自転車レースやイベント、さらに輪行旅を楽しみたいと思っているサイクリストにとって、宿泊施設は重要です。この記事では、愛車と一緒でも快適に過ごせる宿泊施設のポイントや、実際に泊まってよかった宿の体験談も紹介します。安全で快適なロードバイク旅のためにどうぞお役立てください。

ロードバイク旅の宿選び、何が大切?

旅で宿泊施設を選ぶ際には、おいしいご飯や天然温泉、素敵な寝室や豊富なアメニティーなど、ひとによって選び方はさまざまでしょう。

しかし、ロードバイクを持参しての旅となると、宿の素敵さに加えて自身の大切な愛車とともに安心して泊まれる環境がとても重要です。

盗難リスクやメンテナンスのしやすさを考慮し、事前に宿泊先の設備やサービスをしっかり確認しておきましょう。

宿泊時にチェックすべき4つのポイントとは

ロードバイクと一緒に旅をするなら、宿選びはとても重要です。快適かつ安心して過ごすために、以下の4つのポイントを事前にチェックしておきましょう。

客室への自転車持ち込みが可能かチェック

大切な愛車を目の届く場所に置けるかどうかは安心感に直結します。

とくに、自転車を室内に保管できると盗難リスクが低くなるでしょう。客室内への持ち込み可否は必ず確認してください。

屋内サイクルラックや施錠スペースをチェック

持ち込みが難しい場合でも、屋内の専用サイクルラックや鍵付き保管スペースが用意されている宿があります。

客室に持ち込めなくても、雨風を避けられる環境や施錠できる環境であれば安心感が増しますね。屋内にサイクルラックが設置されている場合も、必ず施錠してください。

ロードバイクにおすすめの鍵について以下の記事で紹介しています。

盗難対策の基本!ロードバイクを守る鍵の種類や選び方を紹介します
盗難対策の基本!ロードバイクを守る鍵の種類や選び方を紹介します

スタッフの自転車への理解や対応のチェック

宿のスタッフの自転車への理解度によって、宿泊の満足度が変わります。自転車はママチャリやロードバイクなど種類や価格がさまざま。ロードバイクを知っていると知らないとでは、対応が大きく変わる可能性がありますよ。

とくに、家族旅行などもかねて自転車に特化していない宿を選ぶ際には、事前に自転車がある点を伝えるのが必須です。「輪行袋にいれてなら客室にいれてもいいですよ」というケースも聞いたことがあります。

メンテナンス・洗濯設備の充実度をチェック

サイクリスト向けの宿のなかには、空気入れやスタンドなど、自転車のメンテナンスに必要な環境が整っているところや、洗濯機が利用できる場合もあります。サイクリングやレース後に、汗や雨で濡れたジャージをきれいにできるのはうれしいですよね。

快適に過ごせる施設であるかどうかもぜひチェックしておきましょう。

油断禁物!宿選びの落とし穴について

「サイクリスト歓迎」や写真に写るサイクルラックで宿泊施設を決めてしまうのはお待ちください!

ロードバイク持参での宿選びに注意して欲しい点をまとめました。

「サイクリスト歓迎・サイクルラックあり」は注意

宿のサイトに「サイクリスト歓迎」や「サイクルラックあり」となっていても注意が必要です。サイクルラックがどこに設置してあるかわかりませんし、「サイクリスト歓迎」であっても表記だけで実際はサイクリストも泊まれる普通の宿泊施設のケースがあります。

ロードバイクの屋外保管は盗難やいたずらされるリスクが高くなります。設置場所がわからない場合は電話で直接確認しましょう。

車以外の輪行は宿の位置も注意

バスや電車などでの輪行を検討しているひとは、宿やレース(イベント)会場へのアクセスが重要です。最寄り駅から宿が遠かったり、上り坂が続く場所にあると、到着時に疲れてしまうことも。

チェックイン前後の移動をスムーズにするためにも、公共交通機関からのアクセスを事前に確認しておくと安心です。

車での輪行であっても、宿の前で自転車のメンテナンスなどが可能か調べておくとよいでしょう。

筆者おすすめ「デリカD:5」での輪行については以下の記事で紹介しています。

ロードバイクの輪行が楽になる!デリカ:D5を選んだワケとは?
ロードバイクの輪行が楽になる!デリカ:D5を選んだワケとは?

筆者がまた宿泊したい宿泊施設とは

実際に宿泊して印象に残ったのは、サイクリスト目線の細やかな配慮が感じられる宿です。

たとえば「朝早く出発するので朝食が食べられない」と伝えたところ、おにぎりを別に用意していただいたケースや、レース後に汗を流せるようにと、チェックアウト後でもお風呂を使わせてくれる宿もありとても助かりました。

もちろん、こちらからワガママな意見を伝えるのはよくありませんが、こうしたちょっとした心遣いが、また泊まりたいと思える理由になります。

とくにおすすめの2施設を紹介します!

YUMORI ONSEN HOTEL by SANSUISO

出典:YUMORI ONSEN HOTEL by SANSUISO

  • 有料シェアキッチン
  • 屋内サイクルラック完備
  • 3本ローラーや屋内サイクルラックなど、サイクリスト向けのサービスが豊富

ラウンジでは軽食や飲み物が注文できる他、シェアキッチンが用意されているため、レース前でも自身が食べたいものを調理して食べられる点に魅力を感じます。

また、レース前のアップに使える3本ローラーが設置されていたのが印象的でした。

PICA 富士吉田

PICA

出典:PICA 富士吉田

  • 共同浴場あり
  • 無料循環バスあり
  • 富士ヒル会場まで約3km

PICAリゾートのキャンプ宿泊施設です。筆者が利用したのは富士吉田の施設のみですが、富士ヒル会場まで近く、ロードバイクで直接行ける点が魅力的でした。

また、キャンプ施設でありながら大きな共同浴場が利用できる点も気に入っています。

循環バスが用意されているため、公共交通機関を利用する人にもおすすめです。

愛車と一緒に旅を楽しむなら、宿選びはとても大切なポイントです。客室への持ち込み可否や自転車にやさしい設備、スタッフの対応など、事前にしっかり確認すれば安心して宿泊できます。今回の実体験をもとにした情報で、ロードバイク旅がより快適で楽しいものになりますように。

yomec(よめしー)

ライター

yomec(よめしー)

自然豊かな新潟県在住、夫婦でロードバイクを楽しんでいる自転車ライター。子育てしながらトレーニングする方法を日々模索中です。今ではヒルクライムを中心としたレースが家族旅行に。愛車はSPECIALIZEDとBROMPTON。夫婦での所有スポーツバイクはなんと8台。ファミリーでも楽しめる自転車の魅力を発信します。