※当メディアはAmazonアソシエイト、楽天アフィリエイトを始めとした各種アフィリエイトプログラムに参加しています。
ダイビングを再開しようと考えているダイバーも多いと思いますが、いまやコロナ対策は必須です。そこでPADIが提案する「ダイバーにできる8つの感染対策」を参考に「新しい生活様式」に適した注意点を考えてみましょう。
 

ダイバーにできる8つの新型コロナウイルス感染対策

ダイビング コロナ対策

2020年5月27日、ダイビング指導団体PADIジャパンは公式ブログで「ダイバーにできる8つの新型コロナウイルス感染対策」を発表しました。

今回は、この「ダイバーにできる8つの新型コロナウイルス感染対策」の内容をもとに、ダイバーが安全にダイビングを再開するためには、どのようなことに注意をすればいいのか考えてみましょう。

出典:PADジャパン「ダイバーにできる8つの新型コロナウイルス感染対策」

対策1.体調管理

「何らかの症状がある場合や、感染者に接触した可能性がある場合は、ダイビングをしてはいけません。健康になるまで自主的に隔離し、適切な医療アドバイスに従ってください。」

厚生労働省は、新型コロナについて次のことに注意をするように呼びかけています。

  • 発熱等の風邪症状が見られるときは、学校や会社を休み外出を控える。
  • 発熱等の風邪症状が見られたら、毎日、体温を測定して記録しておく。
  • 基礎疾患(持病)をお持ちの方で症状に変化がある方、新型コロナウイルス感染症以外の病気が心配な方は、まずは、かかりつけ医等に電話で御相談ください。

また、次の症状のある人は「すぐに相談」または「必ず相談」をするように呼びかけています。

  • 息苦しさ(呼吸困難)、強いだるさ(倦怠感)、高熱等の強い症状のいずれかがある場合。
  • 高齢者や基礎疾患のある方で、発熱や咳などの比較的軽い風邪の症状がある場合。
  • 発熱や咳など比較的軽い風邪の症状が続く場合。
  • 症状が4日以上続く場合は必ず相談。

これらの症状がある場合、ダイビングなどの活動は控え、全国の保健所の「帰国者・接触者相談センター」に相談しましょう。

出典:新型コロナウイルス感染症についての相談・受診の目安

出典:新型コロナウイルスに関する帰国者・接触者相談センター(令和2年6月29日時点)

対策2.ソーシャルディスタンス

「適切なスペースを保ちましょう。水面や陸上では、少なくとも地域で推奨されている距離を保って行動することを心がけます」

ダイビンググループなど複数の人数で行動するときは注意が必要です。

とくに水面や陸上でのグループ行動の際は、いわゆる三密(密集、密接、密閉)を避け、ソーシャルディスタンスを保つように心がけましょう。

対策3.手洗いと器材消毒

「手洗いと消毒をしましょう。自分の器材を含めて、器材を触る前後には必ず手洗い消毒します。これは水中で器材に触れた場合も同様です。他のダイバーの器材にはできるだけ触れないようにしてください。

水中で新型コロナウイルスの感染力が弱まるかどうかについては判明していないので、「きっと感染力が弱まるだろう」という勝手な判断は避けるべきです。」

現在のところダイビング中に新型コロナの感染が確認された事例は報告されていません。だからといって油断は禁物です。

ダイビングの安全性向上を目的とした組織「DAN JAPAN」は、ダイビング器材消毒の重要性を呼びかけており、新型コロナウイルスはプラスチックとスチールの上で2-4日、銅の上では4時間、飛沫(咳やくしゃみからの)中では3時間、段ボールの上で24時間生存すると指摘しています。

とくに複数のダイバーでシェアするレンタル器材は消毒を徹底する必要があります。

もし、レンタル器材に不安がある時は、マイ器材を持つことをおすすめします。

出典:DAN JAPAN「COVID-19:表面で生きている時間」

対策4.マスク着用

「会話をする時は医療用マスクをしましょう。エチケットです。医療用マスクは思いやりの証です。陸上でのコミュニケーションには医療用マスクを使用してください。」

緊急事態宣言が解除されたといって、完全に新型コロナウイルスが終息したわけではありません。

ダイビングツアー中は、水中以外の場所では常にマスクを着用するように心がけましょう。

対策5.水面移動中もレギュレーターを使う

「水面ではマスクとレギュレーターを使いましょう。水面でスクーバ用マスクを着用することは目と鼻からの飛沫感染を防ぎます。また、レギュレーターから呼吸することで飛沫を吸い込むこともないで、感染リスクが減少します。」

これまで水面移動中はエア節約のためにスノーケルの使用を推奨していましたが、感染予防のために水面でもできるだけレギュレーターを使用しましょう。

ただし、緊急時にスノーケルを使用できるように、BCDのポケットに入れて携行するか、通常通りマスクに装着したままにしておきましょう。

対策6. 一人ひとりの行動

ダイビング コロナ対策

「清潔なダイバーになりましょう。くもり止めには市販品を使い、マスク、スノーケル、レギュレーターやBCDは保管する前・使用する前に必ず消毒します。

ダイビングの後に鼻をかんだり、うがいをする場合は適切な場所で行い、他のダイバーがいる場所は避けます。使ったティッシュなどは適切に廃棄しましょう。また、手すりやドアノブなどの大勢の人が触れる部分に触れた後は必ず手を洗って消毒してください。」

マスクのくもり止めに唾液を使うのは厳禁です。必ず市販のくもり止めを使用しましょう。

また、 スノーケルやレギュレーター、BCDのマウスピースなど口で咥える部分は、より念入りな消毒を心がけましょう。

厚生労働省によれば手指の消毒には水及び石鹸による洗浄かアルコール消毒が推奨されています。

そして、ダイビング器材の消毒には、野菜の洗浄などにも使われている次亜塩素酸ナトリウム水溶液がおすすめです。

出典:厚生労働省「新型コロナウイルスの消毒・除菌方法について」

対策7.水面で空気をシェアしない

「水面の状況や風向きによっては、自分が吐いた息が他のダイバーにかかってしまうことがあります。特にシュノーケルをクリアする時や、フリーダイビングの後に呼吸する時など、息が掛かってしまわないように、他のダイバーとお互いに気をつけましょう。レギュレーターを使っているダイバーは安全ですが、他のダイバーには履いた力がかかる可能性があるので注意が必要です。」

水面では他のダイバーのことを考えて、緊急時以外はできるだけレギュレーターを使用するように心がけましょう。

対策8.水中で空気をシェア時

ダイビング コロナ対策「水中では、エアをシェアしないといけない重要な場面があるかもしれません。ですから、バックアップ空気件は一度消毒した後の動作確認はパージボタンで行いましょう。バックアップ空気源を使用した場合は、必ず消毒してください。」

バックアップ空気源は、パワーインフレーターと一体化したAIR2タイプのものではなく、オクトパスタイプのバックアップ空気源を装備しましょう。

ダイビングショップのコロナ感染対策

ダイビング コロナ対策

各ダイビングショップでは店内の消毒をはじめ、ツアーや講習の人数を制限するなど、新型コロナ感染対策を徹底して受け入れ準備を整えています。

ダイビングに出かける時は、必ずダイビングショップの感染対策を確認することはもちろん、ダイビングショップが定める感染防止ルールに従って利用しましょう。

安全で楽しくダイビングを楽しむために、ダイバーとダイビングショップが良い関係を保ちながら、一緒に感染対策に取り組むことが大切です。

ダイビングを再開する時は、 ダイバーひとりひとりが新型コロナウイルス感染防止対策をしっかり意識し「新しい生活様式」 に基づいた行動をとることを心がけましょう。

ライター

Greenfield編集部

【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。