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キャンピングカーとしても使用できる日産セレナ。ベッドやテーブルを自作すれば、より快適なキャンプを楽しめるでしょう。今回は、セレナをキャンピングカー仕様にする方法を紹介します。おすすめのキャンプ場も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
 
≫ 「セレナでキャンピングカーを自作・アレンジするコツ」を先に見たい方はこちら

キャンピングカーとしてのセレナの内装は?

セレナ キャンピングカー

 

日産セレナは室内空間が広く、使い勝手がよいのが魅力です。ここでは、セレナの内装がキャンピングカーに適している5つの理由を紹介します。

広々とした室内空間

セレナは広々とした室内空間が大きな特徴で、キャンピングカーとしても十分に使用できる広さです。とくに室内高があり、車内で過ごしていても圧迫感を感じません。

セレナの具体的な室内サイズは以下のとおりです。

  • 室内長3,135mm
  • 室内幅1,545mm
  • 室内高1,400mm

また、セレナは3列目シートまで前後にスライド可能で、どの席に座ってもゆったりとくつろげます。室内空間の広さとシートの使い勝手のよさは、キャンピングカーとしての快適さを決める重要なポイントです。 

フルフラットになるシート

セレナの内装は、家族で車中泊するのに適しています。なぜなら、フルフラットシートにアレンジできるからです。

2列目と3列目のシートを後ろに倒すと、2列目シートから後ろが平らになり、広々としたフルフラット空間が生まれます。その上にマットレスを敷けば、大人2人が足を伸ばして寝られる簡易ベッドが完成します。

車中泊はもちろん、家族みんなで食事をしたりゲームをしたりなど、さまざまな使い方ができてとても便利です。

豊富なシートアレンジ

セレナのシートアレンジは多彩です。フルフラットモード以外にも、乗車人数や荷物の量にあわせたシートアレンジができます。

たとえば、単身での車中泊や休憩には、1列目と2列目でのフルフラットモードが便利です。1列目シートをハンドル側にスライドさせ、2列目シートの座面部まで倒せばゆったりと過ごせます。

また、8人乗り用のセレナでは、運転席と助手席の間、または2列目にセットできるスライド式の補助シートが標準装備されています。

シートアレンジが豊富なことによって、室内空間の快適さがさらに高まるでしょう。

使い勝手のよい収納スペース

セレナには車体後方に収納スペースが標準装備されています。シートアレンジによって奥行きを広げられ、さらに使い勝手がよくなるでしょう。

3列目シートを折りたたんで左右へ跳ね上げると、後方の収納スペースが広がります。また、1列目・2列目シートを前方にスライドさせれば、収納スペースの奥行きが最大1,730mmにもなるのです。

この広さがあれば、かなり多くの荷物を積み込めるので、キャンピングカーの収納スペースとしても役立つでしょう。

車中泊に便利なオプション

セレナには、アウトドアや車中泊に便利なオプションが設定されています。

小物やキャンプギアなどの収納を増やしたいときは、ファスナー付きの収納ネットやラゲッジアンダーボックス用のトレイがおすすめ。トレイは水切り機能もあるため、濡れものを入れておくのにも便利です。

また、紫外線と赤外線をカットできるウィンドウフィルムや、外部からの視線を遮断する手動カーテンも重宝すでしょう。さらに、セレナのe-POWERモデルであれば、100VのAC電源(1500W)も追加できます。

キャンピングカーとして使えるセレナのおすすめモデル

セレナ キャンピングカー

広々とした室内空間とスムーズな走行が魅力の新型セレナには、キャンピンクカーとして使用しやすいモデルが販売されています。キャンピングカーにおすすめのモデルは以下の3つです。

P-SV

P-SV(ポップルーフ・スリーピングバージョン)は、セレナにポップアップルーフを搭載した人気の高いモデルです。普段はミニバンとして、休日は家族で車中泊する際のキャンピングカーとして使用できます。

ポップアップルーフとは、キャンピングカーの天井が上に開く機能です。天井に追加されたポップアップ式のテントは1,100×2,060mmあり、大人2人がゆったりと寝られます。

また、最大4人まで寝られるアンダーベッドや、エンジンを切っていても電源が使えるサブバッテリーなど、キャンパーオプションも用意されています。

マルチベッド

マルチベッドは、3列目シートを取り外して車中泊用の大型ベッドを標準装備した人気の高い特別モデルです。

ベッドは1,320×2,120mmとセミダブルよりも大きいサイズ。厚さ60mmの分厚いマットで寝心地も抜群です。ベッドとシート表皮は、撥水性のある特別素材を使用しています。ベッドマットを収納している間は、2列目シートに荷物を積めます。

ハイウェイスターV

ハイウェイスターVは、セレナハイウェイスターをベースとした特別モデルです。快適性や使い勝手を向上させるため人気アイテムを標準装備にしています。

具体的には、LEDヘッドランプや両側ハンズフリーオートスライドドア、スーパーUVカット断熱グリーンガラスなどが挙げられます。

また、ベース車には装備されていないインテリジェントエアコンシステムや、リラックスモードがついたヘッドレストなども搭載。これだけの装備が付いているのにも関わらず、比較的購入しやすい価格設定も魅力のひとつです。

子どももキャンプを楽しめるセレナのキャンピングカー仕様

セレナ キャンピングカー

 
セレナには、親子でキャンプを楽しむためのさまざまな機能が搭載されています。ここでは、セレナのキャンピングカー仕様の機能を3つ紹介します。

ポップアップルーフ

P-SVには天井が上に開くポップアップルーフが搭載されていて、ファスナーを開閉するだけで3種類のテントバリエーションが楽しめます。

それぞれの特徴は以下のとおりです。

ポップアップルーフの使い方
  • フルクローズ : 就寝時に使用。テントを完全に閉じて外気や光をカットする。
  • ハーフオープン(メッシュ): 夏の就寝時に使用。虫の侵入を防ぎつつ快適な睡眠を確保。
  • フルオープン : 天気がよい日に使用。いつもと違う自然の景色や星空を観察できる。

ポップアップルーフはとくに子供たちに人気のある機能です。キャンプの楽しい思い出作りのサポートになるでしょう。

マルチベッド

マルチベッドは、セレナにベッド機能を搭載したキャンピングカー仕様の特別モデルです。ベッドの標準装備によって車中泊がしやすくなるだけでなく、キャンプのときにも活躍します。

ベッドの設置方法は、2列目シートを倒してベッドフレームを取り付け、その上にマットを敷けばOK。ベッドのサイズは、大人2人が足を伸ばして寝るのに十分な広さがあります。

マットは4層構造なので、からだに優しく耐久性にも優れています。ベッドの下には荷物の収納も可能です。

パーソナルテーブル

セレナには、2列目・3列目シート用のパーソナルテーブルが付いています。大きさは17×39cmあり、食事をとるのにぴったりのサイズです。ノートPCやタブレット端末も置けます。

パーソナルテーブルのドリンクホルダーは、使用しないときは閉めておけるリッド付きです。また、両サイドにはビニール袋やエコバックなどがかけられるフックが付いています。

セレナでキャンピングカーを自作・アレンジするコツ

セレナ キャンピングカー

セレナは標準装備のままでもキャンピングカーとして使用できますが、必要に応じてアレンジすると、より快適さが増します。ここでは、ベッド・テーブル・棚を自作する方法を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

ベッドの設置方法

セレナにキャンピングカー仕様のフラットベッドを設置する方法を紹介します。

ベッドの設置手順
  1. シートをすべて倒し、フルフラットシートにする
  2. シートの上にフラットな板面を設置する
  3. クッション材を敷いて布地でカバーする

ベッドの土台となる板面は、15mm程度の厚さが一般的です。クッション材には、銀マットや発泡ポリエチレンシートなどが使われます。布地は合皮がおすすめです。

また、イレクターパイプを組み立ててフレームを作り、板面をフレームの上に乗せ、クッション材を敷いて布地でカバーする方法もあります。

イレクターパイプとは、スチールパイプにプラスチックをコーティングしたDIY素材です。ホームセンターやネット通販で購入できます。

テーブル・棚の設置方法

まず、セレナに自作のテーブルを設置する方法を紹介します。

テーブルの設置手順
  1. シートをすべて倒し、フルフラットシートにする
  2. 車体後方のスペースに長方形の板を横向きに設置する

板の設置場所は、左右のドリンクホルダーがある部分です。板の長さを横幅にあうように調節し、左右のドリンクホルダーがある部分に乗せて固定します。

次に、セレナに自作の棚を設置する方法をみていきましょう。

棚の設置手順
  1. 3列目シートを折りたたみ横に跳ね上げる
  2. 左右のシートの間に長方形の板をはめる

跳ね上げたシートの側面に段になっている部分があるので、その上に板の両端を置き固定してください。

また、イレクターパイプとワイヤーネットを使って天井棚を作る方法もあります。取り付ける場所は、天井部の両サイドについているキャップのところです。

キャップを外すとネジ穴が出てくるので、そこにパーツを取り付けてイレクターパイプを固定しフレームを作ります。フレームができたらワイヤーネットを乗せて完成です。

自作する際のおすすめアイテム

セレナでキャンピングカーを自作・アレンジする際のおすすめアイテムを紹介します。いちから手作りするのもよいですが、これから紹介するアイテムを利用すれば簡単にキャンピングカーを自作できます。

1. Coleman(コールマン)/キャンパーインフレーターマットハイピーク ダブル

フラットシートの凸凹を軽減し、快適な睡眠を得るためのインフレーターマットです。 厚さ10cmの自動膨張式マットレスで、収納ケースをポンプにして空気の調節ができます。

サイズは1,280×2,000mmで、セレナにぴったり収まります。 キャンプでの車中泊を快適にしたい人はぜひチェックしてみてください。

Coleman(コールマン)/キャンパーインフレーターマットハイピーク ダブル
Coleman(コールマン)/キャンパーインフレーターマットハイピーク ダブル

2.yadocari(ヤドカリ)/ セレナC28対応 シートフラットマット

フラットシートの段差を軽減して、快適な寝床を作るためのセレナ専用のマットです。

シートの上に置くだけなので設置はとても簡単。4個セットになっていて、シートの位置によって使い分けられます。

ウレタンフォームで形が保たれているので、空気を入れる必要もありません。大きなマットレスを扱うのが大変な人にとって便利なアイテムです。

yadocari(ヤドカリ)/ セレナC28対応 シートフラットマット
yadocari(ヤドカリ)/ セレナC28対応 シートフラットマット

3. MK&JAMT/天井ネット(R5年改良モデル)

 天井のデッドスペースを利用して取り付ける荷物収納用のネットです。90×65cmのLサイズで、大きい荷物も収納できます。

付属品が付いていて簡単に取り付けられるのもうれしいポイント。セレナの広い室内空間を有効活用し、快適性を高めるのにおすすめの商品です。

MK&JAMT/天井ネット(R5年改良モデル)
MK&JAMT/天井ネット(R5年改良モデル)

4. Meikaso/収納ボックス

トランクに設置して荷物を整理するための収納ボックスです。66Lの大容量で、散らかりがちな車内をすっきりと整理整頓できます。

車中泊はもちろん、アウトドアのさまざまなシーンで活躍するアイテムといえるでしょう。

Meikaso/収納ボックス
Meikaso/収納ボックス

5. SEIWA(セイワ)/楽らくマグネット遮光カーテンL

光を遮断して車内温度を快適に保つとともに、外部から車内が見えないようにするためのカーテンです。

リバーシブルタイプなので、黒面を内側にすれば暗くなり、白面を内側にすれば明るくなります。また、マグネット式なので簡単に取り外しができます。

使い勝手のよいカーテンをお探しの人は、ぜひチェックしてみてください。

SEIWA(セイワ)/楽らくマグネット遮光カーテンL
SEIWA(セイワ)/楽らくマグネット遮光カーテンL

以下の記事では、セレナをアレンジする際のおすすめアイテム20選を紹介しています。

車中泊セレナ
【2024年版】セレナで車中泊するときのおすすめアイテム20選

自作する際の注意点

セレナの内装をキャンピングカー仕様に自作する際には、2つの注意点があります。

まずは、純正パーツの保管です。外した純正パーツは保管し、元に戻せるようにしておくとよいでしょう。なぜなら、車を売却する際に、純正品が使用された内装の方が高く評価されるからです。

次に、燃えにくい材料を使用することです。道路運送車両の保安基準により、車内の内装には燃えにくい材料を使用するよう定められています。

子どもと一緒に!キャンピングカーでの遊び方

セレナ キャンピングカー

子ども連れでキャンプに行くときは、キャンピングカーで何をして遊ぶかも考えておきましょう。とくに、長時間のドライブでは車内での過ごし方を工夫する必要があります。ここでは、親子で楽しめるキャンピングカーでの遊び方をいくつか紹介します。
 

動画・DVDを鑑賞する

キャンピングカーで家族と過ごす際には、子どもの好きな動画やDVDを用意しておきましょう。

自宅で見るのとは違った感覚で楽しめますよ。動画やDVDがあれば、雨が降っても車内で退屈せずに過ごせます。

音楽を楽しむ

車内で音楽を楽しむのもおすすめです。親子で一緒に歌いながらドライブすれば、長時間の移動が苦になりません。

音楽ストリーミングサービスを検索して、子どもがよろこぶアニメソングや童謡などを入れた親子向けのプレイリストを作成しておくと便利です。

オモチャで遊ぶ

子どもと一緒にオモチャで遊ぶのも楽しみのひとつです。小さなレゴセットなどがあれば、親子で組み立てながら楽しく遊べます。「ごっこ遊び」が好きなら、フィギュアや人形などを用意してあげるのもよいかもしれません。

ほかにも、粘土・折り紙・お絵かきなど、子どもがよろこびそうな遊びをいくつか用意しておきましょう。

キャンピングカーで子どもとキャンプを楽しむポイント

キャンプは、親子で楽しい体験ができる最高のひとときです。ここでは、キャンピングカーで子どもとキャンプを楽しむためのポイントをいくつか紹介します。

1. 非日常感を満喫する

子どもにとってキャンピングカーは秘密基地感覚が味わえる特別な車です。普通の車で行くキャンプとはワクワク感が異なるでしょう。

非日常感といっても、特別なことをする必要はありません。車内という限られた空間で食事をしたり、寝たりするだけでも非日常感は味わえます。また、家族で夜までおしゃべりするのもよい思い出になるでしょう。

2. 自由気ままに過ごす

キャンピングカーでの旅は、時間に縛られずに自由気ままに楽しめるのが魅力です。宿泊費がかからず思いのままに移動できるので、予定を柔軟に変更できます。キャンピングカーを利用すれば、キャンプの自由度が高くなり、より楽しく充実したものになるでしょう。

3. 車内での遊びを充実させる 

キャンピングカーは車内で遊べるので、雨の日でも楽しめるのが特徴のひとつです。動画やDVD、ボードゲームや絵本などを持ち込んで、家族での特別な時間を過ごしましょう。

4. 近場のキャンプ場を利用する

子どもがまだ小さいうちは、なるべく近場のキャンプ場を選ぶことをおすすめします。キャンプ場までが遠いと長距離運転となり、目的地に着く前に子どもが飽きてしまうからです。近場のキャンプ場であれば、時間に余裕をもって準備でき、子どもも大人も思う存分キャンプを楽しめるでしょう。

【子どもが楽しめる】セレナで行くおすすめキャンプ場

セレナ キャンピングカー

セレナで行くおすすめの子どもが楽しめるキャンプ場を紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

城南島海浜公園キャンプ場(東京都)

東京23区内にあるオートキャンプ場です。波打ち際からは、羽田空港に離着陸する飛行機や東京港に出入りする船を眺められます。潮干狩りや浜辺での砂遊びなど、子どもが楽しめる要素が盛りだくさんのキャンプ場です。

公式サイト:東京港南部地区海上公園ガイドホームページ:城南島海浜公園キャンプ場

富士山こどもの国キャンプ場(静岡県)

富士山こどもの国は、楽しい冒険王国で自然体験を満喫できるレジャー施設です。クモの巣のようなハンモック遊具や遺跡を模した迷路など、子どもが思いきり楽しめる施設が揃っています。アクティビティが豊富なので、連泊を考えている人にもおすすめのキャンプ場です。

公式サイト:富士山こどもの国キャンプ場

青柳浜キャンプ場(滋賀県)

びわ湖や比良山地が望める自然に囲まれたキャンプ場です。夏はキャンプ場の目の前で湖水浴が楽しめます。京都や大阪、神戸などからのアクセスがしやすく、関西地方で気軽にアウトドアを楽しみたい人にぴったりのキャンプ場です。

公式サイト:青柳浜キャンプ場

伊勢志摩パールビレッジオートキャンプ場(三重県)

三重県志摩市の賢島(かしこじま)を望む、英虞湾(あごわん)の近くにある自然豊かなキャンプ場です。場内では、海の幸や松坂牛などを堪能できます。区画が広く、サイト内に車を乗り入れ可能なので、子ども連れのファミリーキャンプにおすすめです。

公式サイト:伊勢志摩パールビレッジオートキャンプ場

日産セレナをキャンピングカー仕様に自作アレンジすれば、さらに快適な車中泊やキャンプを楽しめます。しかし、すべてを一度にする必要はありません。まずは、ベッドづくりやカーテンの取り付けなどからはじめてみるとよいでしょう。少しずつ手を加えていくことで、どんどん快適な空間になりますよ。セレナの車内をキャンピングカー仕様にして、家族でキャンプに出かけてみてはいかがでしょうか。

ライター

Greenfield編集部

【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。