マンタと出会える海
マンタと出会える海は世界中にあります。
たとえば、東京から車で行ける伊豆半島でも”運が良ければ”マンタに逢うことができるかもしれません。
とはいえ、あくまで「会えればラッキー」であり、本当に”運が良ければ”という条件付きなのです。
しかし、マンタスポットと呼ばれているダイビングスポットなら、シーズンとエリアさえしっかりと把握しておけば、100%に近い遭遇率でマンタに逢うことができるのです。
マンタスポットなら高確率でマンタに逢える!
マンタはマンタスポットに集まってきます。
マンタスポットはいくつかのタイプがあります。
まずひとつがクリーニングステーションと呼ばれる、マンタの体表についた寄生虫などを食べるホンソメワケベラやコガラシベラなどの魚がいる特定の根や岩です。
ダイバーが静かに待ち伏せしていれば、マンタがやってきて目の前でクリーニングを受ける姿を見ることができます。
そして、マンタが餌を食べにくる場所もマンタスポットになります。
マンタの餌になるプランクトンがたまりやすい場所やプランクトンがどんどん流れてくるチャネル(水路)、サンゴや魚の集団産卵の直後などがあります。
国内のおすすめマンタスポット
日本国内でマンタ遭遇率の高いおすすめダイビングスポットを見てみましょう。
石垣島
豊かな珊瑚礁に囲まれた八重山諸島の玄関口となる石垣島には、4大マンタスポットである「マンタスクランブル」「マンタシティ」「パナリ」、そして西表島との間に位置する「ヨナラ水道」があります。
クリーニングステーションでは、静かに見ていれば触れるほど近くまでマンタが寄ってくることもあります。
マンタシーズン:5~11月
西表島
石垣島から船で40分の西表島は、島の9割が亜熱帯のジャングルです。
川沿いにはマングローブ林が発達し、イリオモテヤマネコなどの希少な生き物が生息している島です。
島の南側にある「鹿ノ川・中の瀬」では、希少なブラックマンタが現れることもあります。
マンタシーズン:3~5月(鹿ノ川)
久米島
はての浜やイーフビーチなど、美しい白砂ビーチで知られる久米島です。
最近になって「マンタステーション」というクリーニングステーションが発見されマンタの島として人気が急上昇中です。
NEWスポットのためローカルルールを厳守し、注意深くウォッチング&ダイビングが行われています。
マンタシーズン:秋から春先
ケラマ諸島
座間味島や渡嘉敷島中心に大小20余りの島々からなっています。
バラエティ豊かな数多くのダイビングスポットがあるケラマ諸島では、阿嘉、嘉比、 伊釈加釈の参道を挟んだトライアングル地帯にマンタが出没します。
スキンダイビングでのウォッチングとなりますが、多いときには10尾以上の群れで現れることもあります。
マンタシーズン:5~10月
小笠原諸島
東京から南下すること約1,000kmの場所にある絶海の島々が小笠原諸島です。
歴史上、大陸とつながったことがない海洋島で固有の動植物が多く、沖縄のマンタの違い見られる種類はオニイトマキエイであることが多いことが特徴です。
マンタシーズン:5~10月
海外のおすすめマンタスポット
日本から比較的アクセスしやすく、マンタ遭遇率の高い、海外のおすすめダイビングスポットを見てみましょう。
パラオ
パラオは、ダイナミックなダイビングが楽しめる人気ナンバーワンのエリアです。
有名な「ジャーマンチャネル」では、海底での根待ちや中層での捕食シーンという2つのスタイルを楽しめます。
また、バベルダオブ島北部にある「ユーカクチャネル」 など、マンタの遭遇率の高いスポットが複数あります。
マンタシーズン:1年中(メインは10~5月)
ポンペイ
有名なナンマドール遺跡で知られる、ミクロネシア諸島のポンペイです。
豊かなサンゴ礁が広がり、出現率80%以上といわれる「マンタロード」があります。
「マンタロード」はシャネル沿いのスポットになっており、マンタ遭遇率が非常に高いエリアです。
マンタシーズン:1年中
プーケット
マレー半島の西側に作るプーケットは、タイを代表する美しいビーチが魅力のリゾートアイランドです。
島の南側にあるラチャ島周辺にクリーニングステーションがあり、高確率でマンタを見ることができます。
マンタシーズン:11~4月
バリ島・ヌサペニダ
バリ島南部に浮かぶ3島の海域は、世界でも珍しいマンボウスポットとして知られているほか、 大物回遊魚をはじめマンタも出没します。
ヌサペニダ東の南側にマンタポイントがあります。
クリーニングステーションがあるのか、水面でマンタの捕食シーンもよく見られます。
マンタシーズン:1年中
モルディブ
サンゴが作り出した26もの環礁からなるモルディブ諸島では、南北マレー環礁、バア環礁、アリ環礁など、あちらこちらに「マンタ」と名の付くスポットが点在しています。
最近人気のマンタポイントは、バア環礁にある「ハニファルベイ」では、大きなマンタが数十尾も泳ぎ周り、なんども回転しながらプランクトンを捕食するシーンは大迫力です。
ただし、マンタ保護のためシュノーケリングのみで、事前に調査船がマンタを探し出す「マンタ・オン・コール」というプログラムもあります。
マンタシーズン:1年中