伊豆諸島の週末ダイビングツアー
週末を利用した伊豆諸島へのダイビングツアーをおすすめするのは、島ごとに違ったダイビングを楽しめるからです。
ビーチスポットでハンマーヘッドシャークが見られる伊豆大島。
イルカと一緒に泳げる御蔵島。
ウミガメなど大物遭遇率の高い八丈島などなど、魅力的なダイビングスポットが豊富にあります。
また、伊豆諸島はどの島も温泉が有名で露天風呂も多くありアフターダイブにも最適。
海を眺めながら湯につかれる伊豆大島の「浜の湯」や海岸に湧き出た式根島の硫化鉄泉「地鉈温泉」。
変わりどころでは、古代ギリシャをモチーフにした新島の「湯の花露天温泉」、滝を見下ろしながら入浴できる八丈島の混浴露天風呂「裏見の滝温泉(※水着着用)」などがあります。
伊豆諸島への行き方
伊豆諸島は、行き先によって高速ジェット船か大型客船を利用した船旅になります。
飛行機を利用すると、ダイビング終了から一定の搭乗時間を開ける必要がありますが、船なので気兼ねなくギリギリまで潜っていることもできます。

出典:東海汽船株式会社
これもまた伊豆諸島ダイビングツアーの魅力のひとつです。
大島方面へのアクセス
伊豆諸島の南西エリア(伊豆大島・利島・新島・式根島・神津島)のアクセスは、高速ジェット船と大型客船の2パターンがあります。
高速ジェット船は季節によってスケジュールや便数は変動しますが、東京~大島間は約100分(1日4~6便)、もっとも遠い神津島へは約4時間(1日1~3)です。
大型客船「さるびあ丸」は1日1便の就航となり、往路は東京竹芝桟橋を23時に出航→大島5時着→利島6時35分着→新島7時30分着→式根島8時着→神津島8時55分着(※7~8月の場合)となっています。
三宅・八丈方面へのアクセス
三宅・八丈島へは、スーパーエコシップと呼ばれる大型客船「橘丸」を利用します。
基本的に1日1便の運航となり、往路は東京竹芝桟橋を夜22時30分に出港し、三宅島には翌朝5時到着、御蔵島を経由して八丈島に8時50分到着になります。
復路は八丈島を9時40分に出発し、御蔵島を経由して三宅島に13時35分着、東京竹芝に19時40分(または20時45分)到着となります。
伊豆諸島のおすすめダイビングスポット
伊豆諸島のそれぞれの島のおすすめポイントや特徴を見てみましょう。
伊豆大島
高速ジェット船で東京から100分強で行ける最も近い伊豆の島が伊豆大島です。
ビーチスポットがメインで人気の「秋の浜」は、季節回遊魚も多く年間を通してさまざまな生物が豊富に見られます。
そして初夏の一大イベントが6~7月にかけての「ハンマー祭り」で、2~3週間程度ですが「ケイカイ」という比較的浅いビーチスポットで運がよければハンマーヘッドシャークが見られます。
伊豆大島は定期的に潜りに行くダイビングフィールドを持ちたい人にぴったりです。
利島
伊豆大島と新島に挟まれた小さな利島は、アットホームでプライベート感覚を楽しめる島です。
それこそが魅力というリピーターも多く、最近はバンドウイルカとアオウミガメの数が増えてきて、とくドルフィンスイムの穴場スポットとして知名度はアップしています。
島は小さいけれどイルカにウミガメハンマーヘッドにオナガザメなど大物も期待できます。
新島
白砂ビーチが魅力的な新島はサーフスポットや海水浴のイメージが強くありますが、黒潮の影響を大きく受ける海はイサキやタカベの群れをはじめ大型回遊魚やってきます。
ハンマーヘッドシャークなど大物との遭遇も期待できる隠れたダイビングスポットです。
式根島
式根島の名物といえば海中温泉です。
島の南側に位置する御釜湾には海底から温泉が噴き出す場所があり、なんとアオウミガメも湯治にやってきます
また、複雑な海岸線はそのままダイナミックな水中景観につながり、多彩な生き物が生息しています。
神津島
高速ジェット船が就航する南西方面ルートの最終地点にあるのが神津島です。
黒潮の影響を受けやすいため抜群の透明度と魚影の濃さを誇るダイビングスポットで、伊豆諸島の中で最も漁業が盛んであることもその証拠です。
また、白浜の穏やかなスポットもあり、ゆったりとダイビングを楽しむことも可能です。
三宅・御蔵島
三宅島は海底火山が隆起してできた火山島で、島の周囲に人気のダイビングスポットが点在しています。
有名な海洋生物学者である故ジャックモイヤー氏が魚類と鳥類の研究フィールドとしたほど多彩な生き物が暮らすエコアイランドです。
また、三宅島からボートで1時間足らずで行ける御蔵島では野生イルカとドルフィンスイムができます。
三宅島発で御蔵島までの半日ツアーもあるので、午前中はドルフィンスイムで午後はダイビングというパターンもおすすめです。
八丈島
伊豆諸島の最南端に位置する八丈島は、黒潮の影響が大きく高温多湿で雨量が多い海洋性気候の島です。
火山島らしいダイナミックな海岸線のためビーチはほとんどなく、潮通しが良いため透明度が抜群の海です。
とくに黒潮が入ってきたときは「八丈ブルー」と呼ばれるほど深い藍色に包まれ、その魅力に取り憑かれてリピーターになるダイバーも少なくありません。
伊豆諸島ダイビングツアーの注意事項
伊豆諸島の島々は黒潮の影響を強く受けるため、夏は水温が高く透明度もスコーンと抜けることが多くなります。
しかし、黒潮のルートは一定ではないため、しばしば黒潮本流が大きく蛇行することで冷水塊が発生することもあり、それに囲まれるとほかの海域に比べ水温が低くなることもあります。
伊豆諸島のダイビングツアーに行く前は、必ず現地の水温や海況を確認して最適なウエットスーツを準備したほうが良いでしょう。