ダイビングで発生する頭痛の治し方
ダイビング中の頭痛の原因がハイパーカプニアであれば「ゆっくりと十分に深い呼吸」をすることで頭痛を治すことができます。
ゆっくりと十分に深い呼吸をするときのポイントは、空気を十分に吸うのではなく、肺の中の空気をすべて出すようにゆっくりと息を吐いて、肺胞内の二酸化炭素のレベルを下げることです。
我慢するまで息を吐く必要はありませんので、苦しくならない程度まで息を吐くことを意識するのがよいでしょう。
また、ダイビング後に頭痛が続くときは、そのまま安静にしていれば、ほとんどの場合30分程度で頭痛は改善していきます。このときスポーツ用の酸素缶を吸引すれば、二酸化炭素排出の助けになります。
ダイビング中の呼吸の仕方についてもっと詳しく知りたい人は以下の記事も参考にしてください。
ダイビング中に呼吸が苦しい!?正しい呼吸方法のコツと練習方法
水中での動き過ぎに注意
水中で長い距離を泳いだり流れに逆らって泳いだり、ダイバーが水中で必要以上の運動をすると、筋肉で二酸化炭素が生成される速さが呼吸器を通じて排出される速さを上回ってしまう場合があります。
さらに、二酸化炭素レベルの上昇は呼吸を早めるよう反射中枢を刺激し、早く浅い呼吸を促します。この悪循環はダイバーが動くのを止めるまで続き、頭痛などの症状として現れます。
早く浅い呼吸にならないために「水中では動きすぎないこと」も、ダイビング中の頭痛の予防につながります。
スキップ呼吸は二酸化炭素を増加させる
スキップ呼吸と呼ばれる不適切な呼吸はハイパーカプニアの原因となります。
スキップ呼吸とは、ダイビング中に息ごらえをすることによってエアー消費を長持ちさせようとする行為です。
水泳で息ごらえを続けるとハイパーカプニアを起こすことはよく知られていますが、これはダイバーであっても同じことです。
スキップ呼吸は呼吸器系での二酸化炭素の増大をまねき、速い呼吸への刺激を生じさせますし、肺の障害を引き起こす可能性もあるので絶対に避けましょう。
この記事を書いた人
Greenfield編集部
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