チェーン洗浄はどのくらいの頻度で行う?
ロードバイクのメンテナンスには、適切な頻度があります。
もちろん、こまめに行えればそれに越したことはありませ。
しかし、なかなか手間のかかるメンテナンスなので、なるべく回数は抑えたい気持ちもありますよね。
まずは、チェーンの洗浄はどれぐらいの頻度で、どういう状態になったら行うべきかを考えてみましょう。
できれば乗るたびに洗浄する
チェーンの洗浄は、できれば乗ったあとは必ず行うのが望ましいです。
道路を走ると少なからずチェーンオイルに砂が付着し、そのままにしておくとどんどんギアやチェーンに負担がかかるからです。
チェーンの隙間に入り込むとなかなか取り除けなくなり、あまりに溜まるとスムーズに回転せず、チェーンの脱落などにも繋がります。
ロードバイクを普段使いする方は、さすがに乗るたびに洗浄していられませんが、できれば高頻度で行うべきメンテナンスだということは頭に入れておきましょう。
最低でも1ヶ月に1度は洗浄する
上記したような理由から、チェーンの洗浄は最低でも1ヶ月に1度は行うようにしましょう。
もちろん、1ヶ月に100km走るロードバイクと、1000km走るロードバイクでは汚れ具合も違いますし、きれいな道路を走るのか砂埃の舞う道路を走るのかでも違います。
最低限1ヶ月に1度はメンテナンスを行うようにして、チェーンを含め愛車の状態をよく見て必要があればその都度手を入れるようにしましょう。
チェーンの表面に泥のような汚れがついていたり、チェーンのたるみを指で押してみて、なめらかに沈まないようなら洗浄しましょう。
チェーンの洗浄方法
では、実際のチェーン洗浄の方法を解説します。
チェーン洗浄には大きく分けて2つの方法があり、それぞれ長短あるので、どちらが自分に向いているか、愛車に必要か考えてみましょう。
どちらの作業も、行った後はクランクギア、スプロケットともに洗浄剤が残っていないか確認し、除去してくださいね。
チェーン洗浄機で手早く
チェーンはロードバイクの性能を保つために高頻度で洗浄するべきなので、手早く気軽にメンテナンスできるようチェーン専用の洗浄機があります。
チェーンを洗浄機ではさんで、ペダルを回しながらパーツクリーナーやチェーンクリーナーなど洗浄剤を吹きかけることで、手早く汚れを除去できます。
表面の汚れを落とすなら5分もあれば十分なので、ひどく汚れる前にメンテナンスしたいという方にはおすすめです。
反面、隙間に入り込んでしまった砂利や、泥状になったオイルを取り除くほど洗浄力は高くないので、たまのメンテナンスでひどく汚れたチェーンを洗浄する場合にはあまり向きません。
ウエスとブラシで丁寧に
洗浄剤を吹きかけながら、ウエスでチェーンを拭くようにメンテナンスする方法もあります。
チェーン洗浄機よりははるかに時間がかかりますが、ブラシなども使って洗浄すれば、新品同様にぴかぴかになりますし、隙間に入り込んだ汚れも綺麗になるので、新しいオイルの乗りがよく、回転もスムーズになります。
その分洗浄剤の消費量は多くなるので、定期的に行うことを考えるとコストはそれなりにかかります。
それでも落ちない汚れは?
ブラシを使って丁寧に洗浄してもまだ汚れていたり、回転がよくならない場合は、チェーンに寿命が来ていたり、内部までサビてしまっている場合があります。
強酸性の薬剤でサビを溶かして再利用する方法もありますが、チェーンの表面を溶かすことになるので、回転や強度が落ちてしまう可能性もあるのでおすすめしません。
サビていたり、洗浄しても汚れが落ちないようなチェーンは交換をおすすめします。
お店に持ち込んで交換してもらうこともできますし、工具を揃えれば自分で交換することも可能です。
洗浄後は必ず注油をする
チェーン洗浄と必ずセットで行う作業が注油です。
洗浄をしなくても注油は定期的に行うという方も多いかもしれませんが、オイルの上塗りは、汚れの層を厚くしてしまう可能性もあるのでおすすめしません。
チェーンの回転が悪くなったと思ったら、できるだけ洗浄とセットで注油してあげましょう。
注油を怠ると?
もしも洗浄後に注油を怠ると、さまざまな弊害が出てきます。
すべりが悪くなりペダルが重くなるだけでなく、変速も上手くいかなくなります。
また、長期間オイル切れの状態が続くと、サビてチェーンが動かなくなり、最悪チェーンが切れて事故にも繋がります。
古いママチャリによくあるサビたチェーンは、じつは古いからではなく注油を怠っているのが一番の原因です。
注油ひとつ手を抜くと、せっかく快適に走れていたロードバイクを台無しにしてしまう可能性もあるので、手間をかけて注油してあげましょう。
専用オイルを使用しよう
注油してあげようと思い立っていざお店に行くと、さまざまな潤滑油があってどれを選んで良いかわかならなくなってしまうかもしれません。
自転車に使う潤滑油には「グリス」と「オイル」があり、チェーンに使用するのはオイルです。
オイルのなかでも、「機械油」と呼ばれるオイルから、ドライタイプを選ぶといいでしょう。
といっても、例外的に機械油のドライタイプの中にも向かないものもあります。
なので、まずは自転車チェーン専用品を選んで使用すると安心です。
注油のコツ
スプレーでシューッとかけてしまう方も多いですが、雑な注油は汚れを誘発するだけでなく、他のパーツへの悪影響もあるので、洗浄よりも丁寧に行うべき作業です。
注油するときは、必ずウエスを用意して、スプレータイプなら吹きかける場所の後ろに当てて、必要最低量拭きかけ、最後に余分なオイルをふき取るようにします。
ボトルタイプのオイルも同様に、ウエスを後ろから当てて、少量ずつチェーンの軸部分に一点ずつ注油し、余分なオイルはふき取っておきましょう。
この作業を怠って大量に吹きかけてしまうと、余分なオイルが汚れを絡めてドロドロになり、回転が悪くなるのはもちろん次の洗浄作業も大変になります。
余ったオイルが飛散すると、フレームの塗装を痛める可能性もあるので、必ず余分なオイルはふき取ってあげてくださいね。
オイルをチェーンに塗布したら、チェーンを何週か回しながら変速し、オイルをチェーンとギアになじませて完了です。
NEWS
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ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。