと防水機能が低下し、外側からも吸水しはじめ、より乾きにくくなります。定期的に防水材を生地に塗布し、テントの縫い目を保護するシームテープを交換しましょう。

②重くてかさばりやすい

もうひとつの注意点は、重さです。コットンテントは生地が厚くなりやすく、それを支えるポールも頑丈なものを用います。コットン100%で8人用の大型テントになれば、30kg以上になることも。

購入の際は、自宅や車の収納スペースを事前に確認した方が無難です。持ち運びには、アウトドアワゴンなどのキャリーを活用しましょう。比較的軽量でかさばりにくいポリコットン素材のテントを選択する手もあります。

コットンテントのなかには、ポリエステル素材の速乾性と軽量性の高さを活用した、混紡テント(ポリコットン)もあります。使用する環境に合わせて適切なテントを選択しましょう。

<収容人数別>冬キャンプに強いコットンテント4選

冬キャンプ コットンテント

テントを選ぶ際は、適切な収容人数であることも大事な要素。冬キャンプで快適に過ごせるコットンテントを収容人数別にご紹介します。

<1~2人向け>DOD「WAGAYA-NO TENT(S)」

ワンタッチ構造を採用したダブルウォールのコットンテントです。脚を広げて紐を引くだけでテントが設営できます。インナーテントに採用されたポリコットンと、ダブルウォールが作り出す空気の層で、結露の発生をダブルで抑制。

外側のフライシートにはポリエステルを採用し、水の侵入を防ぎます。インナーは全面をメッシュに切り替えることも可能なので、夏でも使えます。

設営が簡単で、オールシーズン使えるので、ソロやデュオキャンパーの初めての一張にぴったりです。

DOD「WAGAYA-NO TENT(S)」
DOD「WAGAYA-NO TENT(S)」

<3~4人向け>ogawa「グロッケ8T/C」

広々とした内部空間が特徴の老舗「ogawa」のポリコットン製ベルテントです。6m区画にもゆとりをもって設営できるサイズでありながら、72cmあるサイドの立ち上がりのおかげで室内が広く感じられます。

ポリコットンを採用しているうえに、ベルテント特有のメッシュ窓が通気性を向上させ、結露を抑えます。大人3~4人に対応していますが、総重量11.4kgと比較的軽く扱いやすいのもうれしいポイントです。

ogawa「グロッケ8T/C」
ogawa「グロッケ8T/C」

 

<5~6人向け>S’more(スモア)「Tippo400」

高品質ポリコットンを採用した、快適でおしゃれな大型のティピーテントです。普通のテント生地とは異なる、やわらかな風合いが気持ちよい素材を使用。ポール1本で設営できるティピー形状は、積雪に強いのもポイントです。

ポリコットン製なので通気性と吸水性が高く、ティピー型には設置しにくい換気窓も天井に搭載。結露の発生を抑え、心地よい居住空間を作り上げます。冬も快適でおしゃれなテントをお探しの方におすすめできる商品です。

S'more(スモア) Tippo400
S’more(スモア) Tippo400

 

S’moreのポリコットンテントについては、下記ページで詳細にご紹介しています。

S’moreの機能性抜群手軽でおしゃれなポリコットンテント

<7~8人向け>KODIAK CANVAS「Flex-Bow VX」

コットン100%の大人数向けテントです。KODIAKCANVASはコットンテントをメインに扱うアメリカのメーカーで、採用されたコットン生地は手触りがよく、結露による水滴の発生を軽減します。大きく立ち上がる壁にはメッシュパネルを6面に搭載。オールシーズン使用できます。

独自の「Hydra-Shield Canvas」撥水処理が施されており、コットン100%ながら浸水の心配も不要。収容人数7~8人用で重量約40kgとかなり重いですが、本体とポールを分けて収納できるよう持ち運び方も工夫されています。冬キャンプでも、ワイワイと大人数で楽しみたい方に向いている商品です。

KODIAKCANVAS「Flex-Bow VX」

 

冬キャンプは楽しいものですが、厳しい寒さに対応できるテントが必要です。コットンの結露や火に強い特徴は、乾きにくさや重さのデメリットを補って余りある、冬のキャンプには欠かせないもの。今回ご紹介したテントは、そんなコットンのメリットを最大限活かした製品です。これから冬キャンプを楽しみたいという方はぜひチェックしてみてください。

ライター

Greenfield編集部

【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。