炭布(チャークロス)とは?
炭布(チャークロス)というのは、木綿素材を炭化させたもので、火打石などの小さい火花でも着火しやすくするための焚火アイテムです。
おもにブッシュクラフトなどで、小さい火種から徐々に火を大きくするときに使用します。
火打石やファイヤースターターなどを使って炭布(チャークロス)の上で火花を散らし、徐々に火を大きくしてゆき、ほぐした麻ひもやススキの穂などに移して焚火の火種にします。
炭布(チャークロス)作りに必要な道具
準備するものは、以下の4つと焚火アイテムです。今回はfireboxを使いました。ガスコンロなどでも可能です。
【材料】
- 空き缶(フタのある密閉できるもの)
- 木綿(コットン)
- 釘
- 金槌
素材は木綿(コットン)であれば、なんでもOKです。着なくなったTシャツやポロシャツ、チノパンなどの木綿素材を使用します。
できるだけ厚手のものを使った方が着火しやすいので、タオルなどもおすすめです。
実際に炭布(チャークロス)を作ってみる
今回はタオルを使って炭布(チャークロス)を作りました。
- 空き缶のフタに穴を開ける
- タオルを10×20cm程の大きさにカットして丸める
- 缶の中に丸めたタオルを入れてフタをする
- 焚き火の上に缶をのせて15分ほどあぶる
- 缶を焚き火から下ろし、冷めたら缶の中身を取り出す
- でき上がり
上手に作るコツは、白い煙が出なくなるまでしっかり待つことです。白い煙が出なくなるのを観察し確認した後、火を消して冷めるまで待つようにしてください。
白い煙が出なくなるまで約15分ほどかかりました。
炭布(チャークロス)を使って着火する
それでは、でき上がった炭布(チャークロス)を使って実際に火起こしをしてみましょう。今回はファイヤースターターを使います。
- ファイヤースターターや火打石などで火花を炭布(チャークロス)の上に散らして、小さな火種を作り、徐々に大きな火に育てていきます。
- 炭布(チャークロス)から火を移すのは、細かい繊維状のものがおすすめ。たとえば、麻ひもを細かくほぐしたものや、ススキの穂、ネコジャラシなどが良いでしょう。今回は、刈り取った芝生と杉の葉(いずれもよく乾燥したもの)で火種を育てました。
- 杉の葉から細い枝、太い枝へと順番に火を大きく育てていきます。