ピナレロの成り立ち
ピナレロの創設者であるジョバンニ・ピナレロは、いとこであるアレッサンドロが自転車工房を開いていて、そこで自転車製作の手伝いをしていました。
その後プロレーサーになり、レーサー引退後の1952年にイタリア北部のヴェネト州トレヴィーゾに工房を立ち上げました。
それが今でこそ高級ロードバイクメーカーとして有名な、ピナレロのはじまりです。
1960年代なかばになるとピナレロは、プロチームにフレームを提供し、スポンサーチームが国際的なレースで初優勝したりして、イタリア国内でもだんだんと名前が知られるようになってきます。
1975年ごろから、ジーロ・ディタリアや、ブエルタ、ツール・ド・フランスなど国際的なツールで、ピナレロがフレームなどを提供したチームが優勝を果たしたことでイタリアでの人気が確立します。
1997年には、姉妹ブランドである「オペラ」を設立。
その後1990年代〜2010年ころになると、ツール・ド・フランスといった世界的な自転車レースなどが日本でも放送されるようになり、日本でもイタリアの名門ロードバイクメーカーピナレロの名前が知られるようになりました。
ピナレロの自転車の特徴とは
ピナレロは、「一貫して新しい考えでチャレンジして問題を解決して、ロードバイクのレベルを引き上げる努力する」といっているとおり、常に新しい技術を開発しているメーカーです。
ここでは、ピナレロの特徴を3つに絞って説明しましょう。
カーボン素材「Torayca®(Nanoalloy®technology)」
ピナレロは、日本の「東レ」と提携していて、独占的にカーボン素材を提供してもらっています。
東レは、繊維素材メーカーとしてその技術力の高さでもよく知られています。
新しく開発されたNanoalloyテクノロジーをつかったカーボン素材であるTorayca®(Nanoalloy®technology)は、衝撃力など59%も一般的なカーボンファイバーに比べて優れています。
ピナレロは、もちろんトップグレードのモデルのみですが、このような最強のカーボン素材をつかって65HM1Kフレームをつくり、安定性と安全性が高いロードバイクを作っています。
湾曲したフロントフォークとシートステー
ピナレロの自転車の特徴として、あがるものに波のように湾曲したフロントフォークとシートステーがあります。
これは「ONDA2」といい、伊語で波の意味のとおり、波うった形をしています。
この波型は空気力学的に強化しただけでなく、振動を吸収することで剛性を19%をアップさせたり、65HM1Kフレームと合わせることで安定した走りを提供してくれます。
左右非対称のフレーム
ピナレロの自転車のフレームは、左右非対称(アンシンメトリック)になっています。
ペダルに加えられる踏み込む力は左右同じですが、チェーンの位置やホイールを回転させる力などを考えると実際に左右のペダルにかかる力は対称ではありません。
ピナレロはフレームの動作をどう最適化したらよいかを考えているときに、アンシンメトリック性に焦点を当てることを思いつきました。
つまりフレームは非対称であっても、走っているときは均等になるようなフレームをつくることに行き着いたわけです。
また通常のライディングのときにおこるアンバランスを解消するという目的もありますが、フォーク、トップチューブ、チェーンステイ、シートステイなどが非対称になることで、本当の均等を生み出しているのです。
ピナレロは本格派好み
ピナレロは、イタリアの自転車メーカーのなかでも値段が高めの、どちらかというとレース志向の人が好むタイプの自転車が多いです。
とはいえ、エントリーレベルや中級レベル用の自転車もあり、カーボン素材だけではなく、アルミをつかったフレームなどもありますので、高めとはいっても、レベルに合わせた自転車をみつけることができます。
パッと目を引くデザインも魅力
ピナレロの魅力は、テクノロジーだけではありません。そのデザイン性の高さでも高い評価を受けています。
イタリアのロードバイクメーカーは、ビアンキ、デローザ、チネリ、コルナゴなど、総じてデザインが素晴らしいと評判です。
そのなかでも、ピナレロは、ロゴとフレームデザインでは特出しています。
はっきりと見やすいロゴをつかっていますし、ロゴを見なくても、フレームを見れば一発で、ピナレロだとわかるところも人気の秘密でしょう。
そしてカラーリングも、赤、青、オレンジなどパッと目をひく色をつかっていて、最近多い、シンプルで通学や通勤でもつかえるタイプとは、違った魅力があります。
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ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
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