みんなで遊べる軽トラ
本書の一部をご紹介!
「2011年3月に発生した東日本大震災では秋田県も1週間ほど電気が止まってしまい、電気のありがたさを痛感しました。その時ですね。最低でも1週間は暮らせるキャンピングカーを作ろうと思ったのは」
そう話すのは、秋田県由利本荘市で米農家を営む佐藤さんだ。趣味の釣りを楽しむために、過去に1年間の独学の末に釣り船を自作した経験があったため、キャンピングカーもつくれるだろうと考えたそうだ。
2020年6月に完成した5代目の軽トラキャンパーは、佐藤さんの集大成ともいうべき一台。屋根の前方には100Wのソーラーパネルを二枚設置。また、長期間の旅を快適に楽しむために、暖房用のFFヒーターと冷房用の窓枠エアコンを設置した本格派だ。
キャンパーの中も、快適性を上げるための工夫が満載。直流12Vで使える冷蔵庫と電子レンジは、食生活の幅を広げてくれる。旅では奥さんが下のベッドで、佐藤さんがハングベッドに寝るそうだが、昇降用のハシゴがあるので深夜に佐藤さんがトイレに起きても奥さんを起こす心配がない。優しさあふれる工夫だ。
「これまでのキャンピングカーづくりで培ってきた自分のノウハウを、全部注ぎ込むつもりでつくりました。本当はカミさんと一緒に夏に北海道一周の旅をするつもりでしたが、残念ながらコロナのせいで断念。来年リベンジするつもりです」
佐藤さんのキャンパー夫婦旅は、いよいよこれから本番を迎える。
軽トラはなぜ魅力的なのか?
・世界に誇れる「ジャパンクオリティ」
きわめて日本的なサイズ感の車だが、クオリティの高さはさすがの日本製。もっと世界に誇りたい!
・雑な扱いにも耐える「タフネス」
フレームにボディが載るわかりやすい構造を持つ軽トラは、たとえ雑に扱ってもちょっとやそっとじゃ壊れないタフなつくりが自慢。
・「道具」として優れている
長い時間をかけて進化を遂げてきた軽トラは、道具としての機能を磨き上げてきた。そのポテンシャルは遊び道具としても、私たちを楽しませてくれる。
・悪路も恐れぬ「走り」のよさ
4WDにローギア、そしてデフロック。思わず二の足を踏みそうな悪路もものともしない走破性の高さは衝撃的。そして運転者が楽しい車でもある。
・買い求めやすい「価格」
新車がなんと70万円台〜!ユーティリティの高さを考えると、軽トラほどコストパフォーマンスのいい車は他にない。
・「カスタマイズ」する楽しみ
すべてがシンプルにつくられた軽トラは、いわば真っ白なキャンバス。自分好みに手を加えて、カスタムを楽しむのも思いのままだ。
みんなで遊べる軽トラ
定価:本体1400円+税
判型:B5判
発売元:株式会社 扶桑社
ISBN:978-4-594-61630-4
ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。