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ダイビングで水中写真を撮ってみたいという方も多いはずです。しかし、水中は陸上とはまったく異なる環境のため、きれいな写真を撮るにはちょっとしたコツが必要なのです。初心者が覚えておくべき水中写真が上手くなる5つのコツをご紹介します。
 

水中写真を始めよう!

ダイビング 水中写真

非日常を味わえるダイビングの感動は、ぜひとも写真に残しておきたいものですね。

ところが、思い切って水中カメラまで揃えたのに「なかなか上手く写真が撮れない」と感じているダイバーも少なくありません。

それもそのはず、水中では陸上と同じようにシャッターを切るだけで、きれいな写真を撮るのは至難の業です。

SNSで自慢したくなるような水中写真を撮るには、水中と陸上という環境の違いを考えた水中撮影のコツを覚えておく必要があるのです。
 

PROBLUEスナッピーコイル水中ライト・デジカメホルダー
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水中写真が上手くなる5つのコツ

ダイビング 水中写真

きれいな水中写真を撮るには「ストロボ」「水中姿勢」「ピント」「レンズ」「構図」の5つが重要です。

初心者が最低限押さえておきたい水中写真のコツを見ていきましょう。

1.ストロボを利用する

ダイビング 水中写真

水中写真が陸上の写真と大きく違うのが、ストロボやライトなど人工的な光源を使わないときれいな発色で再現できないことです。

水を透過してきた太陽光は「赤→黄→緑→青」の順に吸収されてしまいます。

たとえば水中で紫色に見えていたソフトコーラルも、水中ライトで光をあててみたら真っ赤だったという経験をお持ちの方もいるかもしれませんね。

つまりストロボを使わずに撮影すると「青カブリ」した写真になってしまい、被写体本来の色を再現することはできないのです。

デジカメ本体にもストロボは内蔵されていますが、光量や照射範囲を考えると独立した外部ストロボを使うのがおすすめです。

また、外部ストロボの使い方が難しいという人は、水中ライトを使うのもよいでしょう。
 

ハピソン YF-153
ハピソン YF-153

2.体のブレを防ぐ

ダイビング 水中写真

水中では不安定な姿勢になることが多く、そのまま撮影をすると被写体がブレブレになってしまい、失敗写真を量産してしまいます。

ダイビング中は環境に影響を与えないことは大前提ですが、安定した姿勢を保ち両手でしっかりとカメラを保持して撮影をすることが大切です。

それでも画面全体がブレる時や、背景が止まっていても被写体だけがブレてしまう時は、デジカメのISO感度の設定を数値の高い側へ変更するとブレを防ぎやすくなります。

3.正確なピント合わせ

ダイビング 水中写真

表情のある魚やカラフルなウミウシなどの小さな被写体も、ピントがしっかりと合っていないとその魅力は半減してしまいます。

ブレを防ぐのと同様にピント合わせを正確に行うことが大切です。

また、被写体との距離が一定でないと、ピントを合わせてからシャッターを切るまでにピントがずれていることもあります。

動く被写体や移動しながらの撮影のように、被写体との距離が一定にならない時は、オートフォーカスの設定をコンティニュアスオートフォーカス(C-AF)に切り替えてみましょう。

デジカメの機種によって搭載されているモードが違うので、取扱説明書をよく読んで陸上で練習をして慣れておくようにしましょう。

4.ワイコンを上手に使う

ダイビング 水中写真

陸上ではデジカメの画角では写しきれない大きさの被写体を撮る時は、少し離れて撮ります。

ところが、水中で広い風景や大物を撮りたい時に距離を離してしまうと、被写体までの間に水が増えることで、ストロボの光の届きにくくなり青カブリが起きてしまいます。

そんな時はワイドコンバージョンレンズ(ワイコン)を使うのがおすすめです。

ワイコンをハウジングの外から取り付ければ、デジカメ本体だけの画角よりも広く撮ることができます。

また、ワイコンを使用するときは、内蔵ストロボがレンズで隠れてしまうこともあるので、光量の大きな外部ストロボを使うことで、よりきれいな写真が撮れるようになります。

5.構図を工夫する

ダイビング 水中写真

画面の中央に被写体が収まる構図のことを「日の丸構図」といい、写真や絵画の基本の構図とされています。

デジカメの画面中央にあるフォーカスエリアでピントを合わせ、そのまま撮影すると日の丸構図になることが多くなります。

水中写真で魚を被写体に考えた場合、日の丸構図は魚図鑑に載っているような写真になってしまい、あまりインパクトがありません。

そんな時は少し工夫をして、画面のどの位置に被写体を配置すると効果的なのか考えて撮影することをおすすめします。

ダイビング中いつも目にする魚でも、構図や背景、目線を変えるだけで魅力的な被写体に見せることができます。

そのためには、日頃からたくさんの写真を見ることが大切です。

水中写真だけでなく、旅行のガイドブックやグルメ本、ファッション誌など何でもいいので、構図やライティングを意識しながら写真を見ていると、きっと自分の写真のヒントになるはずです。

 

失敗を恐れず撮ってみよう!

ダイビング 水中写真

「失敗は成功のもと」と言われますが、まさしく水中写真にも同じことがいえます。

たとえば、雑誌に掲載されているきれいな1枚の水中写真を撮るための、そのカメラマンは何枚の写真を撮っていると思いますか?

10枚でしょうか?20枚でしょうか?いえいえ、100枚近く撮っているかもしれません。

つまり、私たちが目にする1枚の水中写真の裏では、数えきれないほどの失敗写真があるということです。

これが昔のフィルムカメラだったら大変な手間と費用がかかるのですが、デジカメの良いところは失敗した写真はかんたんに削除できることです。

ですので、失敗を恐れずにダイビング中に気に入った被写体が見つかったら、ひとつの被写体に対してライティングや構図を変えて何枚も何十枚も写真を撮ってみましょう。

その中から最高の1枚が撮れれば良いのですから。
 

デジタルカメラによる 水中撮影テクニック/誠文堂新光社
デジタルカメラによる 水中撮影テクニック/誠文堂新光社
きれいな水中写真を撮るためのコツをご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?水中写真を始めてダイビングの楽しみ方が広がったというダイバーはたくさんいます。ダイビングに慣れてきたら次のステップとして水中写真に挑戦してみるのもおすすめです。個人の趣味として水中写真を撮るもの面白いですが、自慢の1枚が撮れたら、ぜひSNSにもアップしてみてくださいね。

ライター

Greenfield編集部

自然と向き合い、環境に配慮しながらアウトドアスポーツを楽しむ人に向け、自分や周囲のウェルビーイングの向上につながる情報をお届けします。