冬キャンプで気を付けたい虫とは?
冬は虫が少なく、虫が苦手な人におすすめのシーズンですが、虫がいないわけではありません。冬でも遭遇する可能性がある虫をチェックしていきましょう。
蛾
蛾のなかには、成虫のまま冬を越す種類も多く、冬でも遭遇する可能性があります。とくに、フユシャクガという冬に活発に行動する種類は、日本全国に分布しています。
毒をもつような危険なものは少ないですが、見た目が苦手という人も多いでしょう。光に寄る習性があるので、暗くなってから注意しましょう。
カメムシ
カメムシにはさまざまな種類がいますが、成虫のまま越冬するものが多く、冬に遭遇する代表的な虫です。暖かい場所に集まる習性があるので、たき火やストーブなどでテントサイト周辺の気温が上がると遭遇する可能性が高まります。
カメムシは、刺激するとパクチーにも似た青臭い成分を出すため、見つけても刺激しないように気を付けましょう。
クモ
クモは基本的に冬は卵の状態が多いものの、ヒメグモやアシダカグモなど、成虫のまま冬を越す種類がいます。そういうクモは、暖かい白熱電灯周りや建物の近くに集まっていることが多く、暖かい日にはエサを求めて活発に行動します。
山のなかのキャンプ場では、ポツンとあるトイレや電灯周りにまとまっていることが多いので、クモが苦手な人は注意してください。
ミツバチ
ミツバチは、暖かい季節より遭遇する可能性はかなり低いものの、越冬中の個体は攻撃性が高まっているので注意が必要です。ミツバチは巣のなかで密集して暖をとりながら冬を過ごします。1匹でも見かけたら近くに巣がある証拠と思ってよいでしょう。
ミツバチの毒はスズメバチと比較すると弱いですが、過去に刺された経験のある人はアナフィラキシーショックの危険性が出てくるので、とくに注意してください。
マダニ
マダニは寒さに強く、季節関係なく繫殖活動をしているので、暖かい季節同様に気を付けましょう。マダニが媒介する感染症は、重篤な症状をもたらすことがあります。
すべてのマダニが病原体を保有しているわけではありませんが、冬だからといって油断は大敵です。嚙まれないように注意してください。
冬キャンプでの虫の対策方法5選
ここでは、冬キャンプでの虫の対策方法を5つ紹介します。
①虫が少ないキャンプ場を選ぶ
虫が少ない環境のキャンプ場を選びましょう。人里離れたキャンプ場や、雪が積もるような地域では、虫が少なくなります。冬はできるだけ建物から遠いサイトがおすすめです。
成虫のまま冬を越す虫たちは、少しでも暖かい場所を探して隠れているため、暖かい建物の周りにいることが多くなります。あらかじめそのような環境を避けることで、虫との遭遇を減らせます。
②虫を刺激しないようにする
虫を不用意に刺激しないようにしましょう。基本的に冬は虫の活動が鈍くなっているので、不用意に刺激しなければ、刺されたり嚙まれたりする危険を減らせます。
とくに冬のミツバチは行動範囲が巣の周りだけと狭く、見つけても刺激せずにそっと離れれば、たいていの場合、攻撃されるようなことはないでしょう。
キャンプ場は虫たちの生活の場でもあります。厳しい冬を越す虫と出会ったら、刺激することなくそっとしておきましょう。
③草木に注意する
草や木の葉などにはできるだけ直接触れないようにしましょう。マダニが潜んでいる危険があるためです。とくに、草木を触りたがる子どもは、無邪気に触ってしまうことが多いので、マダニの危険性をしっかり伝えておきましょう。
また、座って飲食をする際には、地面に直接座るのは避け、レジャーシートやマットを活用するようにしましょう。
④LEDライトを使う
LEDライトは、蛍光灯や白熱電灯と比較すると虫が寄りにくいといわれています。蛾やカメムシは光に寄る習性があります。できるだけ虫が寄ってこないライトを使用しましょう。
オイルランタンを使う場合は、引火点が高く、管理しやすい虫よけパラフィンオイルを使ってみてはいかがでしょうか。虫が嫌がる成分が含まれており、周囲一帯に効果が見込めます。
⑤ハッカ油スプレーを使う
ハッカ油スプレーを携行しましょう。カメムシの仲間はハッカ油のにおいを嫌う習性があるといわれています。テントにハッカ油スプレーをしておけば、テント内の光に誘われて寄ってくるのを防ぎ、カメムシに遭遇する機会を減らせます。
ハッカ油スプレーには人間の体に悪い成分は含まれていないので、子どもと一緒のキャンプでも使いやすくおすすめです。
ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
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